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孤独死した叔父と免れた叔母 命は助かってもリフォームと治療に費用

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孤独死を経験した私の場合ですが、叔父はアパートで誰にも看取られることのないまま亡くなりました。

悲しい出来事ではありましたが、幸い発見が早かったので、持ち物の撤去と簡単な清掃程度で、さほど費用も掛からずに済みました。

当家にはもう一人、叔父の姉に当たる人がおり、この人は実家に一人で住んでいましたが、ある日家に一人で倒れているところを発見されました。命は助かりましたが、その場合は、家の清掃と床のリフォーム、そしてその後の治療費に、孤独死した以上の費用がかかりました。

死に至る場合だけが、費用が掛かるわけではなく、命が助かっても同様、またはそれ以上に費用が掛かる場合もあります。
孤独死を含め、命の危機を未然に防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。

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孤独死した叔父の場合

一人で亡くなって発見された場合は、大家さんが警察に届けるので、叔父の姉、私の母が警察に確認に行きました。

その後、解剖を受けて、事件性はなく、通院歴や持病なども確認の上、自然死であるということが判明。母が埋葬後に、離別していた叔父の子に連絡が付き、遺骨を引き取ってもらうということで落着しました。

しかし、叔父の場合に大変助かったのは、亡くなったのが1月であったということです
亡くなるのが夏である場合、または亡くなってから時間がたった場合は、部屋の清掃以上に、建物のリフォーム等が必要になる場合もあります。

さらに言えば、基本的には自然死は事故ではないとされているのですが、この辺の基準は条例で定められてはいないため、場合によっては、「事故物件」ということにもなってしまうかもしれません。

遺族の精神的負担

大家さんには物理的な損害と、遺族には場合によって費用の請求も来るでしょうが、なによりも、気分的な打撃が大変大きいです。

本来人の死というのものは、自然死であっても十分に悲しいものであるのが普通なので、それ以上のことが起こるということは、遺族にはたいへんな負担となります。

孤独死を免れた叔母の場合

それより数年前の叔母の時の方は、命は助かりましたが、孤独死と同様に、費用的にはそれ以上に大変なものでした。

精神障害の既往歴を持つ叔母

叔母というのは、若い時から、精神病ではないが、脳の以上で発作を起こし、たいていすぐに回復するものの、短時間意識をなくすということでした。

両親の死後は一人暮らしをしていましたが、軽い知的障害もあり、面倒を見ていたその下の妹の叔母とはうまくいきませんでした。

妹の方は姉が言うことを聞かないので腹を立ててしまい、障害があるとはいっても、若いころは勤めに出ているくらいでしたので、自力での生活も可能で、しばらく家に立ち寄らず放っておいたのです。

訪ねた人からの連絡「中で倒れている」

ある日、家に出入りしている近所の人から電話があって、
「どうも姿が見えないようなので、窓からのぞいたら中にxxさんが倒れているようだ」

と言われて、慌てて妹が訪ねてみると、その通り、家の中に姉が倒れているのが発見されました。

倒れていた叔母

意識がないような状態で、何が起こったのかわかりませんが、発作の際に転倒して頭を打ったか、そのまま半分くらい意識がないまま、もうろうと身動きして生きていたというような状態ではなかったかと思います。

何しろ見つかったときは、トイレに行ける状態でもなかったので、そのための汚れはともかくとして、もともと皮膚も弱かったのか、体の皮膚の広範囲が褥瘡のような状態になっていたといいます。

損傷した皮膚の高額治療

直ぐに救急搬送されて、そのままICUに入ることになりました。医師には、「命は保証はできない」とも言われましたが、妹は、自分が監督を怠ったせいで親に頼まれていた姉を死なせるのは忍びなく、「お金がいくらかかってもいいので、生かしてください」といったそうです。

そして体表の褥瘡のせいで、火傷の治療と同様のことが行われ、「痛い痛い」と言いながら、無菌室のようなところで、数か月の長期にわたって、特殊な治療を受け、そこでの治療に数百万円はかかったと、妹の方から後に聞かされました。

高額のリフォーム代

そして、倒れていたのは全部絨毯張りの廊下で、体のあちこちが膿んでいるような状態でしたので、絨毯と床板も全部リフォームするということになりました。

廊下やその他使用したと思われるところを取り替えたりしましたので、床の張替えだけでも数十万円はかかったと思います。

面倒を見ていた方の妹にも、それまでずっと苦労がありましたので責めるつもりは全くありませんが、やはり、このような事態は避けた方が、介護をする側の不必要な出費と心労、何より当人の命を脅かすような事態は避けることができます。

