賃貸アパート大手レオパレス21の施工不良問題をめぐり、昨日東京都内でオーナー向けの説明会が開かれ、 深山社長が出席者に向けての謝罪をしました。
オーナーの迷惑は言うまでもありませんが、急な転居を迫られている入居者も、謝罪がほしいくらいではないでしょうか。
転居に応じたとして、既に例年より受注は増加、果たしてスムーズに引っ越しができるのかも心配です。レオパレスアパート転居をめぐる情報を掲載します。
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レオパレス21のアパート7782人に転居要請
今のところ明らかになっている施工不良は次の通りです。
天井 | 二重にすべき材料が一重だった |
天井裏の界壁 | 界壁の未設置または隙間があるなど |
外壁 | 建築基準法の耐火基準を満たさない材料や工法で建築 |
界壁 | 建築基準法の遮音基準を満たさない材料を使用 |
現時点では、レオパレスは、安全性を大きく左右する界壁が未設置であるアパートの入居者7782人には、補修のため緊急の転居が求められています。
まず入居者の転居が進まないことには補修ができませんが、3月という転居シーズンでもあり 、運送業界は慢性的な人手不足といわれています。
それと、引越し大手のヤマト運輸が、 引っ越しに関わるサービスを3月中は停止しているとあって、現時点で、例年より3割も受注が増加しているとの報告もあり、今後いっそうの混乱が予想されています。
引越し料金の値上げも 2割~3割増
引越し業者のアンケートでは、繁忙期の料金について、半数以上が1割から2割の値上げを予定。
しかし、レオパレスアパートの入居者、最終的に14000人以上が、 一時に引っ越しするとあっては、レオパレスとは無関係の転居希望者にも影響が及ぶことは避けられません。
現時点では、既に例年の3割を超えた受注があり、料金は、場合によっては2割~3割増しとも言われています。
引越し料金の上昇は2017年から続いており、繁忙期や特に上がるとされており、これまでの引っ越しの平均料金の上昇は以下の通りです。
年 | 前年度比 | 会社の平均料金 |
2017年 | 16%増 | 78397円 |
2018年 | 11%増 | 88197円 |
元々の値上げに加えて、転居が続発する今回のような場合は、料金の高騰が心配されています。
むしろ料金については心配すべきはレオパレスの入居者でなく、むしろそれ以外の転居希望者たちかもしれません。
予約が取れない他にも、不意の値上げも覚悟しなければならないかもしれません。
費用はともかくとして、突然に転居を求められた利用者の困惑と困難は察するにあまりありますが、無理のないよう対処をされますように。
レオパレス引越しは3月が理想だが
レオパレス21の広報部は、できれば3月末までにと考えているようですが、あくまでレオパレス側に責任があることですので、強制できるということではないとのことです。
「3月末までに出て行ってほしいと報道されていますが、それはあくまで目安です。
実際には、入居者様のご都合を最優先して、引っ越しのご案内をさせていただいています。3月末までに出ていかなければならないということは、必ずしもありません」
また、レオパレス側では提携の引越し業者を利用するように進めているようですが、それについても
「原則として使っていただければということで、入居者様が個人で業者の方にお願いした場合は、個別に判断して対応します。
必ずしも費用負担はできないということではないです」
レオパレスの入居者の場合は、 引越しの手間はともかくとして、転居に関わる費用負担は、全てレオパレスが支払うとしていますが、転居の前に、レオパレスに確認をすること、そして、転居にかかった領収書を保管するなど、入居者も確認の上、後日請求の準備を怠りなくなさってください。