埼玉県和光市が「アド街ック天国」のテーマとなり、和光市の人気スポットが余さず紹介されました。
それ以上に、和光市は「これから人気が出そうな街ランキング」の第2位なのです。
和光市とはどこにある、どんな町なのか。その隠れた人気というのは、何なのか、その理由をお伝えします。
「和光市」は「これから人気が出そうな街」
アド街ック天国の冒頭に「和光市」は「これから人気が出そうな街」として紹介されました。
正確には「これから人気が出そうな郊外の街」。これは、不動産サイトSUUMOが家を購入した人や借りた人、リフォームした人などに、住まいに関する調査を実施したものの統計です。
「住まいに関するリアルな実態調査」として、一般の声が反映しているもので様々に参考にされているものです。
第1位は武蔵小杉
ちなみに、第1位はどこかというと、2年連続で「武蔵小杉」。
得点は2位の2倍以上ということですから、群を抜いての人気は変わりません。
その次が和光市。それに次ぐ第3位は立川市です。
とはいえ、武蔵小杉に比べると、それほど華々しい紹介のされかたは今まではしていなかったようです。
一体、和光市が第2位に選ばれた理由は何なのでしょうか。
和光市の人気の理由は交通の利便性
おそらく、第2位の和光市、第3位の立川市もそうなのですが、選ばれている理由は、両方に交通アクセスの良さ、というのが共通する点であるようです。
和光市に関しては、東武東上線の始発駅・池袋駅から快速急行や快速、急行、準急で1~2駅12~14分ほど。副都心線なら渋谷から最短25分です。
さらには、東京外環自動車道のインターチェンジもあるため、関東各地へ高速移動が可能です。
東京の「24番目の区」
都心寄りの隣駅が板橋区の成増駅ということで、埼玉県とはいっても、東京に近接した位置関係です。
そのため、アド街ック天国に登場した人も、埼玉県ながら「ほぼ東京」というくらい、東京の一部であるかのような距離感であるということに違和感を感じていないようでした。
番組内では、埼玉県にありながら「東京北部郵便局」として、輸送の拠点になっている郵便局の局長の局長八木一光さんは、
「東京も近いし、高速道路も近くて、輸送トラックのアクセスがいい。すべてにおいて最高の街」
と、和光市の「魅力」を述べています。
和光市駅にあって成増駅にないものは?
ならば、隣の板橋区はどうなのか、といいますと、それ以上に、都内の板橋区の成増駅よりも、埼玉県の和光市駅の方が、一層人気が高いというのです。
一瞬「?」マークが浮かびますが、和光駅は、実は始発駅なのです。
そう聞いたら、通勤ラッシュに鳴れた方なら、和光市の人気が腑に落ちるに違いありません。
始発駅から座って通勤できる和光市駅
和光市駅が注目を集める最大の理由は「都心に向かう始発電車が利用しやすい」こと。「有楽町線・副都心線の始発駅」という大きな特徴を持つため、都内までの通勤において、坐って通勤することが可能なのです。
和光市駅における東京メトロ有楽町線・副都心線の始発電車は本数が多く、朝7時台を中心にした通勤時間帯はほぼ3分に1本程度の割合で始発電車が出るというのです。
ですので、電車を選べば、必ずといっていいほど、坐って通勤できる。それで、板橋区の成増駅よりも和光市駅の近くに住みたい、という人が増えて、現在の人気に結びつくということになったようです。
和光市駅前の様子は
イトーヨーカドー店舗をはじめとした商業施設が多く、生活しやすいのは南口側だそうです。
その南口側では2020年に駅直結の駅ビルができる計画もあるということです。
上記の利便性により、東京都心のベッドタウンとしての利便性が高まったというところに加えて、駅前の再開発への期待もあり、街の動向に関心が高まり、一層の人気を呼んでいるというわけでしょう。
今現在、和光市に何かがあるかというわけではなく、実質的な利便性プラス将来性への期待が、武蔵小杉に次ぐランキングの高さを和光市に与えていると思われます。
また、世界レベルと言われる、理化学研究所、それと朝霞駐屯地なども、番組内でも紹介されましたが、これも動かせない和光市の特色であると言えそうです。
まとめ
武蔵小杉、和光市、立川市、いずれも都心へのアクセスの利便性が、それらの街の最大の魅力です。
それに加えて、再度武蔵小杉を揚げるまでもなく、さびれて衰退していく街ばかりの中で、再開発が実際行われたり、またその気運のある町はきわめて人気が高いです。
人気の高い町には、ますます子供を連れた若い人たちが増えることになり、町それ自体が富裕になっていきます。
それも、これからの日本に欠かせない存続の条件であり、若い人を引き寄せる魅力が町の命運を決めることとなっているのです。
住み替えを考えるなら、まずその点についての確認を怠りなくするところから始めましょう。
大切なのは、家やマンションの耐久性ばかりでありません。これからは、町それ自体が持ちこたえられるかどうかということが、それ以上に大きな課題なのです。