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中古住宅に公的ID「履歴書」で成約価格やリフォーム歴など表示 国交省取引を透明に

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8日の日経新聞に、中古住宅が皆IDによって、取引価格や履歴などを管理する制度が2019年に実用化されるというニュースが掲載されていました。
まだまだ、試行段階の、さらにその前の段階ですが、それによって中古住宅の売買が活性化されるようになるでしょうか。

 

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中古住宅ID管理の内容

記事によると仕組みの内容はおおむね次の通りです。

・不動産物件に公的なIDを付与し、「履歴書」のように取引実績を集約する仕組みをつくる。
・対象物件の過去の成約価格の推移やリフォーム実績の有無などを一覧できるようにする。

それによって、

・市場の透明性を高めることで中古住宅の流通を促す。
・物件単位の細かな情報を蓄積することで、不動産統計を高度化する狙いもある。

ということだそうです。

「REINS(レインズ)」で登録管理

どういう物件が対象になるかというと、宅地建物取引業者が使う「REINS(レインズ)」と呼ばれる公的な情報仲介サービスの登録物件だそうです。

REINS(レインズ)とは

レインズは「REAL ESTATE INFORMATION NETWORK SYSTEM(不動産流通標準情報システム)」の略称で、建設省及び当センターが共同で開発し、建設大臣から指定を受けた全国4個所の不動産流通機構が運営している不動産情報交換のためのコンピュータ・ネットワーク・オンラインシステムです。

要するに、売買を行うサイトのようなものですね。

レインズの仕組み

土地や中古の住宅を売りたい方や、逆に買いたい方は、通常、不動産業者(宅地建物取引業者)に相手方や物件の検索を依頼します。

これを「媒介」と呼びますが、この検索は従来は、店頭への貼紙、新聞広告、知り合いの業者での情報交換などに頼っていましたが、これでは迅速性に欠け、また一部の人にしか紹介できませんでした。

この欠点を改め、広く迅速に相手方や物件の検索を行うために、平成2年5月からレインズが導入されました。

レインズだと、全国に大型汎用機(ホストコンピュータ)を設置し、会員不動産業者の端末機(パソコン)と結び、物件の登録検索等をすべてオンラインで迅速に処理するという仕組みになっています。

その上で、各物件にIDを与えて同一の情報を共有した上で、売買を進めようという考えです。

現在でも、国土交通省不動産取引価格情報検索などでは、下のような方法で、土地の価格は部分的にですが、その年のいつに、どこのどの土地が幾らで売れたということは、下のサイトでいつでも閲覧できるようになっています。

土地の価格が知りたい! 不動産取引価格情報検索で実際の取引額がわかる

 

2019年度に有識者による検討会

レインズには17年度に約160万軒の新規売却物件が登録されているということです。

2019年度に有識者による検討会を立ち上げ、同年度中に実証実験を始める予定です。

将来はリフォーム実績など民間団体の持つ住宅関連情報との連携も視野に入れるということです。

例えば、中古住宅をリフォームして売りに出す、下のような住宅リフォーム再販会社との連携も予想されます。

処分に困る空家を買い取りする不動産業者とサイト カチタス なごみ 家いちば他

IDによる管理のメリット

不動産物件に関する詳細な取引価格を把握するということは、素人には難しく、いわゆる「相場」という感覚で価格が決められていたと思います。

不動産IDが普及すれば、物件単位の価格推移を用意に把握でき、地域や条件を限定するなど、より詳細な不動産市況の推移を統計化しやすくなります。

また、取引履歴の管理について、物件の売り主が仲介業者を1社だけに絞った場合(専任媒介契約、専属専任媒介契約)、成約した日付や成約価格を仲介業者がレインズに登録することが義務付けられています。

成約価格が蓄積されるため、IDでひも付けすれば市場の実勢を反映した質の高い情報を集めることができるようになるとも言われています。

まとめ

とにかく、新築はともかく中古住宅の市場を活性化、売買を促進して空き家を減らそうとする試みだと思います。

不動産取引につきまと「不透明性」がなくなれば、安心して買い手が住宅を選ぶことができますね。

いずれにしても、所有者にとっては朗報であることは間違いないと思われます。

2019年の実用化ですので、今すぐではありませんが、もうまもなくですね。

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