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スルガ銀行岡野家の聖地「クレマチスの丘」美術館がテレビで紹介

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女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」不正融資問題で、一部の住宅ローン業務が6カ月間停止の行政処分を受けたスルガ銀行の創業家であり、辞任した元会長岡野光喜とその一族の保有する「クレマチスの丘」が、19日夜のテレビ番組で紹介されました。

番組は19日夜BS11 「フランス人がときめいた日本の美術館」というもので、「クレマチスの丘」に岡野家が設立した美術館を紹介する内容でした。

岡野一族の聖地と言われる「クレマチスの丘」とはどのような場所なのか、またそれが今回の問題とどのような関連があるのかをお伝えします。

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岡野一族の聖地「クレマチスの丘」とは

岡野一族の聖地とも言われている「クレマチスの丘」とは、花、美術館、食をコンセプトにした複合文化施設です。

隣には「静岡のビバリーヒルズ」と呼ばれる、テニスコートやゴルフ場、レストランも備えた敷地300坪級の高級邸宅400戸が並ぶ「スルガ平」が近接している、広大な一帯です。

クレマチスの丘は岡野一族の所有

クレマチスの丘とそこにある文化施設、およびスルガ平を保有するのは、元岡野光喜会長の実弟、岡野3兄弟の一人岡野喜平太氏の経営するエス・ジー・インベストメントとエス・ジー・アセットという会社です。これらの会社は、それぞれスルガ銀行の株主となっています。

岡野家ファミリー企業に488億を「寄付」

スルガ銀行は創業家のファミリー企業への融資額が488億円に上り、このうち69億円が創業家岡野光喜個人に流れました。経路は、経営不振に陥ったファミリー企業を救済するため、別のファミリー企業に「寄付」のかたちで資金を流し、そこから転貸するという不正が既に公表されています。

 

クレマチスの丘の広大さ

テレビ番組で紹介されたように、クレマチスの丘は一見して広大な領域であり、上に紹介したように文化施設が複数管理されています。

ベルナール・ビュフェ美術館

その中でも、一番価値の高いものはベルナール・ビュフェ他の美術作品と、1973年に創立されたその美術館です。

ベルナール・ビュフェ1人に特化した世界初の美術館ですので、作品の数がそろわないとできません。

スルガ銀3代目岡野喜一郎氏が創設

そのために、スルガ銀3代目頭取の岡野喜一郎氏が私財を擲ってビュフェの作品を一点一点買い集めたといいます。

光喜氏ら3兄弟の父であるスルガ銀3代目頭取の喜一郎氏は稀代のコレクターとして、美術界に大きな足跡を残しました。

 

石碑に刻まれた言葉からも、美術館創設者としての自負もうかがえます。

岡野一族にとっては、静岡沼津市に長年保有し、開発してきた“聖地”であるわけですか、これらの資産は今後どうなるのでしょうか。

 

スルガ銀行株は売却されるが

岡野光喜が不正に受け取ったと判明している69億は全額返済されることになります。

また、ファミリー企業の株も売却される方向ではありますが、不正の発覚後に株価が暴落しているため、法的整理が必要です。融資したとされる額の半分以下の価値になってしまっているため、全額の回収はかなり難しくなっているようです。

岡野家聖地 クレマチスの丘は「死守」

またファミリー企業の一部も手離すようになるとみられていますが、スルガ平とクレマチスの丘は岡野家が死守することは確実とみられています。

それに対しては、元会長岡野光喜氏の個人資産ではないため、法的整理の対象にはならないということですので、おそらく引き続き岡野家の関連企業がが保有することとなるでしょう。

岡野家企業に融資の488億円はどこへ

その施設の豪華さと広さを一見して、スルガ銀行から不正に得られた巨額の融資が、この一帯の開発と整備に当てられただろうことは疑いがないところでしょう。

美術品の価値それ自体が変わるわけではありませんが、テレビ画面を通して見る施設や庭園が美しいだけに、ひじょうに残念な複雑な思いがします。

流れた資金の行方を調査し、できるだけ回収の方向で今後に役立てていただきたいものです。

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