マンション管理の相談窓口を東京都が開設したというニュースです。
相談項目は多岐にわたり、住民の高齢以下と修繕費不足、建て替えの合意形成などでお悩みの管理組合の理事長さんなど、困ったときは相談ができる模様です。
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マンション管理で都が相談窓口開設
東京都が、マンション管理のための相談窓口を開設しました。
渋谷区の「都防災・建築まちづくりセンター」内にできたそうです。
居住者の高齢化や建物の老朽化など、分譲マンションが抱える悩みに対して、都は相談窓口を開設した。
都内には約184万戸の分譲マンションがあり、うち築40年以上の建物が約25万戸。管理不全に陥れば、周辺環境への影響が危惧されている。
窓口では、専門のマンション管理士が、日常の維持管理や、建て替え・改修など、無料で相談に応じる。
相談窓口開設の理由
このような窓口が開設された理由は、東京都が、来年4月からは古いマンションの管理状況の届け出を義務付ける制度を始めるからだそうです。
これまでに様々な問題が顕在化しているため、東京都が適切な管理を後押しするということです。
今年3月にはマンションの適正な管理促進条例を制定されています。
分譲マンションの管理の大きな問題
一定時期に建て始められた都内のマンションが、年を経て一斉に老朽化。
老朽化することを想定していなかったところもあり、適切な手立てを取らないことには、マンションが廃墟化してしまいます。
解体となると多額な費用が掛かり、費用が不足すれば住民の負担も大きくなり、賄えないことも出てきます。
あちこちに廃墟マンションが放置されることになってしまってはたいへんです。
いちばん心配なのは、管理費と修繕積立金の不足です。
老朽化したマンションは水漏れがしたり水が出なくなったり、修理をせずには住み続けられなくなります。
しかし、住民がいつの間にかいなくなって空き室になっていることも少なくありません。
管理組合がないため修繕費が滞納されても、放置されているところもあります。
また管理組合があっても、管理をする人はマンションの住民から選ばれる、”素人”ですので、どのように対処したらいいのかもわかりません。
そうなると、マンションはただ古びるだけになってしまい、費用をかけて修繕ができないところは、やがては誰も住めなくなってしまいます。
長いスパンの適切な支援が望まれます。
マンション管理の問題について詳しく読む
マンション空室に管理費滞納!修繕も売却もできず資産価値も低下 クロ現要約
タワマン修繕積立金の不足 マンションの建て替え -クロ現要約版(2)
マンション管理のサポートの内容
主に住民や管理を請け負った人が、難しいと感じる、下のような点が相談できるようです。
・居住者名簿を作りたいけど注意する点は?
・管理費を滞納している区分所有者にはどう対応すればいいの?
・大規模修繕工事の検討や準備に関する相談
・大規模修繕の業者選定はどうすればいいの?
・長期修繕計画を作成したい
・改修や建替えも合意形成の進め方
・助成制度の紹介
・「東京都におけるマンションの適正な管理の促進に関する条例」の内容や、 管理状況届出制度に関する説明
相談に当たる人
相談に当たる人は、マンション管理士。
マンション管理士とは、マンション管理組合のコンサルタントに必要とされる一定の専門知識を有している事を証明する国家資格を有する、マンション管理の専門家です。
相談料
相談料は無料
所在地
〒150-8503 渋谷区渋谷2-17-5 シオノギ渋谷ビル8階
連絡先
〒150-8503 渋谷区渋谷2-17-5 シオノギ渋谷ビル8階
分譲マンション総合相談窓口
TEL 03-6427-4900
FAX 03-6427-4901
E-mail mansion-soudan@tokyo-machidukuri.jp
有料のマンションアドバイザー制度
建築士やマンション管理士などの専門家が、相談のあったマンションを訪問して、維持管理への支援や助言を行うものと建替えか改修かの判断を進める際の勉強会等の支援を行う有料のサービスもありますので、詳しくは、公式サイトをご覧ください
公益財団法人 東京都 防災・建築まちづくりセンター
マンション情報とご相談は
【住まいサーフィン】 では、新築、中古マンションの「資産価値」が一目でわかり、一般的な不動産情報サイトにはない「価格情報」や「評価」をチェックできますので、ぜひ参考にしてみてください。