スルガ銀行銀行との提携を解除したゆうちょ銀行、新たに新生銀行と提携をすると発表したニュースが入りました。
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スルガ銀とゆうちょ銀 提携を解消
ゆうちょ銀行は15日付で、スルガ銀行との提携を解消すると発表。
これまでは、ゆうちょ銀が代理店として、スルガ銀の住宅ローンを取り次ぐ窓口になってきましたが、スルガ銀が2018年10月に金融庁から行政処分を受けた後、提携関係は事実上凍結されており、協業を続けるのは難しいと判断した模様です。
ゆうちょ銀行 新生銀行と提携へ
15日時点で、ゆうちょ銀は住宅ローンの取次業務で新たにソニー銀行や新生銀行と提携する方向で検討しているとのことでしたが、17日に、住宅ローン販売でソニー銀行や新生銀行と提携すると発表しました。
商品ラインアップとして住宅ローンは外せないとみている模様で、今後は、新たに提携して2行の商品を約80の直営店で取次、手数料増を狙うということです。
2行も全国に店舗網があるゆうちょ銀と組むことで、今後の収益増が見込めます。
ゆうちょ銀行今後の提携は?
ゆうちょ銀行と、スルガ銀行との今後の提携については、現在協議中であるとのことです。
スルガ銀とゆうちょ銀の提携のこれまで
スルガ銀とゆうちょ銀は2008年に提携。
当時の地銀界は「民業圧迫」の象徴とみて、ゆうちょ銀との取引に慎重でしたが、スルガ銀は全国に店舗網を持つゆうちょ銀との提携を全国展開の切り札と位置付け、一時は100人規模の社員が出向し、郵便局での住宅ローン取り次ぎを支援してきました。
スルガ銀とゆうちょ銀との提携6000億円強
スルガ銀の住宅ローン残高は6000億円強にのぼり、ここ数年は年間400億円程度をゆうちょ銀との提携ローンとして実行。
しかしながら、投資用不動産向け融資の不正行為でスルガ銀が金融庁に処分されてからは、ゆうちょ銀は提携ローンの取り扱いを中止せざるを得なくなりました。
スルガ銀もゆうちょ銀に出向させていた数十人の社員を戻す羽目になり、それ以来、事実上の提携や協業は凍結。
スルガ銀、住宅ローンに方向転換か
スルガ銀は経営再建に向け、これまで投資用不動産業務に振り向けてきた経営資源を「祖業」とも言えるニッチな分野の住宅ローンなどに投入する考えだといいます。
今回新生銀行と提携に当たり、新生銀の融資要件を満たさない借り入れ希望者をスルガ銀行が引き受けるなどして、住宅ローンの希望者を自前でも手がけて、起死回生を図る方向であるようです。
以上、ゆうちょ銀行とスルガ銀行の提携についてをお伝えしました。