週末は大洋村に行ってきました。海と砂浜のとてもきれいなところでした。
大洋村の今はどうなっているのか、かつての別荘はどうなっているのか、大洋村の周辺の様子と村内の雰囲気、住むに適したおすすめの場所など、最新情報をお伝えします。
大洋村への移住を考える方の参考になりますように。
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大洋村とは
「大洋村」という呼び名はは茨城県にあった村の以前の名称で、現在は合併を経て鉾田市と呼ばれています。
1990年前後のバブル絶頂期に大々的に開発された折に別荘が乱立されましたが、その後は人気が衰え、最近では特に相続後に手離す人が増えました。
現在は、その空き家の別荘が破格の値段、タダ同然から100万円台という安値で手に入るため、首都圏からの人気と需要が急上昇しています。
大洋村とはどのようなところなのか、まずは実際に見てみたいということで、週末に訪ねて行ってみました。
大洋村の県道354号線
鉾田市の大洋村のエリアというのは、霞ヶ浦(茨城県南部にある大きな湖)の一部、北浦と太平洋の間にあります。
そこで、県道354号線を北浦方面から、太平洋側に進んで行ったのが今回の主要なコースです。
黄色の道路が主要な道路ですから、この県道345号線の他は、海沿いに走る国道の2本です。
途中、大洋駅方面に行く手前に大洋村の主要施設が集まっているところがあります。
市民センターと呼ばれる市役所、公民館や消防署、警察署などがあります。どんな様子でしょうか。
公共施設の集まるところ
大洋村公民館。
消防署。
市民センター付近は日曜日のためかもしれませんが、車の通りはかなりまばらです。
345号の道路途中の交差点。
左の看板の「宮中グリーンホーム」は、大洋村の中古物件を扱う不動産屋さんとして知られたところです。
スーパーのあるのはここだけ
県道をさらに大洋駅、海方面に進むと、スーパー「カスミ」にドラッグストア「ヤップスドラッグ」、ホームセンター「コメリ」の立ち並ぶところが見えてきました。
こちらは大型スーパー「カスミ」。ヨークベニマルなどと並ぶ、茨城県全域にある大型店です。
道を挟んでドラッグストアもあります。
カスミの隣には、ホームセンターの「コメリ」があり、ここがいわゆる最低限の店がある「ショッピングモール」のようなところになるのだと思います。
土地はいくらでもあるので、もっとお店ができるといいのですが、利用客が少ないので増えないのでしょうね。
この辺りの道路の雰囲気はのどかですね。
道路からやや離れて、地元の人の集落があります。スーパーカスミから見えるところです。
田舎の集落といった感じで、のんびりとした風情です。
大洋村の空き家の別荘のあるところはどこ?
大洋村の別荘地はどこかというと、大型の団地のように、まとまった「別荘地」というエリアがあるわけではなくて、そちこちに点在しているということなのです。
よく聞くのが、汲上地区、梶山地区、上幡木(かみはたき)地区であり、今回私が行ったのが汲上と上幡木のエリアになります。
汲上地区の一角 山斜面
赤丸のついているところが、別荘の集落があったところです。左から順にたどっていきます。
一番左側は、ここは斜面にあったので、写真を撮った地点からは上れませんでした。
今は木が伸びてしまっていますが、おそらく開発をされた当初は、かなり眺めがよかったのではないでしょうか。
もっともこの場所は海が見えるようなところではありませんで、北浦と海の中間あたりになります。
汲上地区 大蔵
先ほどの海に向かう途中に、大洋村市民センターなどの施設があったところから、さらに海寄りに走ったところに左側にコンビニが見えます、「大蔵」という地名です。
その裏側の住宅地です。こじんまりとした敷地に小さな旧別荘です。
リフォームされているため、きれいな小さなおうちです。
中には空き家もありましたが、庭も含めてよく手入れされているところが多く、ここは普通の住宅地のような感じです。
こちらは平地でもあり、コンビニはの裏手で公共施設にも近くなので、良い場所かなと思います。
上幡木地区「とっぷ・さんて大洋」下の海辺
最後は、海辺のエリア。上幡木地区。
海から下りていったところ。海に下りる道の途中に「とっぷ・さんて大洋」というホテル旅館、トレーニングジムなどがあるレジャー施設があります。
「とっぷ・さんて大洋」からの眺め。ここから見えるその下側の住宅地になります。
こちらはかなりすてきな一画ですが、元々の別荘を改築したのでしょうか。
別荘としての利用ではなく、普通にここに住んでいるという感じの方もおられました。
また、その日は戸が閉まっているものの、通常の別荘として利用されているらしいお宅もあり、かなりよく手入れがされていました。
中には、空き家のまま、いわゆる「廃墟」のところも見かけられました。
もっとも、このエリアに関しては、あまりにも海に近いので、普通の宅地ではなく別荘に特化した場所とも言えます。
