積水ハウス事件

「ガイアの夜明け」地面師事件を解説!カミンスカス操容疑者他にも関与

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予告をお伝えしていた、地面師事件を扱った2月19日の「ガイアの夜明け」、サブタイトル「あなたの土地・住まいも狙われる…」。
地面師の手口の説明と、カミンスカス操容疑者の関わった他の地面師事件についての、興味深い内容でした。番組内容をわかりやすくお伝えします。

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「ガイアの夜明け 積水ハウス地面師事件」

1月11日、フィリピンマニラ空港。

一人の日本人が強制送還されました。

カミンスカス操容疑者、彼は地面師、他人の土地を売り飛ばす詐欺師です。

事件の舞台となったのは JR 五反田駅から徒歩3分の一等地、元は老舗旅館でした。
4年前に廃業し、女将は体調を崩して入院中でした。

2年前、積水ハウスがマンション用にこの土地を買おうとしたところ、約55億円を騙し取られたのです。

この事件の主犯格がカミンスカス操容疑者。その他にも実に16人が逮捕されました。

手口は羽毛田正美被告が地主の女将になりすますというもの。

最近、地面師に関する本を出版したノンフィクション作家森功さんに話を聞くと

地面師という言葉自体は、古くて前から言われている詐欺師なんです
地価の高騰局面で必ず出てくるんですね

渋谷区で起きた147坪土地をめぐる地面師事件

東京オリンピックを控えて土地が高騰する東京。地面師事件はこんな近くでも起きています。

東京渋谷区の住宅街にぽっかりと空いた147坪の空き地。

近くの不動産業者に聞くと「今だったら、坪800万円で12億円ぐらい」

4年前この土地を巡って地面師事件が起きました。

「騙されたのは都内のマンションデベロッパー、台湾人がやってきて取引をしたが、実際は本物ではなくてなりすましだった」(森功さん)

家の登記簿を見ると所有者は「呉如増」という台湾籍の男性。

55年前、昭和39年にこの土地を購入していました。

その後、台湾に帰国し、今は連絡が取れないといいます。地面師はそこに目をつけたのです。

森さんが見せてくれたのは偽造パスポートのコピー。

偽造したパスポートを使うなどして開いて日本人だと思い込ませていました。

そこには呉さんの名前が…。しかし、パスポートの写真は、なりすました男のものでした。

 

さらに、実印の偽造市役所の印鑑証明書も偽造していました。

騙された中堅デベロッパーの社長が、ガイアの取材に応じてくれました。

見せてくれたのはその時交わした契約書。
地面師たちが提示した額を見てみると6億5000万円とあります。
この金額にも罠が…

一般市場価格の6割から7割。それぐらいの。買いたい側の心理をついてくるので

全額を振り込んだあと印鑑証明の偽造が判明し、土地の登記ができませんでした。

その後すぐに地面師たちは行方をくらましたと言います。

「甘かったなぁと。やりきれないですよね」

地面師事件の立件の難しさ

今も蠢く地面師たち。あの積水ハウスの捜査を担当した警察官は捜査の難しさを語ります。

「主犯格首謀者、関係者は否認するので、なかなか供述を得られない限りは立件が難しくなってくる。
その分、他で膨大な証拠集めなければいけなくなります」

そんな地面師達は、企業だけではなく、今個人にも牙を剥いています。

地面師事件の解説 「土地を勝手に売り飛ばす詐欺師」

地面師グループが、積水ハウスから55億円もの金額をだまし取ったとされる事件をきっかけに、地面師という言葉をよく聞くようになりました

地面師とは、広辞苑によると、「自分に所有権のない土地を勝手に売り飛ばす詐欺師」とあります。

どのような手口なのか、典型的なパターンを解説します。

地面師はグループで役割分担をする

地面師は一人ではなく多くの人々が加担し、細かな役割分担があります。

 

まず、実際の地主になりすます偽の地主を用意します。

手配担当が背格好や年齢をなどを参考に、スカウトしてくるのです。

そして正当な、取引に見せかける為偽の仲介業者などを用意。

他にも書類を身分証明書印鑑などを偽造するプロがいます

このように様々な役割の人物が偽の地主にリアリティを与えています。

そして相手の不動産業者などを信用させ、他人の土地を売買するのです。

アパホテルも地面師の被害に

こうした被害にあったのは積水ハウスだけではありません。

アパホテルも東京赤坂の土地を巡り地面師に約12億円を騙し取られました。

そして土地の値段が上がっている今、地面師たちは使える土地を虎視眈々と狙っているのです。

地面師グループのアジトが公開

東京台東区ある一軒の雑居ビル。この部屋はかつて地面師グループのアジトだったとオーナーは言います。

偽造に使われた大量の印鑑

家宅捜索で多くは押収されましたが残ったものが、書類を偽造するための印鑑です

次々と出てくる大量の印鑑。
地面師グループはこれらを使い分けながら数多くの偽造書類を作っていたといえます。

カミンスカス操容疑者も出入りしたアジト

この部屋にはある人物も出入りしていました。積水ハウス事件の主犯格であるカミンスカス操容疑者です

「会って話したことがある不動産関係に非常に詳しい。やはり地面師ですよ。積水ハウスだけとは思えない。他の事件もやっています」(ビルのオーナー)

