週末に叔母の家に行ってきました。叔母の旦那さんは既に定年を迎え、今はいわゆる「悠々自適」の生活をしていますが、そこで、茨城県鹿嶋市、旧大洋村である鉾田市につながる南側の町ですが、そこへ移住した人の暮らしの様子を伝えるタウン誌の記事をもらってきました。
記事の内容をご紹介します。
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鹿島市とはどんなところ?
サッカーの鹿島アントラーズ、鹿島神宮などで知られる町です。
位置は、大洋村で知られる鉾田市に続いて、茨城県の南東にあります。大洋村と同じく北浦と太平洋に挟まれた、細長い海沿いの町です。
また、千葉県と茨城県の県境は、千葉でも茨城でもない「チバラキ」と呼ばれています。この地域が都市圏からの移住に近年人気が高まっています。
鹿島市と鉾田市の人口その他
人口 | 面積 | 人口密度 | |
鹿島市 | 6万7千人 | 106.02㎡ | 637人/km2 |
鉾田市 | 4万6千人 | 207.61㎡ | 226人/km2 |
鹿島市には鹿島臨海工業地帯があること。また鉾田に比べると、面積が半分のため、人口と人口密度が高くなっています。
鹿島市と鉾田市の気候
1年を通じて過ごしやすい気候と言われます。
東京からの距離
距離にして、およそ100km。
東関東自動車道なら、1 時間 35 分 (105.2 km) 。
電車だと2時間半くらいで行けるようです。
以下は記事内容から談話を元に抜粋します。
「終の棲家で仲間・健康づくり」
鹿島市を定年退職後の「終の棲家」に選び、東京や神奈川、大阪などから移住してきたシニアたちが、「はまなすラジオ体操会」や「ボウリング愛好会ターキーズ」などで、親睦を図り、仲間づくりと健康づくりに励んでいる様子が報道されています。
鹿島移住についてのきっかけ
男性69歳 神奈川から移住
釣りをしながら家庭菜園で野菜を作り、のんびり田舎暮らしをしようと9年前、定年退職後に神奈川から移住してきました
女性68歳 夫と共に移住
海を見て暮らしたいなあと思っていました。新聞のチラシを見て鹿島に気て、土地も安く購入できるので、即決して買うことにしました。
移住後の生活 「以前の生活をリセット」
男性76歳 夫と共に大阪から移住
誰一人知っている人が居ないところなので、以前の生活をリセットでき、積極的に人と交際するようになります。ボランティア活動もしています。
ずっと家に居てもつまらないですよ。外で活動しましょう。体を動かしていると健康を保てます。友人に恵まれながらの田舎暮らしは最高です!
移住者たちの集いは10年前から
きっかけは、10年前に移住者数人が大野潮騒はまなす公園ではじめた「はまなすラジオ体操会」。朝6時半にNHKラジオで放送されるラジオ体操に集まるというもので、現在移住してきた人を中心にやく40人が集うといいます。
鹿島市への移住は、そんな以前から行われていたのですね。ちょうど「田舎暮らし」がブームになった頃かと思います。
69歳男性
犬の散歩で、はまなす公園に行き、ラジオ体操を知り、参加しました。毎日朝5時過ぎに家を出て歩き始め、海でご来光を見てラジオ体操に参加しています
71歳男性 横浜から移住
往復1時間位歩いて、体操に参加もします。空気もきれいですよ
メンバーは65歳から80歳のボウリング同好会
5年前に発足した「ボウリング同好会ターキーズ」の方は、メンバーは65~80歳まで24人。
移住してきて夫婦で参加している人が多いそうです。
ターキーズ会長 吉野さん 75歳
赤いユニフォームをそろえ、ボウリングで親睦を図り、健康づくりを行っています。夢はパーフェクト。80歳までに達成したいですね。
これらボウリングやラジオ体操の他にも卓球やグラウンドゴルフなど、たくさんのシニア移住者が元気に「鹿島ライフ」を謳歌している様子です。
鹿嶋市「なごみの郷」
鹿島市には「なごみの郷鹿島」というCCRC(仕事をリタイアした人が元気なうちに地方に移住して活動的に暮らし、介護や医療が必要になっても同所で継続的にケアを受けられる拠点施設のこと)の町があります。
これからの町づくりの大切なコンセプトの一つで、おそらく、この記事に登場している人たちも、その地域の方と思います。
鹿島市とCCRCの町づくりについては、下の記事に書いてございますので、そちらをお読みください。
移住という選択肢
高齢化社会の今、これからの住まい選びでは、住みながらその土地で必要な介護やサポートが受けられるかどうかが大切なポイントとなってきます。
東京は、若い時に住むのは大変便利ですし、年をとってからも利便性は、地方よりはるかに良いです。たとえば、地方ではバス便などはどんどんなくなって路線バスすら減っていくのに対し、東京はバス便も鉄道など、交通手段についての心配は要りません。
しかし、その先を考えると東京都内の介護施設の費用は高額であることが多く、ある時点で、介護を受けられる場所として、地方に移住して住むというのも良い方法といえると思います。いざ介護を受ける段になって、80台で引越し作業というのも無理な話ですし、人と助け合いができるように、交流を深めるためにも、早めに周辺の人と溶け込めることが望ましい。
移住を考えるなら、定年後の早い時期、できれば60代に引っ越しできるよう考えるのがいいと思います。私自身も、大洋村の見学にも行ってきましたので、そちらの記事もご覧になってみてください。