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スルガ銀行と岡野一族ファミリー企業不透明資金の流れと保有株の行方

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スマートデイズ社運営の女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」の投資者オーナーらに不正な融資をしたとして、金融庁に行政処分命令を下されたスルガ銀行が、昨年の12月27日、創業家の岡野光喜元会長ら旧経営陣を追加で提訴することとなりました。

今回の提訴の理由は、岡野家のファミリー企業間で「寄付」の名目での資金調達があったなどが判明したためですが、その際の資金の流れはどういうものだったのか。毎日新聞のプレミア記事を元にさらに詳しく続きをお伝えします。

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岡野ファミリー企業の資金の流れ3つの疑問

岡野光喜前会長のファミリー企業と銀行の資金の流れや過去の株式保有関係について、残されている不明な点を、毎日新聞は3つ挙げています。

ファミリー企業をめぐる資金の流れ

ひとつは、「ファミリー企業をめぐる資金の流れ」。

たとえば2015年にスルガ銀行が行った自社株買いで資金を得たファミリー企業は、岡野光喜・スルガ銀行前会長の弟の喜之助・元同行副社長(16年に死去)の指示で、スルガ銀行とは別の借入先からの借金100億円を返済しました。

しかし、この借入先への返済を優先したのか、この借入先とどのような関係があり、どんな理由で100億円を借り入れていたのかなどは不明のままだといいます。

別の借入先がどこだったのかが明記されていないのでわかりにくいのですが、この理由は推察がきかないことはありません。

やはりスルガ銀行であれば、返済が遅れても、あるいは、実質的にはファミリー企業からスルガ銀という通常の返済をせずとも、前の記事に記したような「不透明な」資金調達の方法で、返済が可能だったのです。

つまり、スルガ銀行からファミリー企業への寄付という形でお金を受け取り、それを返済という形で、スルガ銀行に戻すという方法です。

岡野3兄弟個人に流れた金

二つ目の疑問点は、長兄の岡野前会長、次兄の喜之助氏、それに末弟の喜平太氏の3兄弟それぞれ個人に流れたお金の行方です。

「調査には限界があった」

これについては、副社長であった喜之助氏は既に亡くなっており、その兄の岡野前会長は「説明を拒んだ」ということなので、調査委員会の問いかけに対しても沈黙をしてそのままということなのでしょう。

調査委の弁護士の「調査には限界があった」という言葉が残るのみです。

また、それ以外についても、岡野前会長に7億円、喜之助氏(死亡したため名義は相続人)に61億円、喜平太氏に3000万円との融資残高が示されるのみです。

返済は3000万円のみ

このうち、返済されたのは、喜平太氏の3000万円分のみで、他はまだ返済の方途が示されておりません。使い道についても、何に使ったのかが不明のままです。

スルガ銀行の株の保有状況

疑問の3つめは、岡野家のファミリー企業は、スルガ銀行の株式を過去にどれだけ保有していたのか、という点です。

岡野家関連企業持ち株比率

【スルガ銀行の大株主のファミリー企業 持ち株と持ち株比率】(2018年3月末時点)

・エス・ジー・インベストメント(株):12,702、5.48% 社長岡野喜平太 不動産賃貸業
・スルガ総合保険(株):10,999、4.74% 社長 平井克弘 (スルガ銀行元役員)
・エス・ジー・アセット(株):6,750、2.91% 社長 岡野喜平太 不動産開発
・一般財団法人スルガ奨学財団:5,401、2.33% 代表 岡野光喜

岡野家のファミリー企業の保有の割合は、スルガ銀行の株式総数の15.4%になります。

このために、関連企業がスルガ銀行に対して強い発言権を持っていたことになり、「脱岡野体制」が難しいところだとも言われていました。

ところが、今回の外部弁護士の調査では、さらに、4社とは別のファミリー企業が、スルガ銀行株を持っていたことが判明しています。

故岡野喜之助元副社長に連なる企業2社が、15年時点でスルガ銀行株合計626万1300株で、保有比率は2.7%。現在は株式を消却しているということですが、過去からの株式保有が、どうなっていたのか、そしてスルガ銀とファミリー企業の資金的なつながりがどうなっていたのか、その全体像は極めてつかみにくいものとなっています。

その際、もっとも問題なのは、岡野前会長だけならともかく、他の兄弟が、個人でも、個人が保有の企業が、それぞれこのような「資金の流れ」を持っていたとすると、この先、スルガ銀行が「脱岡野」体制に向かうことができるのかという点です。

残っていれば、また同じことが繰り返されることが懸念されるため、提携先が見つからず、未だスルガ銀行再生の方途が見つかっていません。

有國社長は株式について

「創業家の代理人を通じて早期の資本解消を申し入れている。ただ、保有が創業家側なので、それ以上何か(アクションを起こす)というのは難しい部分がある。働きかけを継続していく」

としており、行方が注目されます。

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