そして取材を続けると、カミンスカス操容疑者が、個人をターゲットにしていた疑惑が浮かび上がってきました。

カミンスカス容疑者関与 個人で地面師の被害に

東京江戸川区に住む沢田さん。
家の自宅があったという場所に案内してくれました。

ここには数ヶ月前まで沢田さんの自宅が建っていました。
先祖代々住み続けてきた1200坪の土地ぐるみ、地面師グループに騙し取られたというのです。

そのきっかけは、6年前、沢田さんの父名義のマンションアパートの運営が行き詰ってしまって、沢田さんはある金融会社からお金を借りました。

しかし借金が膨らみ散歩にしていた土地を差し押さえられてしまったのです。

困っていた沢田さんは、3年前ある弁護士事務所に呼び出されました。

時を取り戻すいい方法があると聞き、沢田さんは父親と共に足を運びました。

そこに待っていたのは不動産会社の社長とその顧問を名乗る男性。

その提案は沢田さんの家を残したまま、空いた土地に彼らが老人ホームを建てるというもの。
そこ共同で経営すれば収入が借金の返済に充てられるというのです。

いずれは土地も取り戻せると説明されました。

不動産会社の社長:
「沢田さんこれで土地を取り戻せますから。そこに老人ホームを建てて一緒に経営しましょう」

顧問を名乗る男性:
「老人ホームを建てても自宅は残せますから」

これはその時不動産会社が提示した老人ホームの設計図。間取りまで書かれた具体的な計画でした。

しかし、そこで、不動産会社からある条件が。それは、計画をスムーズに運ぶため、土地の所有権を不動産会社に一旦移すということでした。

「地面師」一味に弁護士が同席

沢田さん:「本当に自宅を取り戻せるんでしょうか」
弁護士:「間違いないです」

この交渉の席には本物の弁護士も同席していました。

法律のプロに念を押されたこともあり 、話を信用してしまったといいます。

「代々受け継いできた家だから取り戻すという強い思いが先行していまして」

「老人ホームをやると言って、計画が1か月2か月、半年ずれて」

契約から1年ほどたった頃、問題解決にいい相談相手がいると、都内の喫茶店で小山氏という人物を紹介されました。

その小山氏とは、あのカミンスカス操容疑者でした。

沢田さんは当時のやり取りを録音。カミンスカス操容疑者の音声も録音されています。

「こんな奴らに頼むからこんなことになるんだよ。時間はかかるけど。なんとかなると思うから」

自分に任せればトラブルを解決すると言ってきた小山容疑者。

しかし、後に、小山容疑者も、不動産会社と繋がっていることが分かったのです。

結局、不動産会社は老人ホームを建てず、契約から2年後に、沢田さんの土地を勝手に住宅メーカーに転売。

彼らは8億6千万円を手にしたあと、連絡が取れなくなったと言います。

そして、自宅も取り壊されてしまったのです。

土地も自宅も失った沢田さんは家族でアパートに引っ越し、4世代10人で暮らしています。

沢田さんは現在土地を取り戻すため地面師たちを訴える準備を進めています。

「かなり追い込まれているんですが、出来る限りのこと、家族を守るためにもやっていきたいと思います」

事件に関わった地面師のインタビュー

取材班は関わった地面師達の行方を追跡。
まず不動産会社がオフィスを構えていたビルを特定したが、数ヶ月前に引き払った後でした。

その後も取材を進めるとある重要人物の居場所を突き止めることができたのです。

土地取引の場にいた不動産会社の顧問を名乗った男性です。
早速、自身の関与について聞いてみると

「最初に200万円は手数料でもらいましたよ。それは当然でしょう」

--ガイア:手数料はどういう名目?

「取り纏め料だね」

自分は取りまとめとして老人ホームを建てる画を実行するつもりだったと主張。

騙したのは不動産会社の社長で自分も騙されていたと説明したのです。「とばっちり俺の方に向かってくるのはおかしい。一番の味方だよ」

沢田さんに小山容疑者を紹介のはこの男性でした。

--小山氏はこの事件に関わったのか

「間接的には関わっている」

--小山氏はいくらもらった

「もらったかもらわないかそれはわからない」

地面師と同席した弁護士に問う場面も

さらに、交渉の現場に立ち会っていた本物の弁護士。

今は別の事務所に移籍し活動を続けていることが判明しました。

音声を変えることを条件に話を聞くことができました。

---老人ホームを建てないのは詐欺では

確かにそういう話があったと思いますが、弁護士ですから何の証拠もなしにあいつらがだましているとは言えないじゃないですか

小山容疑者と会ったことは
---あることはあるんだけど

どういう経緯です
---それはいいんじゃないかなそれを言い出すと話が長くなる

---小山容疑者が地面師グループも入っていたか
まったく。知らない知っていたら会うわけがない

元地面師の男性

元地面師の男性が取材に応じました。

全く動いてない空き地を見つけたらすぐに登記簿の謄本を取り使えるかどうか日常的に調査としてやっている。

個人で身寄りがない土地の時は発覚しにくいので狙われやすいです。

ナレーション:
今、高齢化を背景に所有者のわかりにくい土地が増えています。
あなたやあなたの身近にある土地も、地面師に狙われているかもしれません。

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以上、2月19日の「ガイアの夜明け あなたの土地も狙われている」から、前半の地面師部分についてお伝えしました。

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