シェアハウス投資トラブルの続報です。破綻したかぼちゃの馬車経営のスマートデイズ社が、オーナーへ融資を行ったスルガ銀行への書類で改ざんを行った件で、データ改ざんを請け負う会社があったということがこれまで明らかになっていました。
そして今日は、スルガ銀行の行員が、不動産業者との会話の中でその会社を紹介した音声を録音した音声データが公開されました。オーナーらの被害者弁護団が公開したものです。
以下、朝日新聞記事速報より転載します。
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シェアハウス問題、被害弁護団「スルガ銀関与」音声公表
スルガ銀行員?「公には言えない」 弁護団公開の音声
録音をしたのは不動産業者。話しているのはスルガ銀行員。
記事冒頭。
シェアハウス投資などへのスルガ銀行(静岡県沼津市)の融資で資料改ざんが相次ぎ発覚した問題で、オーナーらの被害弁護団が、不動産業者が録音したとする音声データを公開した。
電話の相手は、スルガ銀行員とされる人物と、資料改ざんができると紹介された会社との会話の2種類。主な内容は次のとおり。
スルガ銀行員と不動産業者とのやり取りの音声録音
2016年4月4日
業者「通帳のエビデンス(証拠)あるじゃないですか」スルガ銀行員とされる人物「うん」
業者「いじくれない販売会社っているじゃないですか。スルガさんって、そういう販売会社いたらどうしてます?」スルガ「あんまオフィシャルには言えないですけれど、●●(会社名)さんはそういう依頼を受けることが多いから、彼に勝手に電話して、二人でやってって話はしますよ。たまに」
業者「なるほど」スルガ「彼はそこそこできるから」
不動産業者と改ざん会社とのやり取りの音声録音
同年4月7日
業者「通帳のエビデンスの書き換えができない販売会社がいて、○○(行員名)さんに聞いたら、●●(改ざん会社名)さんの小遣い稼ぎに紹介してやればと言われた」
改ざん会社「モノ次第ですね」
業者「難しい案件ではない。そういうの大丈夫?」
改ざん会社「いいですよ」
業者「お値段はどのくらいですか」
改ざん会社「見てみてって感じですが、10(万円)前後だと思います」
当ブログ3月7日の記事に
当ブログ3月7日の記事にも書きましたが、通帳の改ざんを請け負う業者がいるということは、その時点でも報道されていました。
当ブログの該当記事
「シェアハウス賃料不払いトラブル 1億円を融資したスルガ銀行の役割と条件とは」より
資料の改ざんを誰が主導したのかはいまだ不明ですが、通帳の改ざんを請け負う業者がいることが明らかになりました。
特殊なパソコンソフトを使って、通帳のページーをコピーしたかのように、残高他の数字が実際の数字よりも多いものに変えるという作業を行う業者がいるというものです。
そして、その3月7日時点では、「誰が主導したのかはいまだ不明」でしたが、今回の録音の公開によって、この業者を不動産業者に紹介したのが、スルガ銀行員(とされる)であるということが、今回初めて判明したわけです。
明日の朝刊その他にさらに詳しい記事が出ると思います。引き続きお伝えします。