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スルガ銀海老名支店に海老名市が立ち入り検査 指定金融機関取り消しも

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シェアハウス投資の不正融資問題で金融庁が一部の業務停止の行政処分命令を下したスルガ銀行、先月、神奈川支店が、スルガ銀行の横浜支店に臨時の立ち入り検査が行われたことを毎日新聞が伝えましたが、今回は海老名市が海老名支店に立ち入り検査を行ったというニュースです。

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海老名市がスルガ銀行に臨時立ち入り検査

10月22日、スルガ銀の横浜支店に対し、神奈川県が県財務規則に基づく臨時の立ち入り検査があったばかりですが、同じ神奈川県の海老名市がスルガ銀行の海老名支店に立ち入り検査を行ったというもので、今回は新聞報道ではなく、週刊ダイヤモンド誌の取材によって明らかになりました。

通常、立ち入り検査というのは、銀行を束ねる金融庁が行いますが、自治体が検査を行うということは、異例のことだそうで、なぜ自治体の海老名市が、立ち入り検査となったのか、関係者も首をかしげている模様です。

神奈川県のスルガ銀は「指定代理金融機関」

神奈川県の立ち入り検査の理由は 神奈川県が、スルガ銀行横浜支店に臨時の立ち入り検査を行ったのは10月22日、金融庁の行政処分を受けて、「膨大な作業量を伴う収納業務について、スルガ銀が滞りなく行えるかどうかを見極めるため」、つまり県が今後もスルガ銀行を利用するにあたって、今後も「公金事務が適切か把握したい」という目的でした。

正確に言うと、神奈川県にとってスルガ銀は「指定代理金融機関」であり、公金収納事務の大半を担う「指定金融機関」は横浜銀行となっているためです。

海老名支店は「指定金融機関」の違い

一方、海老名支店の方にとっては、スルガ銀行は「指定金融機関」。スルガ銀が公金収納事務のメーンバンクでです。市の出納金は皆スルガ銀行が扱うということになり、そのため、今回のスルガ銀行の問題はより深刻であり、検査は緊要なものと考えられたようです。

神奈川県が臨時検査に動いたのに慌てた海老名市は、今年2月に定期検査を行っていたが、急きょ11月19日に臨時の立ち入り検査に入ることを決めたということです。稀どころか、臨時検査は初めてのことだと、海老名市の職員が述べているという子尾です

スルガ銀行は指定金融機関でいられるか

不正関与の報に預金口座を変更

海老名市は公金の取りまとめを行う口座をスルガ銀に開いていましたが、今年4月に報道でスルガ銀の不正関与が報道されると、従来の「普通預金口座」から、銀行が破綻した際に預金が全額保護される「決済用預金口座」に慌てて移行したということです。その口座は無利息だということですが、大事をとってやむを得ず預金を移したようです。

また、海老名市は昨年、指定金融機関の輪番制を導入すべく、周辺の金融機関にヒアリングを行っていたといいます。「不正をキャッチしていたわけではない」(海老名市)と釈明しているということですが、たまたまというにはタイミングが良すぎますので、あるいは、何か察知するところがあったのかもしれませんし、あるいは、以前からスルガ銀一本では、という懸念があったものかははっきりしていないようです。

臨時検査の内容は

臨時検査の内容は、10月31日に既に受けていたという公金業務に関する報告内容を踏まえて、偽りなく公金業務が履行されているかどうかについて、伝票などを精査することになります。

あくまで業務の適正さを確認するのみではあるようですが、検査の結果によっては、スルガ銀行は「指定金融機関」を取り消される可能性もあります。これは、上記の神奈川県にしても同じことです。

神奈川県庁のスルガ銀出張所はどうなる

現在は神奈川県庁内ににはスルガ銀の出張所が設置されているがといいますが、指定代理金融機関を取り消された場合は、出張所もそこには置けなくなります。そうなると、スルガ銀のさらなるイメージ低下は必須ですが、他にもスルガ銀行に関わり持つ自治体や機関はないのでしょうか。

一か所が臨時調査、指定機関取り消しとなれば、他の提携先にも警戒は強まることが避けられないでしょう。そもそも、スルガ銀行が今後存続ができるのかどうかも危ぶまれるところです。

11月末までに業務改善計画を提出

スルガ銀は11月14日に中期決算の発表、そして、11月末までに業務改善計画を提出することとなっており、そこで不動産向け融資の自己査定結果を発表するということで、その公表が待たれます。

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