レオパレス21が、臨時株主総会を東京都内で2月27日に開催しました。
大株主で、旧村上ファンドの代表村上世彰(よしあき)氏が運営に関わる投資会社レノが推薦する取締役1人の選任議案は否決、レオパレスの推薦した社外取締役2名が可決となりました。
レオパレスの株主総会の内容をまとめます。
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レオパレスが臨時株主総会
アパート建設大手のレオパレス21は27日、臨時株主総会を東京都内で開きました。
大株主で、旧村上ファンドの代表村上世彰(よしあき)氏が運営に関わる投資会社レノが推薦する取締役1人の選任議案は否決したということです。
下に、株主提案をめぐる、村上氏とレオパレスの経緯を記します。
これまでの詳しい記事は
村上ファンド系「レノ」が全取締役の解任を要求
村上ファンド系の会社「レノ」が、レオパレスに対して、株主提案として全取締役の解任の要求を行ったのは、1月の末のことです。
その時の株主提案の内容は、株主提案の内容は、「宮尾文也(ぶんや)社長ら取締役10人全員を解任し、レノ側が推薦する取締役3人を選任するよう求める」というものでした。
株主提案の理由について、村上氏は「経営陣に将来を見通す力が欠けている。大胆な刷新が不可欠と考えた」と述べました。
レノはレオパレスの大株主
レノはレオパレスの株14.46%を保有している大株主です。
これは当初は投資目的とみられていました。
「物いう株主」
さらに、村上氏は、これまで「物いう株主」つまり、上場企業の経営に自らの考えを表明して積極的に関わる株主として知られている通りです。
そこで、株主提案として全取締役の解任の要求を行ったわけですが、レオパレス側は、村上氏の提案を「会社の成長ではなく、自己の利益を追求することが目的だ」と説明。
今回の総会に備えて、株主訪問をしようとしていたところに、この提案が急に変更となりました。
レオパレス側はこれを直接の連絡ではなく、レノのHPで変更があったことを知ったといいます。
レオパレスの株主総会での結果
結局、27日の株主総会で、レノ側は取締役1人を推薦しましたが、これは否決となりました。
レノ側の推薦は否決
レノの関係者で不動産関連会社社長の大村将裕氏(45)。
これには「企業価値の向上を真摯に考えることのできる株主目線を持った取締役が必要」という推薦理由が述べられました。
しかし、大村氏が本業である賃貸事業の売却を検討するよう求めたことなどから、この選任議案は否決となりました。
レオパレス側の社外取締役2名が可決
他に、会社側が提案した社外取締役2人の選任議案が可決となりました。
「経営の透明性を高めるため」「一部の株主でなくステークホルダー全体の利益に貢献できる」として推薦されたのが、東洋シヤッター元社長の藤田和育氏(73)と、パナソニックホームズ出身の中村裕氏(61)です。
これによりレオパレスの取締役は社内5人、社外7人の計12人となります。
過半数の7人を社外取締役が占めることになり、レオパレスは「企業統治を向上させることができる」と話しています。
27日のレオパレスの臨時株主総会の内容は以上です。
レオパレスの宮尾文也社長は、レオとの問題を含め、レオパレスは単独で再建を目指すという意思をインタビューで語っています。インタビューの内容は下の記事をご覧ください。
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