レオパレスのアパートの施工不良に多くの転居要請が出たばかりですが、今度は、ダイワハウスのアパートと戸建てにも建築基準法違反が見つかりました。現在把握されている数は約2千棟だそうです。
アパートの補修や入居者への影響などはどうなるのでしょうか。
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ダイワハウス、アパートなどに施工不良を公表
大和ハウス工業は12日、全国で計2000棟超、約7000世帯の戸建て住宅と賃貸住宅について、柱や基礎で仕様と異なる施工をする不備があったと発表しました。
不備の内容については、「建築基準法違反があったと発表」(朝日新聞)、「建築基準法などに抵触する恐れがある」(毎日新聞)だということです。
ダイワハウス施工不良の内容
不適切な仕様があったのは、2000年~2013年に販売した全国30都道府県の2078棟です。
伝えられている不備の部分は、主に柱と、柱の下の基礎部分ということです。
施工不良の内容は、以下の通りです。
2階外廊下を支える柱の防火安全性や仕様が不適切 | 賃貸アパート200棟 |
柱の下にある基礎の仕様が不適切 | 戸建て889棟 賃貸アパート990棟 |
ダイワハウス入居者への対応
国土交通省はダイワハウスにに対し、4月中をめどに同73棟の改修を行うよう指示したということです。
「転居は不要」とダイワハウス
ダイワハウス側は、補修に関しても、部屋の外の工事であるため、一時的な転居は必要ないと説明しています。
改修の費用は1億円
上の補修費用については、およそ1億円ががかかるとのことですが、もちろんダイワハウスの負担となります。
基礎部分の不備 1878棟
また、上記とは別の基礎部分における施工不良が、東北から九州までの戸建てと賃貸アパートなど計1878棟の建物の基礎部分にあるということです。
柱を支える「独立基礎」と呼ばれる部分の高さが仕様より高いというもので、第三者機関が検証した結果では、耐震性能などに問題はないとのことです。
ダイワハウスで全棟検査
大和ハウス社は、今後全棟について6月末までに検証を行い、7月までに原因を究明、再発防止策をまとめるとしています。
発覚は16年内部通報で
建設した建物に施工不良があったこと、それ自体が問題なわけですが、これらの施工不良がダイワハウスの社内で発覚したのは、16年12月のことだといいます。
対応の遅れに批判が出るのはもちろんですが、なぜ、内部通報がなされたのか、その経緯がどういうものかも追及されそうです。
大和ハウスの施工不良に関する本日のニュースは以上です。