シェアハウス投資

シェアハウスとスルガ銀行の不正融資問題に五味元金融庁長官がコメント プライムニュース座談会 

投稿日:

昨日14日のテレビ番組プライムニュースより、シェアハウスとスルガ銀行の不正融資問題についての座談会の模様をお伝えします。

プライムニュースは、BSフジにて放送されている報道番組です。

今回のタイトルは『地銀消滅か!?その現状 生き残り策はあるのか』。
その中からシェアハウスとスルガ銀行に関するところを抄録します。

今回のゲストは:山本有二 元金融担当相、五味廣文元金融庁長官、津田倫男 日本の企業アドバイザー元銀行員のメンバーです。

 

スポンサーリンク

ad

担保価値偏重の融資

 

アナウンサー:津田さん、一連のシェアハウスとスルガ銀行の問題についてどう思いますか。

担保価値への依存

津田:一言でいえばめちゃくちゃだなと思います。銀行員としては考えられないことですね。
もう、日本の銀行の中には人を見て貸せる人がいなくなったと思いますね。

高度成長期にはそういう伝説的な銀行マンがたくさんいたり、皆がだいじょうぶだと思っている中小企業が突然倒れる、そういう予兆ができる人がたくさんいたんですけれども、もう70年80年に入るとそういう人たちが必要とされなくなって、不動産担保があれば大丈夫と思うようになっていった。
悪いDNAというか考え方が、今回のスルガ銀行の中には生きていて、亡霊を見るような感じです。

個人融資の中には、そういうことは多かれ少なかれあったと思うんです。担保価値を水増しするとか。本当は7割なんだけれども、これは優良物件だから8割稼ぐとか。
こういう類のものはいろいろありました。

100年経っても返せないローン

津田:しかし9割で、なおかつそれをこういう形で偽装していると、100%以上とか、120%とかの担保価値に対して融資していることになりますね。大体、それ自体が無理なんですね。

たとえば、われわれの頃は、住宅ローンを借りる場合でも、年収の5倍以上の物件は買っちゃダメ、返せなくなるからと言っていた。

しかし、今は金利が低いわけですが、この場合は100年経っても返せないようなそんな感じのローンが粗製されていたような感じがします。

 

スルガ銀行の異常に高い業績について

-----アナウンサー、パネルを提示。

 

アナウンサー:スルガ銀行は地方銀行の中ではかなり業績がいいということで、評判が高かったんですけれども、業務純益の前年度比の推移を見ても他の64行がそれほど伸びていないのに対して、赤い線のスルガ銀行が年々高い推移で伸びてきたということで、普通の地方銀行では考えられないぐらいの高率で成長を続けていたわけですけれども、その一つの柱となっていたのが個人向け融資に特化するということですが、山本さん、今回の問題が生じた、これまでの業績の整合性からどういう風にお考えですか。

個人融資に特化


山本有二元金融担当相:特徴を見てきますと、預金の8割が個人からの預金、全体の9割が、個人への融資、会社や企業を避けて、個人ばかりになっています。

どうしてそうなったのか聞いてみると、横浜銀行や、静岡の他の銀行の間に挟まって、沼津の中で、大手を相手にするが自分のところは個人を相手にするということで、成功する。
その流れでかぼちゃの馬車があったのではないか。

残念なのは、全体の銀行の信用を落としたということで、審査機能がゼロに近い、しかも変な人といっぱい付き合っている行員が多かった。

組織的なコンプライアンスとかモラルだとか、それ以前の話が多すぎてしかも、有印私文書偽造罪の適応の疑いがあるなんて話は、いいモデルというわけにはいかない

大体収益が他の銀行の倍以上あったということは、異常だった、それを見極めることが担当官庁ができなかったことが残念ですね。

 

第三者委員会の報告書について

 

アナ:かぼちゃの馬車事業で問題が生じたが、第三者委員会の報告書を見てみましょう。

元金融庁長官五味廣文氏のコメント

-----パネルを提示。

アナ:五味さんは不正融資問題についてはどうですか

五味元金融庁長官:異常ですね。

第三社員会との関連でいいますと、ノルマとか、スルガ銀行だけでなくて、過去にも保険会社や銀行、証券会社にも、そういうルール違反をやるかということはあって、行政当局から目をつけられた例はあります。要件にはまらないような優遇融資などですね。

残念だと思うのは、融資審査をするというのは一番の出発点ですね。その能力があるということを当局から認められて融資の営業をしているわけだが、一番基本の融資審査のところで、虚偽、嘘をつくということをしてしまったところが残念です。

まさかこんなことまでしているところが軒並みあるとは…管理は致しますけれどもね。

個人への融資について

津田:結構いいと思います。そういう風に舵を切られたのは英断だった。

横浜銀行、静岡銀行に挟まれて苦しい立場にあって、法人は捨てる、個人に特化する、個人の方が利ザヤが厚い。

カードローンなどは10%払っているが、法人で10%の金利で借りているところは今時ない。手間はかかるし小口だけれども、個人の方が利ザヤが厚いとして、個人に注目するのはいい戦略だと思います。

問題はそのやり方がかなり極端であったというところだと思います。

 

アナウンサー:一般で考えると企業相手の方が銀行の収益があるんじゃないかと思いますが。

 

五味元金融庁長官:昔は量を追っていた。収益は重要ではなかった。80年代後半からやはり収益が大事ではないかという考えになった。

高率のいい融資を利率で認めることになった。法人はほとんど利ザヤは取れない。今はマイナス金利なので、カードローンは10%貸したら、○○その分が収益となる、いい商売です。

経営判断の問題なので、そういうビジネスモデルを作ってリスク管理がきちんとできるか。

環境が変化したのだから、それに応じてビジネスモデルを考える。たとえば、シェアハウスに融資をするというのは、この時代の要請にかなった目の付け所であり、それは悪くない。

そういうわけで個人向け融資は目の付け所としては悪くない。ただに近い仕入れ値で仕入れられるわけですからいい儲けになる。

金融機能としてはそれも求められている。目の付け所は悪くない、それが行き過ぎてコンプライアンス面、リスク管理が行き届かなかったところが問題です。

担保にとる不動産の価値を割り増しなんて嘘をつかなくたって、まさに目利きで、担保の価値をそのままに、目利きで担保は十分でなくても貸そうという決断があっても構わらないし、必要なケースもある。

担保がないから貸さないなどということを言っている銀行では・・・ただ、残念なことに嘘をついた・・・融資基準を変えればそれでよかったんです。

 

-------------

以上、昨日14日のテレビ番組プライムニュース『地銀消滅か!?その現状 生き残り策はあるのか』から、シェアハウスとスルガ銀行の不正融資問題についての部分のみを抜き出しました。

 

ゲストの津田倫男さんについて

1957年(昭和32年)、島根県松江市生まれ。内外の金融機関を経て、2001年(平成13年)に独立系の企業アドバイザリー会社を創業。「起業家精神」、「異文化理解」の重要性を説く。著書『老後に本当はいくら必要か』は2010年(平成22年)の新書ベストセラーの一つになった。週刊東洋経済で書評も行い、マスコミにも登場するようになった。最近ではアジア英語圏の大学の日本事務局も勤め、米英豪などに偏りがちな英語留学に新たな選択肢を提示している

 

ad

ad

-シェアハウス投資
-

Copyright© 土地売却奮闘記 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.