新橋白骨事件、地面師の絡む殺人事件がネットのニュースコラムで取り上げられました。
積水ハウス事件の首謀者とも言われる、内田マイク容疑者他が関わったとも言われています。
いったいどのような事件だったのか、詳しくお知らせします。
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新橋白骨事件と地面師
「新橋白骨事件」と呼ばれているこの事件は、資産家であった60歳の女性が、家の間のようなところで、白骨化した遺体となって発見されたという事件です。
もっとも殺人事件なのかどうかは判明していません。
ただ、都会の真ん中で白骨化するまで放置されるような場所に遺体があるのは普通ではありえないことです。
地面師が関与か?
この事件に関わった地面師と言われているのが、積水ハウス事件での首謀者と言われている内田マイク容疑者、内田容疑者の指図で動いたといわれるカミンスカス操容疑者、それと秋葉紘子容疑者です。
どのような事件だったのか見ていきましょう。
新橋の土地持ち資産家女性が失踪
東京・新橋のマッカーサー通りに隣接する土地を所有していた高橋礼子(当時60)さんが2016年3月に突然失踪しました。
高橋さんは、しばらく行方が分かりませんでしたが、その後突然自宅に帰宅。
そして、姿を現した7か月後に、自宅近くの通路で白骨死体で発見されました。
遺体は既に白骨化しており、高橋さんだということがすぐにはわからないくらい時間が立っていたといいます。
地面師によって土地が売買されていた
遺体発見時、当初は事件性はないとされていましたが、その後、高橋さんの所有していた新橋の土地、時価総額6億900万円が地面師グループによって売買されていたことがわかったのです。
そうなると、高橋さんの亡くなり方にも不審が生じました。
高橋さんの遺体が見つかったのは、新橋に立つ古い家と家に挟まれた幅わずか45cmの通路でした。
上述したように、通路の前には鍵のかかった鉄柵があり、そこを越えないと通路には入れず、高橋さんがよじ登ってそこに入ったというのも考え難いのです。
新橋に推定15億円超の土地を所有
高橋さんは発見現場となった家の所有者で、その他にも、新橋に推定15億円超の土地を持つ資産家だったといわれています。
元々、親族が新橋の土地持ちの方であったそうなのです。母親が亡くなって十数億円の土地を相続しましたが、いくらか変わった人で近所との付き合いがなかったそうです
その後は、アルコールの依存症ではないかと疑われるような荒廃した様子の高橋さんが目撃されています。
昼間から公園でカップ酒を飲み、酒代のために、知人に『お金を貸してほしい』と頼んで回っていたというのですが、土地がそれだけあるのに、なぜ「金がない」となってしまったのかのかも疑問なところです。
高橋さんには他に身内がいないので、様子がわかりにくく、またそれだから狙われやすかったとも言えますが、とにかく、つき合いのあった60代男性が失踪届を出してはいました。
母親が亡くなったあと、10億もの資産を相続した高橋さんは、普段はホテル暮らしだったということで、帝国ホテルなど高級ホテルに泊まり、自宅に帰ることはなかったそうです。
売った覚えがない土地が売られている
そして肝心の土地取引については、このAさんが、京橋の法律事務所から『高橋さんの土地で不審な売買が行われている』と連絡を受けたことで発覚しました。
Aさんが高橋さんに土地を売ったのかと聞くと、高橋さんは売ったことはないと否定。ところが、土地は実際に売買契約がされていたということなのです。
つまり、高橋さんは売っていないのに、売ったことになっている、否、高橋さんに成り代わって、誰かが実際に土地を売ったのではなかったか。
土地所有者に成りすます地面師の手口
というと、積水ハウス事件で、羽毛田正美被告が、品川区西五反田の旅館跡地の所有者である女将に成りすまして、積水ハウスの土地取引に出向いたことが思い出されます。
羽毛田正美被告を、なりすまし候補として、地面師グループに紹介したのが、秋葉紘子(こうこ)容疑者(積水ハウス事件当時74歳)です。
そして、新橋の事件においては、この秋葉容疑者が、高橋さんに成りすまして、土地を売ったのではないかという話が既に伝わっています。
捜査関係者は、実名は出さないものの
「警察はいま、ある女の行方を追っています。この女がパスポートを偽造して高橋さんになりすまし、住所を変更したと見られているのです。これは印鑑証明などを偽造する地面師の手口そのもの。土地売買にもこの女を含む『地面師集団』が関わっている可能性が高い」--捜査関係者
と談話で話しています。2016年11月当時の、現代imediaのニュースです。
これが秋葉容疑者なら、地面師の関与は確実です。
新橋の土地はどうなったのか
高橋さんの土地は最終的には、高橋さんに成りすました女性から、Sという会社へ、次いでその間にさらに2社を挟んで、Kという会社、最終的に、NTT都市開発に売られたことがわかっています。
高橋さんはなぜ殺されたのか?
高橋さんが殺されたのか、それとも事故死なのかはわかっていません。
しかし、高橋さんが殺されたのだとすると、土地取引がある前に高橋さんは失踪していたということなのです。
地面師が高橋さんを拉致、監禁の可能性
その理由が何か、失踪そのものに、地面師が関与していたのかどうかはわからないのですが、一部コラムでは、地面師の一味が高橋さんを拉致したのではないかとも言われています。
そうして、高橋さんがいない間に、なりすましの地面師たちによって、土地取引が成立したことは間違いなさそうです。
これは、積水ハウス地面師事件の、土地所有者の女将が入院中であり、その間に地面師が急いで土地取引を勧めたこととも共通しています。
しかし、そのあとに高橋さんが帰宅、最終的に、高橋さんは遺体となって発見されました。
高橋さんの土地の売買代金は、その他の地上げされた土地と合わせて広い一角となったもので、その総額は46億円だそうです。
NTT土地開発が購入、積水ハウスの時とは違い、途中で詐欺が発覚しなかったので、NTT土地開発が所有者として登記がされたようですが、この場合は、いったいどのようになるのか見当がつきません。
亡くなられた女性があまりにもお気の毒であると同時に、家族の居ない資産家が狙われるということに戦慄を禁じ得ません。
2016年の事件が再び報道されているということは、どうなったのか。捜査の進展を祈りたい気持ちです。