女性専用シェアハウスかぼちゃの馬車を運営するスマートデイズの家賃不払いの投資問題がよく知られるところになっていますが、それと同様の方法を取っていた投資用アパート運営会社「ガヤルド」が集団提訴されるということを、弁護団が11日に表明しました。
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20日にも提訴の見通し スルガ銀行も
集団提訴を行う投資者は5名。融資はスルガ銀行から受けており、現時点ではスルガ銀行を対象とはしていないということですが、状況を見ながら訴訟を拡大し、スルガ銀行に対する責任追及もしていく方針だということです。
また20日をめどに、ゴールデンゲインの所有者11人も新たに提訴する方向だと表明しています。
代理人弁護士の足立格弁護士によると、被害者は20代ー40代の会社員が中心で、ガヤルドがまとめていた顧客データによると、被害者の総数は少なくとも50人以上とみられています
融資の書類改ざんも
シェアハウス投資で問題になっている「スルガ銀行・スマートデイズ」と類似、融資に際して多額の口座残高があるように勝手に書類が改ざんされるなどの不正は今回も同様だということです。
また、融資を実行したのは、スルガ銀行川崎支店と、その他の支店とされています。
提訴の理由
提訴の理由はというと、保障されているはずの家賃支払いに関し、2017年7月に一方的にサブリース契約の解約通知が届いたということです。
なお、原告の5名の場合は、建物が完成していないまま、手つかずの状態になっているようです。
アパートの運営すら始まっていませんが、融資先であるスルガ銀行川崎支店他とのローン契約はしているために、シェアハウスの場合と同様、毎月のローンの返済は行わなくてはなりません。
ローンの金額は1億3千万円と言われ、全く収入がないのにも関わらず、多額の借金を抱えることになってしまったということです。
ガヤルド社は営業を停止
ガヤルド社は、アパートのオーナーらに、サブリース契約の解約を通知した1か月後に、宅建業の廃業届を当局に提出。
その後の足取りがつかめず、いわゆる「夜逃げ」で関係者の足取りがつかめていません。
弁護団弁護士は「物件が完成しておらず、資金の流れも不透明。破綻ありきで、巨額被害の重大な詐欺事案だ」と指摘。
最初から経営が立ち行かなくなれば、廃業と夜逃げも計算済みであったのかもしれません。その場合は、単なる経営破綻ではなく、「詐欺」として告発できるでしょう。
弁護団会見にはシェアハウス弁護士も参加
会見には、スマートデイズ役員らに対する損害賠償の訴えを提起している加藤博太郎弁護士も参加して次のように話しました。「会社の名前が違っても、後ろでつながっていることがある。そういった意味で連携を密にしていきたい」。
いずえも、融資を受けた銀行はスルガ銀行な主なものであり、書類の改ざんの方法等も、今後の調べによっては、類似が指摘される可能性もあります。
まとめ
「被害」が次々に判明、拡大していくのには、ため息をつく思いですが、弁護団の方々は、ここまで来たことで心を強くされて、事実の究明を進めていただきたく思います。
今後は、ゴールデンゲインの所有者11人の集団提訴も、20日前後に報道されると思いますので、引き続きお伝えします。