海からの距離が近いと潮風で痛みが大きく、メンテナンスも難しいと聞きます。
おそらく、所有者または相続するべき人が放置をしている状態なのでしょう。
大洋村の別荘を見に行きたい方へ
大洋村で実際に別荘地を見学する場合のことについて書きます。
私が見に行った限りでは、別荘が数十軒とまとまった、団地のような様子のところは少なく、広い地域に旧別荘が小さなまとまりとなって点在している印象です。
梶山地区、汲上地区、上幡木地区、それぞれのエリアは離れていて範囲も広いので、別な別荘のあるところを見に行こうといっても、すぐには移動はできませんで、相当走らないと着きませんでした。
もちろん車がないと移動は無理です。また、場所によっては、土地に高低差があるので、家が見えるところに見当をつけて進んでいっても、道が通じて居ないところもあります。
まず不動産屋さんへ行こう
別荘を見に行ってみたいという時は、まず不動産屋さんに行って聞いてからの方がいいと思います。そもそも、空き別荘でなければ人の住んでいるところは買えませんし、不動産屋さんが扱っているところは、最低限リフォーム済であると思いますので、大洋村に住むという目的であれば、その方が早いです。
目当ての物件を決めて、そこを見に行ってから、別なところを見て回るということが早道だと思います。
周辺環境の印象
道路はかなり空いており、車もまばらです。訪ねたのは日曜日ですが、平日もそれほど変わらないと思います。
何しろ、とにかく人がいない。そして、県道沿いから見える範囲内では、建物も家も少ない印象です。
農村や畑というのともまた違って、用途のない土地が多いといいますか。鉾田駅周辺に行けばまた雰囲気は違うのですが。
飲食店は地図を見るとあるにはあるようですが、これもまとまった場所にあるわけではなく、そちこちに点在しているという感じです。
住むにおすすめの場所は
以前から鉾田市に住んでいる人のレビューなどを読んでいましたが、「車がないと生活できない」というのが第一でした。もっともこれは、私の住んでいるところでも同じように言われますが、鉾田市の場合はおそらくバスなどがありません。
そして、お店も少ないし、「スーパーが遠い」「病院が遠い」というのが「車が必須」のあとに聞く声です。
なので、既に土地がある場合はともかく、これから鉾田市内に住むところを探す、という場合は、スーパーの近くに住むということがいちばんです。聞く限りスーパーはこの一か所、すなわち、県道345沿いの「カスミとホームセンターコメリとドラッグストアのあるところの近くに住むのがおすすめです。
おすすめは平坦地
海沿いの場所は、ここに別荘でなく居住している人もおられましたが、海沿いのところはどうしても外に出るまでが上りになります。また斜面にある別荘も見られましたが、とにかく上り下りのあるところよりは、平坦なところの方が楽だと思います。
スーパーのすぐ近くには、元々の地元の人の集落があり、スーパーになる前も何らかの小売店のようなものがあって、皆が集まって暮らしていたのだろうと思います。このあたりは平淡なところであり、やはり、元々人の集まっていたところは暮らしやすいところなのでしょう。
別荘に住むとはいえ、そこに永住するということなら、もはや別荘地である必要もありません。なるべく、普通の住宅地として住めるようなところを探すのがおすすめです。
大洋村を訪ねての感想
私自身もそもそも地方に住んでおりますので、自分の住んでいるところの周辺を「田舎」と呼んでいますが、それでも人口が30万人の町と比べると、私の考える「田舎」を通り越しており、人口5万人の町というのはこういう感じなのか、とちょっと驚きでした。
私の親も、大洋村の西、霞ケ浦の下の市に住んでいて何度か訪ねたことがあります。その市は鉾田市よりも人口が数千人少ないのですが、それでもなぜか家が多く、歩いていれば人に会うし、畑で働いている人もいます。通っている場所がたまたまそういうところだったのかもしれませんが、なぜか今回訪ねたところでは、家はあっても人の影がほとんど感じられないような所が多かったです。
私自身が「田舎」とは言っても、あるいは平坦地や海ではなく「山」に住んでいたからかもしれません。
大洋村の素晴らしいところとは
けれども、山派から言っても、大洋村の海の眺めは素晴らしいです。
茨城は東はすべて海に接しているわけですが、浸食により北部にはこのような砂浜の見られるところはほとんどなくなってしまいました。
これほど見晴らしの良い砂浜に来たのは初めといってもいいかもしれません。海好きの人なら、大洋村はやはり住みたいところの筆頭でしょう。
その土地の一番良いところを愛することができるなら、その時こそが「住めば都」、そこが、住みたい人にとっての第二のふるさととなる土地のはずです。移住を考えている方は、ぜひ当地を訪れて、様々なところをご覧になってみてください。