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レオパレスがNHKに抗議 メディアがオーナーにがもたらす風評被害

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レオパレス21に関するNHKの番組「あなたのアパートは大丈夫?」をめぐる問題が伝えられました。

ネットのコメントでは、レオパレス21を”自業自得”とする声が多いようです。

今回の問題について、これまでの番組内容を踏まえてお伝えします。

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レオパレスがNHKに抗議した番組とは

レオパレスとNHKをめぐる東洋経済の記事が、再びレオパレスとメディアの問題に物議をかもしています。

今回は、NHKが制作したサブリース関連のテレビ番組に、レオパレスが抗議を申し立てていたという内容です。

これまでの同番組関連の記事

「あなたのアパートはだいじょうぶ?」番組概要
あなたのアパートは大丈夫?NHKBSでサブリース投資用不動産特集

同じ番組の茨城県水戸市の羽石さんの家賃減額部分の記事はこちら
アパート経営のトラブル”家賃減額”の例「あなたのアパートは大丈夫?」

レオパレス銀座のオーナー大崎さん
”レオパレス銀座”三重県津市のアパートオーナーの例

アパートを売ろうとして売れない渋谷さん
空き室だらけのアパートが売れない実例

NHKの当該番組は「あなたのアパートは大丈夫?」

このテレビ特集の番組名は2020年3月19日放送の「あなたのアパートは大丈夫?~岐路に立つ投資用不動産ビジネス」というもので、夜11から50分間にわたって放送されました。

レオパレスのサブリース問題やそのほかの界壁問題等を報じるニュース系の番組は、他に「ガイアの夜明け」が2度にわたってレオパレスを報じたものもあります。

「ガイアの夜明け」レオパレス特集との違い

内容は似ていますが、「ガイアの夜明け」の方は、「レオパレスの被害」をややセンセーショナルに取り上げたものですが、NHKの方はいったいなぜ、このようなことが起こったのかをそれ以上に深く掘り下げようとする番組でした。

レオパレス21他の不動産会社の問題点だけではなく、なぜそのようなことが起きたのか、当時の社会情勢や、スルガ銀行のシェアハウス問題の時と同じく、地方銀行の融資の理由など、サブリースの賃貸ビジネスが成り立った背景を分析する専門家のコメントも放送されました。

その点においては、決してレオパレスを非難する一辺倒だったとは言えないかもしれません。

関連記事:
レオパレス21を「ガイアの夜明け」が追い詰めた!放送内容

「ガイアの夜明け」が追い詰めたレオパレスの界壁問題とは?

サブリース契約を成り立たせた社会情勢

そもそもが、サブリースのビジネスモデルは、アパート建設会社と顧客オーナーだけでは成り立ちません。

その間の資金をつなぐ、銀行が関与するケースがほとんどです。もちろん、スルガ銀行の時のように、銀行員が自ら加担をしたとか、書類を偽造したというようなことではありませんが、マイナス金利のために、融資に拍車がかかったことも報じられました。

さらに相続税法の変化もあって、顧客にとってリスクの多い投資話に説得力が加味されることとなりました。

新しいビジネスモデルにとってお膳立てされたような状況が偶然にもなり立ち、そこで利益を上がった企業は後は前に進むだけ、という時代を当時の営業マンが回顧する場面もありました。

この内容については、過去の記事に紹介してありますので、お読みください。

関連記事:
サブリースアパートはこうして増加した!「あなたのアパートは大丈夫?」

 

レオパレスの社名だけを放送

その番組の中で、レオパレスは、サブリースの賃貸ビジネスは、自社だけではなく、他の不動産会社も等しく参与したにもかかわらず、NHKが他の会社名を出さずに、レオパレスの社名だけを殊更連呼したとして、書面で二度に渡る抗議を申し立てたとのことです。

これによって、ネットのコメント欄では、当然ながら「自業自得」として、レオパレスの抗議への反対意見が目立ちます。

また、記事の中にあるように、上智大学文学部新聞学科の水島宏明教授は

放送の場合は放送法があって、公正、中立と定められてはいるが、他方で放送の自由、報道の自由も決められているので、取材された側は怒るだろうが、レオパレスの社名だけ強調したのが非常に恣意的である、とは受け止められない

と取材に応じてコメントしています。

ちなみに、このNHKの「あなたのアパートは大丈夫?」を製作したのは、「日経映像」という会社で、「ガイアの夜明け」の制作にも加わっている会社だということでした。

風評被害の真の被害者はアパートオーナーか

そして、レオパレスがNHKに抗議を申し立てたのは、番組がレオパレスに「風評被害」をもたらすということが抗議の大きな理由です。

ネットのコメントでは、レオパレスの自業自得という声が大半なのですが、サブリース問題で被害を受けているのは、レオパレス本体ではなくて、レオパレスの顧客であるアパートオーナーたちです。

そして、これらの問題が明るみに出ることで、レオパレスの経営が危うくなると、影響を受けるのもまたこれらのオーナーたちといえます。

レオパレスを告発するためのメディアの報道は、本当にレオパレスオーナーの苦境を救ったのか。逆にレオパレスオーナーの苦境を大きくしてしまわないかが心配です。

サブリース契約の問題はレオパレスだけではない

レオパレスを扱うメディアの問題は、これまでにもレオパレスの一部オーナーたちによって取り上げられており、レオパレスの指摘の通り、サブリース契約の問題はレオパレスだけではなく、他の賃貸アパートやマンション投資など不動産業界全体の問題ともいえます。

レオパレスも債務超過は何とか乗り切ったとはいえ、まだまだ再建は厳しい途上、現在は、まだ明るみに出ていませんが、今後レオパレスの経営状態が大きく好転することがなければ、サブリース契約における賃料値下げの問題が、これまで以上に多発することとならないか、それが目下のところの大きな懸念の一つです。

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