連休初日は、夫の実家のお墓のある寺に行ってきました。
実家では両親が生前中に最寄りの寺に墓所を購入していましたが、管理の手間と費用を考えて、永代供養墓のある寺に新たに契約することとなりました。
そこで、入る予定だった墓所をお寺に返す手続きを願い出ることになりました。
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墓の準備に1千万円
夫の話によると、今から5年以上前に、両親がそこに墓所を購入したとのこと。
そして、母の話によると、墓の土地に4百万円ほど、それから墓石に3百万円ほど、そして、後は寺に払うお布施や寄付金、毎年の管理料などで、一千万円近くかかったといいます。
では、そのお墓に誰が入っているかというと、誰も入っていないのです。これから入るという予定で、墓石を建てたというのです。
ちなみに、母は自宅にお仏壇はありますが、ごく一般的な範囲内での信仰です。
それまで特に何宗の信徒や檀家ということでもありませんで、なぜ急にそういう次第になったのかは疑問なところです。
寺の墓の管理費は
年間管理費が3万円、寄付は、その都度、寺の方から郵便物で通達が来て、その度10万位円以上を払ってきたといいいます。
そこで、兄も夫も、そのような管理はできない、永代供養のあるところにお墓を移したいということになりました。
『墓じまい』の定義
お墓の「墓じまい」とはいっても、そこで遺骨を破棄して墓をやめてしまうということはできません。
「墓じまい」は、新しい墓の契約が必ず必要になります。
世間で一般的な意味での「墓じまい」と言われているのは、墓の終わりではなくて、散骨や永代供養も含めて、新しい場所への遺骨の移動が完了することが、「墓じまい」と呼びならわされているのです。
都内に永代供養墓を契約
そこで、都内に新しいお墓を契約しましたが、これは室内の墓地でやはり100万円はしました。
また葬儀に変わる法要、もちろんお布施も差し上げて、そこで行うことになりました。
ただ、そこは永代供養墓であり、室内なので管理の手間は要りませんし、外墓地と同じように、このあと6人まで入ることができます。
また、法要をお願いした以外のお布施や寄付の必要等はありませんでした。
父の場合は火葬を終えて、遺骨を持参して、その墓に納骨。その際に、葬儀に代わる、灰葬法要を取り行ってもらうということで、無事、お墓に収めてもらうことができました。
そこで、これまでの墓の契約解除をするということになったのです。
墓は更地にして返さなければならない
お骨が入っている場合は、これは改葬の許可証などを取得の上、その手続きを取らなくてはならないようなのですが、幸い誰も入っていない墓でもあり、また今回の場合は離檀料と言ったものは請求されませんでした。
ただ、墓石(ぼせき)を立ててしまったので、墓所は更地にして返す必要があり、墓石の撤去は業者を頼んでこちらで行う必要があります。
墓石の撤去の費用はどのくらいか
お墓の撤去だけですと、おおよそ敷地1平方メートル当たり5万円から20万円とかなりまちまちと言われています。
業者によって変わるため、複数の業者で見積もりを取る必要があります。
これについては、週刊朝日に専門家の談話が載っていました。
80万円が交渉で40万円になったケースもある。立地や広さにもよりますが、あえて相場を言うならば30万円ぐらいです。大幅な値引きをしたり見積書がまりにも雑だったりするところは、疑った方がいいかもしれません。
また、見積もりの際に、多くの業者に連絡すると、営業の売り込みが激しいとのことですが、私の場合は、実家のごみ処分の見積もりを取ったことがありますが、そういう目にはあったことがありません。
あまり詳しいことを言わずに、電話でまず問い合わせてみるのがいいと思います。
寺によっては指定の業者があるところも
さらに、お寺によっては、あらかじめ決まった指定の業者を置いていて、他は認めないというところがあるそうです。
この場合は、仕方がないですが、その業者に依頼する他なさそうです。
撤去した墓石は再利用できる?
撤去した墓石については、通常は業者が処分をするということです。
墓を移した先の寺などに再設置したいということもあるかもしれませんが、運搬や再設置の費用がかさむため、難しいということです。
墓石の処分費用は
墓石の処分費用は、それ自体、「3,000円/トン~5,000円/トン」くらいが相場とも言われます。
通常の石に比べると硬くて粉砕が難しいものが多いので、割高になるそうです。
どのくらいになるのか見当がつきませんが、現在はそれもふくめて、業者の見積もりの連絡待ちということになります。
まとめ
お墓の話題が出るたび考えることですが、お墓というのは、自分が亡くなってからあとのことです。
ですので、購入や建立の際には、必ず子どもと話し合いをすることをおすすめします。
費用をかけて購入をしても、子どもが管理をしたくないといって放置したのでは何にもなりません。夫の実家のように、多額の費用を全部捨てるも同然です。
さらに、墓を建てた場所によっては、末代まで管理と高額の費用が必要になる場合もあるのです。
それぞれの条件に合ったところを、よく話し合って準備されるのが望ましいと思います。
また、墓石の撤去については、上に書いた通り、費用は大雑把な業者も多いので、有料で格安の業者の多いところで、まずは納得のいく見積もりをされることをおすすめします。