2020年に向けてサブリースの時限爆弾とも言われるレオパレス21のサブリース、家賃保証の期間の期限切れ問題が報道されています。
それに加えて、この猛暑にレオパレスのアパートのエアコンが自動で3時間後に停止するようにあらかじめ設定されていたということがわかりました。
暑いときや、来客中にエアコンが切れてしまったとなれば、慌てるしかありません。
しかも、入居する人の意思に関わらず、勝手にエアコンが止まるように設定されているとは驚きです。
いったいなぜ、いつからそのような設定がされてしまっているのでしょうか。
また参考までに解除の方法を記事下に掲載します。
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3時間で自動で停止するエアコン
問題のエアコンは、タイマーで3時間に設定がされていたらしく、スイッチを入れてから3時間後には次々に自動停止。
猛暑にエアコンをつけていた入居者から苦情が殺到したといいます。
リモコンに注意書きも
リモコンには「このエアコンは、消し忘れ防止のため運転開始後3時間で自動停止します」と注意書きが貼られていたようです。
ある1件の物件の契約書には「一部の物件を除き、3時間で自動的に停止するタイマー機能がついています。このタイマーの機能は設定を変更することができませんので、予めご了承願います」というただし書きがあったといいます。
問題の物件はいつから
レオパレス21が2002年1月から15年3月までに建築した物件に設置されたエアコンで、全国で約39万台でした。
そのうち、7月1日から29日までの苦情や問い合わせの件数は1165件あったため、レオパレスは機器の交換や設定変更等に対応、約6万4000戸で作業を終えたとされています。
なお、同社は制限時間を設けたエアコンについて、「2015年4月からやめており、今後は設置しない」と説明しているといいます。
3時間で自動停止する目的は
理由は、当然ながらレオパレスとオーナー側のメリットである電気代の節約が目的と思われます。
レオパレスがサブリースで借り上げている物件も多く、現在もマンスリー契約の物件では同社が水道光熱費を負担しており、オーナーが負担するとも、入居者には負担がない。
そのようにうたっているため、料金の点では、入居者には魅力でしょうが、逆にそのために制限があるということのようです。
しかし実際に3時間しかエアコンが使えない物件に、夏冬に入居をする利用者が居るとは思えません。
入居者の不便は承知の節約
一般に、ホテルなどの宿泊施設では、電気の管理は課題の一つだそうです。宿泊客が消し忘れをする可能性は常にあります。
ホテルの場合は、鍵をかけるとその部屋の電気がすべて泊まるようになっているようですが、そのような設備は高額と言われます。
なので、リモコンを最初からタイマー設定したというのが今回の実情だそうです。
レオパレスの入居者軽視の姿勢
レオパレスはこれまでも、サブリースの運営側やオーナーにとっての便宜を優先し、入居者を軽視しているとも言われます。
入居者が寒くても暑くてもエアコンが勝手に切れてしまうというのは、まったく入居者の便宜を無視しています。
これまでは、どのように対応してきていたのか、特に、前述のように15年に設定を中止をする以前の物件に対しては何も行われなかったのではないか。
ここにきて、余りに苦情が多く話題になってテレビ番組も取り上げるに至ったため、ようやく重い腰を上げて、対応に乗り出したということのようです。
大変なのはサブリースの時限爆弾
レオパレスの問題は何と言っても、サブリースの家賃保証の契約が切れ、その後の家賃支払い額の引き下げが心配です。
次々に起きるとされている集団訴訟に、レオパレス側がどのように対応するのか。
自己破産のオーナーも多発するとされ、今度のように、エアコンのリモコン取り替えのように簡単にはいかないに違いありません。
関連記事:
サブリース契約の10年目 レオパレス家賃保証が切れたオーナーに自己破産続出
エアコンが切れてしまった時の対処法
現在、同社ホームページでは、エアコン(リモコン)ごとの解除方法や交換について公開しています。
http://leopalace21.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1052
なお参考までに、ほとんどのエアコンには強制的に「ON/OFF」ができるスイッチがエアコン本体に付いており、リモコンをOFFにした状態で本体側で操作すれば、つけたままにすることができるので、該当する方で本体にスイッチがある場合は試してみてほしいとのことです。
https://biz-journal.jp/2018/08/post_24391.html Copyright © Business Journal All Rights Reserved.