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千葉ニュータウン失敗の内容と原因は北総鉄道にあった

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千葉ニュータウンは、印西市にある街の名称です。

「住みよさランキング1位」に上がっている印西市ですが、実は、千葉ニュータウンはかつて失敗した町でした。

千葉ニュータウンの失敗の原因についてお伝えします。

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千葉ニュータウンのある印西市

住みよさランキングで、6年連続の首位を誇った印西市、見るからに、きれいに整った新しい団地となっていて、住んでいる人たちも、若い人が多い活気にあふれた町となっています。

ここにある、大型の居住エリアが「千葉ニュータウンと言われるところです。

印西市と千葉ニュータウンの場所

印西市は千葉県の北西部、東京都心から約40kmの住宅都市です。

人口は現時点で、14万人を超えています。

印西市民の6割が住む千葉ニュータウン

そして、印西市民の6割が住んでいるというのが、郊外型の大型団地、千葉ニュータウンというところです。

ひじょうに広いエリアで、大型団地ながらゆったりした雰囲気が特徴です。

しかし、この千葉ニュータウン、かつては失敗した町だと聞いて驚きました。

「住みよい町」首位になった印西市、一体何がいけなかったのでしょうか。

 

千葉ニュータウンの最大の失敗は

千葉ニュータウンの最大の難点、これは今でも変わりませんが、鉄道の利便性をめぐる問題なのです。

千葉ニュータウン失敗の原因5つ

下にまとめると

  • 元々交通が不便だった
  • 鉄道が北総鉄道しかない
  • 北総線の運賃が高く都内への移動が困難
  • 開通するはずだった新幹線計画が中止
  • 千葉ニュータウン内の大学が撤退で利用客減

千葉ニュータウンの開発の失敗

最初に千葉ニュータウンの開発が始まったのは1968年。

当初の計画人口は、現在の人口14万に対し34万人、日本最大のニュータウンになるはずだったのです。

ところが、開発の妨げになることがいろいろ起こったため、当初の計画は遂行しませんでした。

日本最大のニュータウンは失敗に終わった、その最大の理由は、都心と千葉ニュータウンを結ぶ唯一の鉄道「北総鉄道」の運賃の高さにあると言われています。

千葉ニュータウン開発時にも「足の確保に難」

1968年の新聞記事をみると、見出しが「計画進千葉ニュータウン 日本一へ着々」というもので、想定できる人口が34万人、日本最大のニュータウンが千葉県印旛村に作られるというものでした。

しかし、その記事のサブタイトルにも「足の確保に難」とあるように、当時から交通は不便であったようです。

北総線の駅は、船橋市も含めて、全部で6駅あったのですが、そのうち実現したのは4つだけ。

そして今でも、鉄道の運賃の問題がそのまま残っています。

印西市を走る北総線の高額な運賃

北総線は、初乗りは310円、都内までが今も1000円かかるため、この運賃の高さが千葉ニュータウンの発展を妨げた大きな原因とされています。

運賃を下げたくても、何しろ人口が少ないため利用客も少なく、収益が上がらないため、運賃はこれ以上、下げられない状況にあるようです。

印西市の新幹線開通の計画が中止

当初は印西市に成田新幹線が通る計画でした。北総線ではなく、成田新幹線が通勤のための新幹線として使われる予定だったのです。

それが通っていれば、ニュータウンから東京まで20分、新宿まで25分となって、十分通勤の利便性がうたえるものでした。

しかし、建設反対が多く、用地買収が進まなかったと言います。

74年に工事が始まりましたが、その10年後の84年、とうとう計画は中止が決まったのです。

千葉ニュータウン内の大学が撤退

また、東京電機大学が、千葉ニュータウン内にありましたが、これも撤退。

現在はセミナー施設だけが残されるのみとなりました。

撤退の理由は、学生が田舎に行きたくないという理由で、入学者が減ることを大学側がおそれたようです。

いわゆる都心回帰という傾向が、大学の場合は顕著なのですね。

そのために北千住に本キャンパスを移転ということになったわけですが、その際の学生の数は1200人で、このような撤退が町に与える影響は少なくないと思われます。

大学があれば、通学に鉄道を利用しますが、その利用客がごっそり減ってしまったことになります。

また、一度大学の撤退が言われてしまうと、あとに続くところがなくなってしまいます。

おそらく、教育関係の誘致は難しいのかもしれません。

まとめ

印西市の千葉ニュータウンの失敗は、おおむね、鉄道事情によるものでした。

1960年代の開発当初から、交通の不便を併せ持つことになってしまった印西市の千葉ニュータウン。

その点から、印西市を「住んではいけない町」の筆頭にあげる住宅ジャーナリストも居ます。

しかし、現在の印西市はランキングは依然として高いままで変わってはいないのです。

必ずしも東京に通勤するのではなく、周辺においてのみ生活するという場合は当面の不便はないかもしれません。

また車社会が一層進んだことも、これまでの条件とはやや変わったと言えなくもありません。

将来性は現在の数値では、低いわけではないということを書き添えておきます。

そもそもが郊外型住宅団地の場合は、どこも多かれ少なかれ衰退すると言っても過言ではありません。

どちらの意見を取るかは、実際に足を運んでみて個々の条件と照らし合わせて選択するしかないようです。

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