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「独身のうちに持ち家」資産形成の意味 ローン終りが65歳なら家が買えるのは30歳まで

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東洋経済オンラインの「25歳になったら賃貸に住むのをやめるべきだ」という記事を読んでいて、持ち家を買うか賃貸にするかの自分の将来への危惧と同時に、自分が実際若い頃に家を買ったことについて様々に思い出しました。

25歳で家を買え」にはコメント欄は賛否両論までいかず、ほぼ否定意見が多いのですが、自分の経験を踏まえて若くして家を買うことのメリットについて考えてみます。

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22歳で中古住宅を買う

私は22歳で結婚と同時に中古住宅を買いました。
築5~6年、17坪弱の小さな家で、価格は1750万円でした。頭金の他は1100万円のローンを組みました。

平成初期の頃の給与はというと、20万円以上はあったか、月々の支払いは4万7千円で、ほぼ4分の1をローンに当てるという計算でした。最初は大変な気がしましたが、毎年昇給があり、すぐに割合が変わりました

繰り上げ返済をした

その後、いささかはっきりしないが、10年経たないうちに残りの金額、1千万円くらいだったかを繰り上げ返済をしました。ローンの全額を一度に返して、支払いがなくなったのです。

そのため、家計には余裕が生まれ、必然的に余ったお金を貯金して、リフォームかまたは建て替えに備えようということになりました。

離婚時に分与

その後は私は離婚をしましたので、建て替えには至りませんでしたが、離婚時の財産分与の時には、概算で家の価格の分のその半額を受け取ったように覚えています。

ローンと家賃の違い

早いうちに家を買って何が良かったかというと、とにかく住むところが安く買えたという点です。平成の初期には、まだ土地は値上がりしており、その10年くらい後に、同じ団地に建った家は3千万円から4千万円の価格でした。

そして、上に述べたように繰り上げ返済をしましたので、10年経って支払いは全くなくなったのです。頭金の時も、それから、支払いの時も、かなりお金を出したことになりますが、支払いに苦しいという感じは全くしませんでした。

というのは、仕事をしている30代の時でしたので、毎月収入があったので、特に心配はしないで済んだのです。

そして、繰り上げ返済をするくらいに余裕があったわけなので、月々のローンの支払いも、結婚当初の数年をのぞいて、苦にはならなかったといえます。

自分の例を考えますと、早くに家を買って良かった例とも言えるかもしれません。どこか賃貸を借りたとしたら、やはり、当時でもローン分の4万7千円とほぼ同じくらいを支払うようになったと思います。

それでは、家を買おうにも、お金がたまらなかったかもしれません。

夫50代の今の状況

対して、今現在の再婚した私たち夫婦の状況はというと、今私たちが住んでいる家の名義人である父が亡くなったので、住み替え先を探しており、3軒くらい夫と相談の上に見に行ったという状況になっています。

とはいっても未入籍のままなので、夫がこのくらい貯金があって心配ないことは教えてくれていますが、夫の収入や資産については、通帳を預かっていないので、ほぼ知らないままで暮らしています。

夫の年収については聞いており、前の夫に比べますと、2倍から3倍はあると思います。もちろん年齢や時代が違いますので、そのためもあります。

家の値段はというと、先日見に行った家は2軒とも新築で1900万円位で、これは当時よりも、はるかに安い価格、おおむね半額位で買えると言えます。

年収が3倍でも家が買えない?

年収が当時の3倍になり、逆に家の価格が半額位だというのなら、今からでも家が楽々買えるのではないかと思われがちです。ところが、そうはいかないのです。

とりあえず、その価格の新築を見に行ったわけですが、夫はとても買えないと言いますし、私もそう思います。1千200万円位ならと夫は言いますが、そのような家はどこにもない。とてもその金額では、いくら地方とはいえ、まともな家は買えません。なので、賃貸しかないと私は考えているわけです。どちらにしても贅沢はまったくできません。

