
愛知県で空き家を売りたいと思ったとき、「仲介」と「買取」という2つの方法があることをご存じでしょうか。
どちらも不動産会社が関わる売却方法ですが、仕組みや売却価格、かかる期間などに大きな違いがあります。
この記事では、仲介と買取それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、愛知県で買取がおすすめのエリアと空き家の種類、あなた場合にどちらが向いているかを判断するための情報をわかりやすく解説します。
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空き家の売却方法は大きく2つ:仲介と買取の基本を知ろう
空き家の売却方法は、大きく「仲介」と「買取」の2種類に分けられます。
どちらも不動産会社を通じて売却を進める点は同じですが、買主が誰になるか、どのようなプロセスを経るかが根本的に異なります。
仲介とは?不動産会社が売買をサポートする方法

仲介とは、不動産会社が売主(あなた)と買主(一般の購入希望者)の間に入り、売買をサポートする方法です。
不動産会社はレインズ(不動産流通機構)や自社サイトを通じて物件情報を広く公開し、買主を探します。
売却が成立した際には、仲介手数料として成約価格の3〜3.3%程度(上限)を不動産会社に支払います。
高く売れる可能性がある一方、買主が見つかるまでに時間がかかることもあります。
買取とは?不動産会社が直接買い取る方法

買取とは、不動産会社が自社の資金で直接あなたの空き家を買い取る方法です。不動産会社は購入後にリフォームや解体などを行い、再販して利益を得るビジネスモデルです。
一般の買主を探す必要がないため、スピーディーに売却が完了します。
その反面、再販コストや利益を考慮した価格が提示されるため、仲介と比べると売却価格は低くなる傾向があります。
2つの方法の根本的な違い
仲介は「不動産会社=仲介役」であり、買主は一般の個人や法人です。
一方、買取は「不動産会社=買主」そのものです。この違いが、価格・スピード・手続きのすべてに影響します。
| 仲介 | 買取 | |
| 買主 | 一般の個人・法人 | 不動産会社(直接) |
| 売却価格 | 市場価格に近い | 市場価格の60〜80%程度 |
| 売却期間 | 3〜6ヶ月以上 | 数日〜1ヶ月程度 |
| 仲介手数料 | あり(成約価格の約3%) | なし |
| 物件の状態 | 良い方が売りやすい | 古い・訳あり物件でも可 |
仲介と買取の違いを徹底比較
仲介と買取の違いをさらに見ていきましょう。
売却価格の違い

仲介の場合は一般市場に広く公開するため、相場に近い価格で売却できる可能性があります。
対して買取は不動産会社が自社で利益を確保した上で買い取るため、相場の60〜80%程度になるのが一般的です。
ただし、仲介で高値がついても売れ残って値下げを繰り返すケースもあるため、「最終的にいくらで売れたか」を重視することが大切です。
売却にかかる期間の違い
仲介では買主が見つかるまでの時間が読めません。立地や物件の状態によっては3〜6ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。
買取は不動産会社との交渉がまとまれば、最短数日〜1ヶ月以内での売却も可能です。
固定資産税の負担が続いている、相続手続きを早く終わらせたいといった事情がある場合、スピードは大きな選択基準になります。
費用・手数料の違い
仲介では売却が成立した際に仲介手数料が発生します。
成約価格が300万円超の場合、上限は「成約価格×3%+6万円(税別)」です。買取では不動産会社が直接買主となるため、仲介手数料はかかりません。
ただし仲介・買取ともに、印紙税や登記費用などの諸費用は発生します。また、仲介の場合は内覧対応のために物件を清掃・整理する手間やコストも考慮が必要です。
手続きの手間・負担の違い
仲介では内覧対応、買主との価格交渉、ローン審査待ち、契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)のリスクなど、売主に多くの負担がかかります。
買取は基本的に現状のまま引き渡せるため、手続きが簡単で、売主の負担が少なくなります。
物件の状態・条件による受け入れられやすさの違い
仲介では物件の状態が悪いと売れにくく、値下げを求められるケースが多いです。
一方、買取では老朽化した物件、再建築不可物件、残置物がある物件など、仲介では売りにくい物件でも買い取ってもらえる可能性があります。
空き家の買取と仲介の違いで注意したい2つ
築年の古い空き家の価格の相場は7割前後です。しかし。、7割といっても仲介に比べて低いとは必ずしも言えません。
それは解体費や残置物の処分費用が含まれる場合です。
空き家の解体費はもっとも高額

仲介といっても、築年の古い空き家の場合は、解体が前提での売却となる場合があります。
近年値上がりしている解体費は200万円前後となることもあり、この分を入れると買取の方が手間・費用ともにメリットが大きい場合があります。
残置物処分の費用

また、家の中に物があふれている相続物件の売却の場合、買取なら残置物の処分費用が不要とする不動産会社もあります。
残置物処分費用は、量によっては数百万円に及ぶことがあり、仲介の場合は売却前に費用の負担が必要となります。買取か仲介かの決定は、このマイナス分も考慮に入れた上で慎重に決めることが必要です。
買取が増加した理由
買取での売却が選択肢に入ってきた理由は、エリアや空き家の状態によって仲介では空き家が売れにくいためです。
相続の多発で空き家が増加したこと。もうひとつは、相続要因による空き家の売買が主流となり、築年の古い家が売れにくいことが背景にあります。
今では、築古物件の空き家は買取による売却も一般的な売却の方法となっているのです。
仲介のメリット・デメリット

