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家を買うなら中古か賃貸か 新築リスクは都内にも 花田虎上さんと上念司さんの例

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いくつか前の記事で、元若乃花、今はタレントの花田虎上さんの自宅が査定を受けたら、新築時の半値以下だったというテレビ番組中のエピソードを引用しました。

また、花田さんの自宅のある富津市が、財政破たんするのではないかという事情も合わせて紹介しました。

しかし、これは上記の家や地域に限った問題ではありません。

不動産の値下がりは、タレントさんのセカンドハウスや、地域的な問題の少ないところにも起こっています。
もう一つ別な実例を引きます。

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経済評論家の上念司さんの自宅売却の例

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経済評論家の上念司さんは、29歳の時に戸建ての住宅を、35年ローンで約 5千万円で購入しました。
ところが、3年半後、会社を辞めたため引っ越すこととなり、家を売却した時の価格は3700万円だったといいます。

たった3年半で1千万以上も価値が下がりました。悔しかったのは、追加工事の床暖房などの分が全く評価されず売却時には部屋の広さと駅からの距離だけが加味されました。

もし、3年半をマンションに賃貸料を払って住んでいたとしたら、家賃総額が500万円としても、800万円は失わなかった計算になります。

上念さんの家は、それでも都内の駅から近いという立地の良いところらしく、売るのには苦労されたとは書いてありませんが、都内でもその様子であれば、地方の年数が経った家の売却が困難なのは当然かもしれないと思わされます。

 

査定通りの額では売れない場合も

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たとえば花田さんのところは、査定額は上念さんの売却額の3700万円と同じです。

247平方メートル3LDKは、坪数にして74坪なので、通常の家の倍近い面積ですが、地方の3700万円といったら、ほぼ新築が買える値段です。

豪邸ということなので、実際は一般的な家とは違いがあるとは思いますが、地方では土地の評価額は、実勢価格とはかけ離れているのが現状です。

単なる査定であれば、その金額かもしれませんが、売却するという場合は、評価額よりは下がり、そして、売れなければ、結局さらに価格を下げざるを得ません。

しかし、価格を下げてでも売らなければ、そこにますます費用がかかってしまう。
費用を食いながらも売れないというのが、地方での今一番の問題点です。

 

今の時代は「家=負債」なのか

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上念さんは、そもそも家を買うことについて次のように言います。

家を買うことは負債を買うこと、損をするだけなんですね。キャッシュを生むものがが資産で、キャッシュを食うものが負債です

つまり、家を買った場合は建物に支払った金額だけではなく、固定資産税や火災保険、修繕費などもかかることになるからです。

今までなら、家を持っている人はお金持ちに見られており、地方では特にその傾向が高いですが、家を持たない方が、名実共にお金持ちということになるでしょうか。

 

人の寿命が団地の寿命

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また、都内に不動産会社が開発したニュータウンについて「かつては人もうらやむ街だったのに、高齢者ばかりが住み、銀行やスーパーは閉店してしまったエリアがそこらじゅうにある」と言います。

地方ではこのような変化は、今に始まったことではなく、現在も都内の比ではないでしょう。

人の寿命がそのまま団地の寿命でもあり、古い家、古い街に住み続ける限り、高齢になるに従って暮らしが困難になっていく。

仮に自宅を手離したとしても、個人にはとどまらない問題も都内と地方それぞれに、ひいては日本中に起こっているのかもしれません。

あるいは、不動産の問題はその氷山の一角に過ぎなかったとあとで気づくことになるのでしょうか。

 

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