孤独死の費用が高いのはどこか

なお、孤独死の場合費用がいちばん費用がかかるのは、トイレや風呂場でなくなった場合です。

死亡原因に、冬場のヒートショックが多いのですが、ユニットバスの交換は浴槽を含めて、下手すると100万円以上かかってしまいます。

その次は、トイレです。狭い場所のため、床の張替え以外にも、トイレ器具そのものの交換も必要になるためでしょう。

万が一そのような 事態が起きてしまった場合には、「特殊清掃会社」といわれるところが業務を引き受けるとのことですので、ネットなどで探してみてください。

孤独死を防ぐには

幸いにして低額で原状回復ができるとしても、このような事態はできるだけ避けたいものです。
仮につき合いの薄い親族であっても、万が一の場合には、家の叔父のように連絡がこないとも言い切れません。

孤独死を防ぐために考えられる最善の方法は、介護の必要なレベルの人の場合は、一人暮らしをさせないことです。

叔母の場合は、その後入院、回復後は施設に入所となりました。
もし、もっと早い時期に入所をさせていれば、入院とリフォームの費用の数百万円は余分に使えたことでしょう。

入所の勧め

ここはなかなか難しいところで、親の場合だと「施設にははいりたくない」「放っておいてくれ」というケースが多くあります。

自分がまだまだ丈夫で元気だと勘違いしている場合などです。面倒を見ている方は気が気ではありませんが、本人は「死んでもいい」などと言うこともあります。

しかし、それを鵜呑みにしていては、ある日電話連絡が子供のところに来る羽目になります。

高齢者の入所はなかなかすんなりいかないことも多く、頭の痛い問題です。
叔母の場合は、通院していた医師が「慣れているので任せて」と話をしてくれ、叔母が気分良く同意してくれて助かったと聞きました。

定期連絡をする

やむを得ず一人暮らしが続くなら、2、3日に1回はメールや電話をする。そして時々家に行って様子を見るしかありません。

体調を聞くのももちろんですが、認知症でないかという確認も大切です。

おおむね認知症になる家が散らかってゴミ屋敷状態になると言います。当人もそれに気が付いていて家に入れたくない、部屋に入れたくないという場合がありますが、監督責任のある人は、やはり、どうやっても様子を把握することで、不幸を未然に防ぐことです。

そうやって、孤独死に至った人も、だいじょうぶだろうと考えている。うちの叔母のように家にも行かなくなっている間に、事故は起きたのですから、けっして気は抜けません。

ヘルパーの見回りを依頼する

もし自分が家に行けない場合は、人に見てもらうということを考えた方がいいでしょう。お弁当を取って手渡しにしてもらったり、ヘルパーなど定期的に人が行くようなサービスを利用するのも方法です。

様子を見ながら、掃除などのサービスを頼むのももちろんですが、単に安否確認だけのサービスを頼むこともできます。

エアコンで温度管理

そしてもう一つ大事なのは、孤独死は、夏の熱中症が死因となることがもっとも多いのです。

高齢者は温度変化に気が付かず、熱くてもエアコンをつけない。脱水症状を元々起こしやすい上、水分補給にも気が付かないことがあります。

暑い日にはエアコンをつけたかどうかの確認を電話する。そしてスポーツドリンクや経口補水液などを用意しておいて、眠る前に飲むように習慣づけるのもよいと思います。

孤独死で資産価値低下も

万が一家屋の中で孤独死が起きてしまった場合は、そのままだと資産価値が低下します。買取の業者は必ず事故物件ではないかどうかを確認した上で買い取りますので、事故物件だとわかれば、買値は下がることになります。

噂が広まってしまうと、家を売るときにも売れなくなります。
どうしてもの場合は、取り壊しをしなければならなくなるかもしれません。

それを防ぐには、親族の誰からがそこにしばらく住み、最終的な居住者を亡くなった人ではなく別な人にすることで、資産価値の低下は回避することができます。

また孤独死をした家は、いわゆる事故物件と呼ばれるものとなります。

価格は下がるものの、買取をする業者さんもあります。

しかしもとより、家を売るために孤独死を防げというようなことではありません。

孤独死は一度起きてしまうと、遺族の気持ちに大きな痛みを残します。

特に、仲良くしていた親族ほど後悔の念が消えることはないでしょう。

そうならないように、できるだけ早めの対策を取るようおすすめしたいと思います。

事故物件専門の買取業者

下は、事故物件売買専門の「成仏不動産」。メディアでも取り上げられたのでお耳にした方もおられるかもしれません。

心配せずご相談になってみてください。

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