仲介のメリットとデメリットを比較していきます。
仲介のメリット
・高値での売却が期待できる:一般市場に公開するため、複数の買主候補の中から好条件の相手と交渉できます。
・納得のいく価格で交渉できる:買主との価格交渉が可能で、自分の希望に近い条件を引き出せることがあります。
・査定だけでも利用できる:売却するかどうか決めていない段階でも、まず市場での評価を知るために査定を依頼できます。
仲介のデメリット
・売れるまでに時間がかかる:買主が見つかるまで期間が読めず、その間の維持管理費・固定資産税の負担が続きます。
・内覧対応や交渉の手間がある:複数回の内覧対応、価格交渉、契約書類の準備など、売主の負担が大きいです。
・必ず売れる保証がない:市場に出しても買主が見つからない場合は、最終的に値下げや買取への切り替えを検討することになります。
・契約不適合責任のリスク:引き渡し後に物件の欠陥が発見された場合、売主が責任を負う可能性があります。
買取のメリット・デメリット

買取のメリットとデメリットを対照します。
買取のメリット
・スピーディーに売却できる:最短数日〜数週間での売却が可能です。急いで現金化したい場合に適しています。
・現状のまま引き渡せる:残置物の処分やリフォームが不要で、手間なく売却できます。
・仲介手数料がかからない:不動産会社が直接買主となるため、仲介手数料が発生しません。
・契約不適合責任を免除できる場合が多い:買取業者は買取後のリスクを前提として購入するため、引き渡し後の責任を免除(特約)してもらえるケースが多いです。
・訳あり物件でも売却しやすい:老朽化、再建築不可、事故物件、残置物ありなど、仲介では売りにくい物件でも対応してもらいやすいです。
買取のデメリット
・売却価格が低くなる:市場価格の60〜80%程度になることが多く、仲介と比べて手取り額が減ります。
・複数社比較が重要:買取価格は業者によって大きく異なる場合があるため、1社だけに依頼すると損をすることがあります。
あなたの空き家はどちらが向いている?選び方のポイント
仲介化買取か迷うときは下のような事柄を目安としてください。
仲介が向いているケース
以下のような状況であれば、仲介を検討するとよいでしょう。
・物件の状態が比較的よく、一般的な買主が購入を検討できる状態
・売却を急いでおらず、できるだけ高く売りたい
・立地がよく、需要が見込める地域にある
・住宅ローンを完済しており、売却益を最大化したい
買取が向いているケース
以下のような状況であれば、買取を検討するとよいでしょう。
・相続した空き家を早く手放したい
・遠方に住んでいて管理・内覧対応が難しい
・老朽化が進んでいて、仲介では買主が見つかりにくい
・再建築不可物件、事故物件など、訳あり物件である
・固定資産税や維持費の負担を早く解消したい
・残置物が多く、そのまま売りたい
迷ったときの判断基準

「まず仲介で試して、一定期間内に売れなければ買取に切り替える」という方法も有効です。不動産会社によっては、仲介で売れなかった場合に買取を保証する「買取保証付き仲介」サービスを提供しているところもあります。
また、複数の不動産会社に査定を依頼し、仲介の査定額と買取価格の差を比較した上で判断するのが最も合理的です。
空き家売却でよくある失敗と注意点
仲介でも買取でも、売却がうまく生かいケースの例を挙げます。
仲介での失敗例(売れない・長期化)
・最初から高値をつけすぎて長期化:相場より高い価格設定をすると問い合わせが来ず、時間だけが経過します。その間も固定資産税や管理費の負担が続きます。
・1社だけに任せてしまう:複数社に依頼するか、少なくとも複数社の査定を比較することが大切です。
・物件の状態を放置する:内覧前に簡単な清掃や整理をするだけでも印象が大きく変わります。
買取での失敗例(相場を知らずに損をする)
・1社の提示額をそのまま受け入れる:買取価格は業者によって大きく異なります。必ず複数社から見積もりを取り、比較してください。
・相場を調べずに交渉する:仲介での市場価格を事前に確認しておくことで、買取価格が適正かどうかを判断できます。
・急ぎの事情を業者に伝えすぎる:売却を急いでいることが伝わると、低い価格を提示されやすくなります。
空き家売却の流れ(仲介・買取それぞれ)
仲介の場合の流れ
① 複数の不動産会社に査定を依頼する
② 媒介契約を締結する(専任・専属専任・一般から選択)
③ 不動産会社が広告・レインズ登録・買主探しを行う
④ 内覧対応・買主との価格交渉
⑤ 売買契約を締結する
⑥ 引き渡し・残金決済・登記手続き
買取の場合の流れ
① 複数の買取業者に査定を依頼する
② 買取価格・条件を比較・交渉する
③ 売買契約を締結する
④ 引き渡し・代金受領・登記手続き
※仲介と比べて工程がシンプルで、早ければ1〜2週間程度で完了することもあります。
まとめ:空き家は状況に応じて売却方法を選ぼう
仲介と買取は、どちらが優れているというものではなく、売主の状況や物件の条件によって向き・不向きがあります。
| 状況 | おすすめの方法 |
| できるだけ高く売りたい | 仲介 |
| 早く現金化したい | 買取 |
| 物件の状態・立地が良い | 仲介 |
| 老朽化・訳あり物件 | 買取 |
| 内覧対応が難しい | 買取 |
| 売却を急いでいない | 仲介 |
空き家の売却を考えたら、まずは複数の不動産会社に相談し、仲介査定額と買取価格の両方を確認してみましょう。
比較することで、自分の空き家にとって最適な売却方法が見えてきます。
より良い方法を選択し、手持ちの空き家をできるだけ好条件で売りぬきましょう!