レオパレス21の施工不良にかかわったとして、レオパレスの建築士3人が行政処分を受けることがわかりました。
建築士の免許を取り消すという重い処分となりますが、今回の物件数3万件の中の60件に関わった建築士3名ということで、今後も処分は増える見通しとなっています。
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レオパレス21の建築士を処分
レオパレス21のアパートに施工不良が見つかった問題で、一部の施工不備は明らかに建築基準法にも違反するものでした。
それらの設計などにかかわった建築士に対して、国土交通省は所属する1級建築士3人の免許を13日付で取り消したと発表しました。
今回の処分は、いずれも個人事務所を開いている建築士ではないようですが、国交省は、他にも不備物件に関与した建築士がいるとみて今後も処分は増える見通しです。
また、今後、建築事務所としてのレオパレス社の処分も検討するということです。
建築基準法の違反は主に界壁
レオパレス21のアパートの建築の不備は、これまで伝えられてきた通り、アパートの 天井裏のにある各部屋の仕切りとして設置されている界壁という部分です。
火災の時の印象を防いだり、各部屋の生活音の防音などに役立つとされているものです。
レオパレス21のアパートの設計図では、これらの界壁が図面上には記されているにもかかわらず、実際のアパートにはそれがないということが判明しました。
施工業者は、これについて「界壁が図面になかった」として、次のように語っています。
建築基準法上は界壁を作らなくてはいけないのかもしれないが、図面上には載ってないので、施工業者としては当然作らない。図面にあれば、施工業者で手を抜くということはしない。
深山祐助氏が社長であった時の別な施工業者は
中国の工場で作って日本に部材を持ってきて建てたが、天井裏がふさがれちゃっていて入れない。それで界壁をやらなくていいということになり、施行しなかった
と語っています。
また、それについて、「界壁はなくてもいいのか」と尋ねたが、レオパレス側の答えは、「やらなくても検査に通ることになっている」というもので、黙認されたということになりそうです。
界壁に隙間の不備も
または界壁があっても、隙間があって十分に機能しないなどの施工不備も多数見られており、四月時点では、界壁に隙間がある3766棟が確認されています。
レオパレスの建築士に法令違反の責任
これらの施工不良、特に建築基準法違反については、当然建築士の責任が取りざたされてきました。
今回の処分の内容は、レオパレス所属の建築士3人に対して行われたものです。
処分の理由は、「工事監理を怠り、設計図通りに小屋裏や天井の界壁を設置せず、建築基準法違反の物件を10府県で約60棟建てた」というものです。
施工不良の確認されている、アパートは現在全国で約3万棟あります。
今回はそのうちの60棟の監督責任を問われての処分ですので、関わった建築士はそれだけではありません。
また、今後はのような施工不良に関しては、会社だけではなく建築士の処分もあり得るということになります。
レオパレス側のコメント
レオパレスのコメントは下の通り。
「『会社』に対して下された処分と受け止めております。処分内容を真摯(しんし)に受け止め、法令を順守し適切に業務を行ってまいります」
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