レオパレスが粉飾決算を行っていたということが株主総会で明らかになり、週刊新潮が関係者の運送業者に取材、詳しい内容が明らかになりました。
レオパレスの行った架空債権とその処理の手口はどのようなものだったのかをまとめます。
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レオパレスの粉飾決算
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目次
レオパレス21が建設した賃貸アパートに施工不良があると報じられたのは、’19年2月のことでした。
入居者である1万4千人に急きょ引っ越しが迫られるとあって、驚いたものの事態はそれだけにととどまりませんでした。
レオパレスのアパート3万9千棟余りの7割を超える物件に施工不備があることがわかったのですが、それはレオパレス側の指示で行われたものでした。
レオパレスはその後債務超過に陥りましたが、その後は米投資ファンドの支援を受けて再建の道を歩んでいます。
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レオパレスの現在の入居率
現在のレオパレスの入居率は、2022年8月時点で83.33%。
損益分岐点である8割を上回っているとはいえ、支援を受けたファンドへの多額の返済を抱えているため、内実は決して安泰とは言えません。
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レオパレス6月の株主総会で問題に
今回週刊新潮が報道した内容は、6月に行われたレオパレスの株主総会で明らかになった内容です。
レオパレスのHPに記載によると
決算発表延期の理由となった会計監査人への通報について、過去、特定の取引先との間に2億5,000万円の実態のない貸付をし、架空貸付金の計上がされている件-出典:レオパレスHP https://moneyworld.jp/news/NOJ4177_ainews
というものです。
「2億5,000万円の実態のない貸付」これに対しての質疑応答が株主総会で行われていたのです。
レオパレスの粉飾決算とは
これを詳しく報じたのが週刊新潮でしたが、「レオパレスの粉飾決算」というのが、その2億5000万円ということになります。
「実態のない貸付」を行った相手とは過去の取引業者、天草運送というところです。
レオパレスの粉飾決算の内容
かなり複雑な内容なのですが、天草運送のオーナーである恩慈(おんじ)宗武氏によるところをまとめると、だいたい下のような内容です。
天草運送の隣地の土地を、天草運送名義でレオパレスの創業者である深山祐助氏のミヤマが購入。短期売買ができず借金2億5000万円が残り決算に計上できないため運転資金として天草運送に貸し付けたことに。架空債権の天草運送の返済金としては、引っ越し代金や社内の交際費、調査管理費などとしてプールした金を使用、その総額は1億4千万円に及ぶ。
というものです。
上記の内容をもう少し詳しく説明します。
深山祐助氏と学友
恩慈宗武氏は現在83歳、レオパレスの創業者である深山祐助氏と知り合ったのは拓殖大学の学生時代だったといいます。
なお、深山祐助氏はレオパレスを辞任した後、MDIという会社を作っています。
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施工不良問題が起こった時の社長、深山英世氏からすると祐助氏は叔父という間柄です。
今回の問題が起こった当時は、深山氏はレオパレスの前身「ミヤマ」という会社を設立。土地売買に乗り出しましたがそこで行ったのが短期売買でした。
深山祐助氏が土地の短期売買
1987年、売りたいと話のあった天草運送に隣り合った土地8億9500万円を天草運送名義で購入したというのが始まりです。
ところがその土地を購入した後税制改正があり、2年間は土地の売買ができなくなったため、8億9500万円を天草運送に融資したと見せかけ、天草運送の代物弁済としてその土地を手に入れました。
天草運送に架空の貸付
その際、土地の購入金額の借金8億9500万円のうち、土地代そのものに費やした額が6億4000万円、その差額を含めた2億5000万円は天草運送の名義での購入であったため、ミヤマの決算書類に計上ができない。
そのため、深山氏がさらに「天草運送に運転資金として2億5000万円を貸したということにしてほしい」と言ってきたというのです。
これが今回問題になった2億5000万円の架空債権です。
架空の引っ越し費用の請求
2億5000万円の架空の貸付が生じたため、天草運送は毎月利息の110万円をミヤマから社名を変えたMDIに支払ったということにするために、さらに複雑な手口が使われました。
天草運送が引っ越し費用として110万円の請求書をMDIに送り、MDIが引っ越し費用を振り込む、それを上記の差額にあてた天草運送の架空の借金2億5000万円の利息として同社がMDIに支払うという循環が作り出されたのです。
この架空の借金2億5000万円については、社名がレオパレスになってから、まだまだ話は続きます。
レオパレス役員への交際費として
2004年レオパレスが東証1部に上場するとなって、上記のままの債権が問題になり、今度はレオパレス内で役員に交際費として渡したように装ったものを、天草運送からの架空の借金2億5000万円の返済として受け取ったようにしたといいます。
別会社の執行前調査管理費を装う
他にも、天草運送の別会社TENZENに全く別の調査管理費を5年間支払い、そのプールしたお金をさらに上記に加えて天草運送からの返済として辻褄を合わせようとした--
これが今回株主総会で問題になって週刊新潮が報道した粉飾決算の内容です。
この話にはまだ先があり、恩慈氏深山氏の提案でさらに家電の不法廃棄に加担させられることになったと続きます。
現在はその件で、環境省が立ち入り調査を行っています。
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