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シェアハウス「かぼちゃの馬車」被害者オーナーインタビュー スルガ銀と結託 三為業者にキックバック

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前の記事でご紹介した「不動産投資の罠」『週刊ダイヤモンド』9月8日号には、シェアハウスオーナーの談話が出ています。

これまでにない話も出ており、詳しい内容は本誌の方で見ていただくとして、ここでは、その概要、これまでに聞かれなかった点にポイントを当ててご紹介します。

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シェアハウスの「入居率9割」が実際は5割

スマートデイズ社のシェアハウス運営とは、単に入居者を募って、賃料を得るということだけではなしに、職業あっせんということで、利益を得られるということが詠い文句でした。

シェアハウスオーナーのA氏談話(土地代約1億1400万円、建物代約4300万円の合計1億5700万円で契約。スルガ銀の横浜東口支店から融資)

スマートデイズは、地方から上京してくる女性を客付けし、家賃収入を得ます。また、彼女らに大手企業の仕事をあっせんし、その企業から紹介料を受け取ります。そのお金をサブリースの資金源に充てるというスキームでした。

また、その折のスマートデイズ社社長の大地則幸氏の説明では「入居率9割」、しかし実際の最終的な入居率は50%未満だったとされます。

シェアハウス物件の価格に加算のやり口

そして、大きな問題点は、不動産の業者たちの様々な介入による物件の価格が跳ね上がるという、特殊な手口です。

新中間省略登記

その一つが新中間省略登記と呼ばれるものだそうです。

(1)地主が(2)不動産業者に土地を売り、(3)投資家に転売する際、(1)→(2)の登記を省略し、(1)→(3)に直接移転したようにできる登記のこと。
これが「第三者のためにする売買契約」で、(2)を「三為業者」と呼ぶ。彼らの取り分は20~30%で、それだけ物件価格が相場より高くなる。

オーナーのBさんは、上の方法で、売主と買主の間に5人の業者が入る、「五為業者」となり、元値は4700万円の土地が、3社が間に入ったせいで7980万円で買ったことが後で判明したといいます。

そしてその確認書類には、Bさんのサインがありましたが、それはBさんがしたものではなく偽造されたものでした。

業者のキックバック

もう一つは、素人の人もよく耳にするだろう、キックバックというものです。

物件の建物の建築費を支払わないとして、建築会社から訴えられたオーナーの中には「キックバック分を支払わない」と主張したオーナーがいました。

キックバックとは、スマートデイズ社が建物の建築を依頼したとすると、建築会社から建築費の一部がSD社に支払いがあるということがあらかじめ決まっているというものです。

Cさんの場合は、自分の知らないところで、正規の代金の他にさらに「業務委託費」としてSD社が受け取っていたといいます。

銀行と業者で引き出しの金額を決める

もう一つ、上の談話の中には、預金が勝手に引き出されたという信じられない話もありました。

内容を要約すると、

7980万円の融資の実行後に約8400万円が知らない間に引き出されていた。その分は経費と手数料だったが、被害者の多くは、金額が空欄の引き出し伝票に名前と日付だけを書かされており、銀行は指示通りに販売会社から預金の引き出しを行った。 さらに、過剰融資を受けた分からきっちりと200万円ほどスルガ銀の定期預金として組み込まれていた。

もちろん定期預金は、フリーローンと同じく条件だったもので、無断で横領したということではないのでしょうが、それにしても、預金者への確認なしに多額の引き出しが行われたということは驚きです。

さらに、最初のAさんは

また、土地代の約9800万円は融資されましたが、その後、約1億円が私に無断で引き出されていました。土地代プラスアルファのお金がどこに消えたのか、通帳の出金先が空欄なのでよく分かりません。

スルガ銀には全ての書類を返却してほしいと伝えたが、「引き出し伝票のコピーがなかなか出てきません」と、Bさんは話しています。

まとめ

不動産投資の際の金額は高額ですが、業者が登記の手続きを口実にして金額をどんどん上乗せしたり、または業者同士が結託してオーナーから金額を多く受け取る。さらには、銀行と業者が結託して、多額の預金を下ろしては不明金が出ているなど、あまりにもひどいとしか言いようがありません。

スルガ銀行には伝票の提出など、必ず個々の事態の解明に尽くしていただきたいと切に思います。

 

上記の記事の詳しい内容は、本誌の方でご覧ください。

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