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2019年地価見通し不動産イベント 生産緑地と五輪後の下落

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2019年の地価の推移予想はどうなっているのでしょうか。

地方では特に空き家と土地の売却は、急がないとますます売れなくなってしまいます。

地価を変動させるようなイベントが、東京五輪を皮切りに年々増えて行きます。不動産の価格にも影響するのでしょうか。

今までを振り返りながら、今後の展望をグラフと共にまとめてみました。ご覧ください。

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空き家率の推移

平成25年までは国交省の調査の実数、30年以降は野村総合研究所の試算の数字に基づいています。
現在、全国の総住宅数が6365万戸、空家数は1075戸です。空家率は16.9%。

今なら、5軒に1軒あるかないかですが、2023年には、21%を越えますので、5軒に1軒が空き家ということになります。

この空き家の割合は、上記グラフには入れませんでしたが、2033年には30%を越えると試算で明らかにされていますので、2033年には3戸に1戸が空き家となるわけです。

つまり、住宅地なら、下手をすると両隣が空き家ということもあり得ることになるのかもしれません。

新設住宅が空き家を増やす

同時に、住宅数と空き家数が両方増えていますので、新築住宅が増えるにつれて空き家の数が増えていることがわかります。

現在、新設の住宅を規制せよとの意見を見かけますが、野村総合研究所の試算のグラフを見る限りは、以降もずっと右肩上がりとなり、改善されそうな見通しはありません。

 

不動産の価格に影響するイベント

今までを振り返りながら、今後の問題点を挙げていきます。

コンパクトシティ 立地適正化計画の始動

相続 空き家 土地 高く売る

 

立地適正化計画とは、人口減少に対応した街づくりのプランです。
町の機能を駅前などの便利な場所に集結させ、その地域の周辺を住居エリアとして、高齢者が歩いて生活をできる街を実現するというものです。

メリットもありますが、居住誘導地域に指定されなかった場所は、地域サービスが低下し、地価も下がると予想されています。

2015年 空き家対策特別措置法の施行

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空き家の状態が自治体において分類され、状態の悪いものは、解体の勧告や解体が自治体で強制的に代執行で解体されるというものです。

もちろんその場合の料金は、所有者に請求されます。
それ以前にも勧告を受けると、固定資産税が1/6になる特例が廃止されるなどの措置があります。

町の安全対策には欠かせないものの、空き家を相続、所有する人たちには心配の大きな元となりました。

 

2018年 不動産手数料の引き上げ

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今現在は、不動産業者は、土地や家屋を仲介で売買する場合、売買価格の5%しか報酬として受け取れません。

土地や空き家を低価格に設定した場合に、売るための努力をしたところで、報酬が反映されないこともあります。

そのためもあって、価格を低く設定するということができないとも言われています。

報酬額が上がれば、物件の価格それ自体は、実勢価格に見合ったものとすることができ、低価格での取引が促進されるかもしれません。

条件の悪い物件の所有者には、朗報となるかもしれません。

!追記

現在では400万円以下の中古住宅も、売買の手数料18万円が受け取れるようになりました。↓

2018年 日銀の黒田東彦総裁の任期終了

黒田東彦総裁の任期が終わると、金融政策の変化で、地価が下がるかもしれないという予想です。

 

2020年 東京オリンピック

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東京オリンピックが過ぎると景気が後退。地価など不動産にも影響があると言われています。

選手のための宿舎が大量に建設され、その後は賃貸物件として再利用されるため、新設住居が増えるということもあります。

 

2022年 生産緑地の放出

相続 空き家 土地 高く売る
wikimedia

 

これまで生産緑地の指定を受けていた総面積1万ヘクタール以上の土地が、固定資産税の減額措置の30年の期限が切れるというものです。

所有者が、それをきっかけに一斉に宅地として売りに出すことが予想されているため、その場合の地価の下落が心配されています。

「2022年問題」と言われ、今後の不動産に関するいちばんの問題とみなされています。

関連記事:
生産緑地の2022年問題を簡単に解説 家を買う時期と値下がりは?

 

一番の問題は相続物件の増加!

相続 空き家 土地 高く売る

 

そしてさらに問題なのは、相続物件の増加です。
そもそも今ある空き家というのは、所有者自身の転居や死亡によるものではなく、ほとんどが相続によるものです。

このあと団塊の世代と呼ばれる年齢の人々が、一斉に高齢となり相続が発生すると、物件が一気に急増します。

たとえば、同じ団地などだと、購入層の年齢がほぼ同世代ですので、次々に空き家が増えるということにもなりかねません。

以上のイベントを並べてみても、年が続くにしたがって、空き家の売却は難しくなることが予想されます。

まとめ

私は夫の家の土地と空き家2軒分がこのあと控えています。
それに伴って、自分たちの転居をも考えなければなりません。できるだけ楽しんで進めてもいきたいです。

皆様におかれましても、今年こそ、空き家と不要な土地を無事手離すことができますように。
心よりお祈り申し上げております。

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