私も夫もそれぞれ、小さめなら家を買うお金は持っていますが、それを出してしまったら老後のお金がないからです。夫は65歳までは仕事を探して働きたいと言ってくれていますが、その間は年金はありませんので、生活費はあっても貯蓄に回すほどではない。老後も貯蓄を切り崩しながらの生活にならないとは言えません。

貯金を崩しては買えない50代

加えて、夫は会社の関係で退職金はほぼ出ないということなので、貯蓄を崩して家を買うということになると、極めて難しい。

基本的に、貯蓄はあったとしても、定年間際に家を買うなどということはできないということなのです。それができる場合は、退職金で建てるか、または親が亡くなって遺産を継いだなどの、収入があった場合に限ります。

この辺り、年金と年齢の関係が、沖さんによると、実にわかりやすく説明がなされています。

昨今、大企業を含む多くの会社で退職金が出にくくなり、ほとんどの企業で定年は60歳で、再雇用されても65歳までで年収は半減する。年金は65歳になったらもらえる(「68歳から受給」に改悪される可能性も)が、これからの世代は受給額が支払った総額を下回るので、大した金額にはならない。家賃が10万円なら、その時点で早くも預金の取り崩しが始まる。しかし、持ち家なら、管理費などでかかる費用が3万円程度なら、難なく支払うことができるはずだ。だから、住宅ローンは定年までに返済しなければならない。

家を買うとなった場合には、「家賃10万円の取り崩しどころ」ではありません。千万円単位で、それより先にごそっとなくなるわけです。

年齢が高くなってしまえば、よほど多額の貯金がある場合を除いて、とても家が買えないことがわかるでしょうか。

周りは皆家を持っているが

では、夫はどうすればよかったのでしょうか。
夫の場合、親の家に住んでいて、お金がかからないので、人よりも得だと思っていたようです。ですが、夫と同じ年の人、つまり、定年まであと数年だという人は、まず皆さん家を持っています。

夫だけが家を持っていない。なぜかというと、その答えは明白です。買わなかったからです。

自分の家を持たないとダメ

私たちの住んでいる家は、かつては高級住宅街に近い郊外型の団地です。ここを相続しないとなると、この家を出ても、夫は何の対価も受け取れません。また、ここを売って、それを資金にして住み替えるということすらできないです。

ですので、厳密には通常言う「住み替え」とも意味合いが違いますね。50代でゼロからスタートする人というのは稀です。

一方私はというと、夫婦の共有財産として、自分も頭金を出して家を買ったのですから、離婚でそこを出るときには、その対価を受け取れたのです。つまり、それは他でもなくその家が資産であったからです。そのことに、今あらためて気がつきました。

若いときから資産形成

「25歳までに家を買え」というのは、突飛にも思えますが、一聴の価値がある意見だと思います。きちんと選べば、家は資産であることは間違いありません。

家賃を漫然と払い続けるのであれば、やはり、資産となる家を買った方がいい。不要になれば売却できます。

資産化できる家とは

もちろん、地方においては、資産化できる家は限られていますので、やはりその点、物件選びを勉強しなければなりません。

そういう意味では、家を買うことは投資でもあるので、安ければそれでいいというものではない。売るときに儲かりはしないまでも、きちんと資産となるものを選ぶ必要があります。

少なくても、子どもの相続の時に迷惑をかけるような「負動産」は、出費までして買うようなものではありません。子どもがいなくて、自分たちだけが住んで終りなら、かまいませんが、その点も踏まえると家捜しは難しいものです。

私としては、2人ともまったく目利きとは言えないため、間違ったものを買うくらいなら、その点も賃貸の方がよほど安心だとも思っています。もっともその場合は、かなり安価なところでないと、買うのと釣り合いが取れなくなりそうで、その点も頭が痛いところです。

このブログでは、引き続き住み替えについても考えていきたいと思います。夫は、先週、ほぼ今の会社には勤めないということを自分で決めたそうです。それで、引っ越しする確率がかなり高くなりました。

この寒空に家探しの彷徨は、心細い限りですが、何とか頑張って探し続けようと思っています。

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