クロワッサン誌がリフォーム特集だったので読んでみました。
リノベーションされた部屋の写真はとてもきれいでしたが、後ろの方にファイナンシャルプランナー藤川太さんのアドバイスがありました。
それを読んで考えた結論は、人口減少が予想される地方ではリフォームも難しいということでした。
リフォーム費用の目安はどのくらいか
私が今住んでいる家は築30年を越えた一戸建てです。風呂は以前にリフォーム済み、床も大部分を張り替えています。
今やらなければならないと考えているところは、外壁の塗装ですが、それだけで100万~150万円がかかります。
しかも外壁は今後も10年~15年置きの塗装や補修が必要です。
トイレ、台所、風呂の水回りを合わせてリフォームするとしたら、合わせて300万~500万円、壁、床も、全改修のリノベーションの場合は坪30万円とのこと。
結局築30年の家は全改修することになりそうで、その場合は、新築と変わらないくらいになってしまいます。
土地の条件を考えると、住み続けるのがいいとも思えない
さらには、一体リフォームをしたとして住み続けることができるのかどうかということです。
家のある場所は、最寄り駅まで徒歩25分位。県庁がある駅の隣の駅になる郊外型の住宅地です。
駅の前なら新たに新築予定のマンションもありますが、駅から25分となる古い団地ですので、空き家や空き地も出てきており、物件としては、人気のない場所になってしまっています。
その場合なぜ、住み続けるのがまずいのかというと、今までは近くにあった役所や病院、店、それから住宅までも、今後なくなる可能性が高いからです。
必要な施設と住宅を一か所に集中させるコンパクトシティー構想
駅周辺に役所、病院、学校、店、住宅などを集中させる自治体の施策がコンパクトシティー構想といわれるものです。
郊外型住宅地は当然、その地域に入りません。そうなると困るのが公共交通機関の廃止や便数の減少です。
今は自分で車が運転できるため不便は感じませんが、高齢化した時に交通手段がなくなる可能性があります。
結局はそうなると、その土地に住み続けることはできなくなります。
しかし、その時には、もはや売ることもできなくなっている可能性が高いのです。
オリンピックを過ぎると地価は下がる上に世帯数が減る
現在の土地高騰のピークはやはりオリンピックまでと言われています。
それは同時に世帯数の維持の限界でもあるでしょう。
それ以後は、土地は空き地、家は空き家ばかりとなり、賃貸物件は借主獲得の競争がいったんは激化するも、立地が悪ければ、そのうち全室が空きマンションとならないとも限りません。
今までは、売れない悩みは親の世代の土地でした。
これからは、今所有している自分の家についても考えなくてはならない時代になろうとしています。