スマートデイズ社運営のシェアハウス投資問題、投資者オーナーへ書類改ざんなど不正な融資を行っていたスルガ銀行の内部調査が続いています。
第三委員会による調査結果の公表は7日となっていますが、内容が部分的に次々に公表されています。
今日は、スルガ銀行に融資を受けた投資者オーナーの預金口座の出金伝票が改ざんをされて使われていたという内容の報道についてお伝えします。
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出金伝票が改ざん
ルガ銀行で融資を受けた所有者の出金伝票が改ざんされていることが3日、わかったといいます。
同日、弁護士とシェアハウスの所有者16人が参加し、スルガ銀の横浜東口支店を訪問。
出金伝票などを書類を確認しました。
オーナー以外の他人の筆跡
その際、本人は知らずに他人の筆跡で不正に引き出し金額を記入した伝票が複数あったといいます。
現金は販売会社に渡っており、引き出された金額の一部が何に使われたのかわからないと話しているオーナもおり、その分が何に使われたのか、あるいは、誰の手に渡ったのか、その不透明な資金の流れを追及する必要があります。
金額の欄は空欄
伝票にオーナーの行ったのは署名と、おそらく捺印も、だったようです。
融資を受けた際に金額その他は空欄のまま署名してスルガ銀行に提出していたといいます。
もちろん、その場合は、スルガ銀行の行員も承知ということになるでしょう。
使途不明金はどこへ?
スルガ銀行内に残る伝票に、出金額を記入して使用したケースが複数見つかったと言います。
引き出された資金はシェアハウスの販売会社に渡ったとされていますが、実際の資金の使途や経路は明らかになっていないということです。
投資者オーナーの証言
出金伝票は、以前からオーナーらが閲覧の要求をしていたもので、それについて、オーナーの一人は次のように言っていました。
被害者の多くが、金額が空欄の引き出し伝票に名前と日付だけを書かされていました。当然、銀行は引き出し金額を販社から聞いているのでしょう。
スルガ銀には全ての書類を返却してほしいと伝えています。ですが、何かまずい事情でもあるのでしょうか、特に引き出し伝票のコピーがなかなか出てきません。
スルガ銀行のメリットは
上記オーナーは次のようにも言っています。
販売会社は、当初「土地代は先の通り7980万円です。経費や手数料はわれわれが負担します。合わせて200万円をキックバックします」」と言っていたといいます。
ところが、白紙の伝票を使って、その分も引き落としがされていたことに、オーナーはあとから気がついたと言います。
販社は7160万円で仕入れた土地を私に7980万円で売っているので、800万円超の利益を得ています。980万円を私の口座に振り込みましたが、8400万円を引き出したことで、きっちりと回収したかたちです。
それと同時に、自分の財布から経費と手数料を負担させられていたわけです。こんなことは、銀行と販社の連携がないとできないでしょう。
そして、そこでもスルガ銀行の「取り分」も含まれていました。
被害者の多くが、金額が空欄の引き出し伝票に名前と日付だけを書かされていました。当然、銀行は引き出し金額を販社から聞いているのでしょう。
しかも、過剰融資を受けた分からきっちりと200万円ほどが、スルガ銀の定期預金として組み込まれています。
そして、それとは別な投資者は、その際の使途不明金について次のように話しています。
1000万円の高金利フリーローンをスルガ銀に組まされました。自己資金を多く見せ掛けるためだと思います。また、土地代の約9800万円は融資されましたが、その後、約1億円が私に無断で引き出されていました。土地代プラスアルファのお金がどこに消えたのか、通帳の出金先が空欄なのでよく分かりません。
このような手口は、やはり銀行が間に入ったからできたことなのだろうと思います。
今回はじめて、伝票の確認が行われたわけですが、そこでの使途不明金については、きちんと解明することが望まれるでしょう。
上記の記事内のオーナーインタビューの詳しい内容は、本誌の方でご覧ください。