広告 相続

エンディングノートと終活情報 人生を終える前にこれだけは決めておくべき3つのこと

※当サイトは広告を含む場合があります

 

夫の父が亡くなって、とても寂しくなってしまいました。同居をしていたわけではなく、ここ夫の住まいには仏壇はありませんが、小さな祭壇を作って、写真の両脇に花を飾り、話しかけながら、毎朝ご飯をお供えしています。

父が亡くなってその過程で助かったことがありまして、それは両親は亡くなる前から、亡くなった後のこと、を相談して大まかなところを決めておいたということです。
今になって思うとそれはとても良かったと思うことの一つです。

 

スポンサーリンク

両親が決めたことの内容

 

父が亡くなる前に、夫の両親が亡くなる前に決めていたこととは、おおむね次のようなことでした。

  • 延命措置はしない
  • 葬儀はせず、家族葬とする
  • したがって、亡くなってすぐは親戚や、近所には知らせない
  • 墓は決めておく
  • ふたつ入っている保険それぞれを息子2人に等しく与える
  • 家は売ってよい

幸い夫の両親は、年相応に衰えはありますが、認知症を疑うほどではなく、きちんと判断ができるうちにそのように話しておりましたので、私たちは安心してその通りにすることができたと思います。

遺産や不動産については、あとで話し合ったり、相続する人が考えればいいことですが、亡くなる前後については、子供であっても決められないことがあります。

それは、延命措置の有無(リビングウィル)、葬儀と埋葬の希望です。

 

延命措置の有無

 

延命措置については、回復が難しいレベルの入院の際は必ず医師には聞かれることです。
内容は、人工呼吸器、点滴や胃ろうなどの人工栄養法、人工透析、心臓が止まった際の心臓マッサージなどがあります。

人工呼吸器は、いったんつけてしまうと、話ができなくなってしまいます。また、外せばそこから呼吸が出来なくなりますので、外すということは家族でも医師でもできなくなってしまうので、事前によく考える必要があります。

点滴や胃ろうなども同じですが、他の延命措置をしないという選択をしても、点滴については勧めるお医者さんもおり、これは父の場合もそうでした。

病院にいてただ何もしないというのも変だということかもしれませんが、それ以上に、急に痛みが起きたりした場合には、点滴を通じて薬を入れることもできます。

心臓マッサージは、水難事故でおぼれたような場合は別ですが、高齢者は心臓マッサージをしても蘇生するとは限りません。

延命措置をしない、蘇生をしないということは、高齢者の場合は、施設入所をしていれば、施設の人にも伝えておけば、万が一の場合にも希望通りに対処してもらうことが出来ます。

急に受診するとか救急車で運ばれるなどの場合にも、医療機関に伝えていただけるようにしておくと安心です。
急には決められないことも多いので、あらかじめ話し合っておくのもいいと思います。

家族がきめなくてはならないという局面になってしまうと、家族がひじょうに悩むことになってしまいますので、やはり本人の希望を知っておくこと、本人が伝えておくことが大切です。

 

葬儀の希望

もう少し以前なら、葬儀をするのはほぼ当たり前でしたが、今は高齢化で亡くなるときには社会的な接点がないどころか、90歳を超えると兄弟も友人もほぼ先に亡くなっているということも多いです。

そのような際にも葬儀をするかしないかは、やはり、ある程度周囲に配慮ができるような判断力がある時に決めておいてもらえると、よろしいかとも思います。

家族葬にするか、人を呼んで葬儀にするかで、全く違った内容になりますし、急な場合は、動転した家族は物事を決めるのが困難なことが多いです。

今回は親類を呼ばないとあらかじめ決まっていましたが、もし親類を呼んだとなれば、手配はもっとたいへんだったと思います。

特に高齢の母が応対に追われることなく、元気なまま見送りを終えることが出来たのでほっとしています。

 

■関連記事
家族葬の葬儀の流れと費用 プランに合った葬儀社を選んで低価格で火葬のみを終えるまで

埋葬の希望

 

埋葬についても、本人でなくては決めることが出来ないものですが、今回はあらかじめ買っておいた墓をキャンセルして、他に埋葬するということになりました。

ただ、新しいお墓とお寺については、母がとても喜んでくれましたので、夫もとても安心しました。

 

遺言書はあった方が良い

父に関しては遺言書は遺しませんでした。90歳になって、介護を受ける段階ですと、金銭的なマネージメントや、それについて考えるのは不可能です。遺言書を遺すのであれば、もっと早い段階でないと難しいです。

 

ただし父の場合は、口頭で、保険は、ほぼ遺産と同様に、亡くなった際には子供に渡したいとして、それは以前から母が話していました。

それと、不動産についても気にしていたようで、売ってよいと、これも以前から言っていました。

おそらく他の預貯金等については、母が10歳年下でもあるので、保険は子供に、預貯金については、そのまま母が受け継ぐと思っていたのだと思います。

夫の兄弟の場合には大丈夫だと思いますが、片方の親が亡くなった時点で、もらいたいという人も出てくる場合もあるため、本当は書き遺しておいた方が安心です。

また通帳がどこにどれだけあるのか、通帳以外の資産がある場合は、金額はともかく、何と何があるのかを、一覧で記載したものがあると、見つからずに処分してしまうという危険は避けられます。

特に、独居の場合は、家の中がゴミや式とは言わないまでも散らかっていることが多いので、その全部を探すとなると、たいへんです。

急な体調悪化の場合でも、わかるようになっていれば安心です。

 

借金も必ず伝える

遺産として譲るお金以上に、ローンや借金がある場合は、これも必ず伝えるべきです。負債が多額の場合は3か月以内でしたら相続放棄の道があります。

逆に、人に貸しているお金についても、借用書があれば回収できますので、忘れずに。

 

エンディングノートとは

 

上の項目が全部書き入れられるようになっている「エンディングノート」という市販の記入できるだけのノートが売っています。

上にあげた項目以外にも、もっと基本的なこと、本籍(親の本籍の正確なものは知らないことが多いです)、遺言書の有無、預貯金以外の株式や信託など、その他の資産(ゴルフ会員権や、貴金属なども)、生命保険、ネットに口座を持っている場合のパスワードなど、携帯電話の契約先、親類や友人の連絡先などが、項目別に整理して記入できるようになっています。

もちろん、自分であいているノートに書いてもいいのですが、市販のエンディングノートだと、項目が既に改定あるため、書き漏らしがありません。

遺言とは違いますが、相続や金銭的なことだけではなくて、それ以上に大切な本人の意思を記入しておいて知らせるためのものなので、私自身も自分はまだまだと思わずに、近々買いに行ってみようと思います。

 

まとめ

ちなみに私は、自筆遺言書とリビングウィルは既に書いたものを持っています。

手術を受けた機会に、あまり深くは考えずに、あくまで万が一の時のためとして用意したものですが、逆になかなかそういう時でもないと、思い立って用意することもないかもしれませんね。

 

 

-相続
-