「一人っ子なので実家を売却するべきかどうか悩んでいる」
実家の売却は相続が多発する時代に多くの方に共通する悩みです
田舎に住むつもりはないけれども、実家がもったいない気もするし、育った家なので愛着があるのはもちろんです。
しかし、実家に住まず、将来的に空き家となるのがわかっている場合は、いずれは売却をすることになる公算が高いため、高く売れる間に売ることをおすすめします。
答えの根拠
私は弟が一人おり、相続人は2人でしたが、弟も私も実家に住むつもりはありませんでした。
価格を下げれば売れるだろうと考えて、安易に相続をしたところ、実家のあった市の空き家率が18%に落ち込み人口が減少。
実家が売れない場合の管理とそのストレスはとてもたいへんです。売れない地域の実家は相続は慎重に、早めの売却をおすすめします。
一人っ子は実家を売却した方がいい?
一人っ子の実家の相続にはメリットもデメリットもあります。
まず、一人っ子ということは、相続人は一人のみです。
その場合、相続した不動産はどうなるかというと
- 空き家として管理をする
- 賃貸に出す
- 更地にして土地活用をする
- 売却をする
の4つの方法が考えられます。
実家の場所はどこか
実家を空き家として管理をする
一人っ子であろうが、兄弟がいようが、本当は誰もが実家には愛着があり、手放したくはありません。
私の場合も、いつまでも実家があって、いつでも帰りたい時に還って安らげたらいいなと思っていました。
しかし、実際の空き家の管理というのは、通常思うよりもひじょうに大変です。
実家のある場所はどこ?
そもそもおたくさまの実家の場所はどちらになりますか。
たとえば歩いて10分の所にある実家であれば、管理がそうそう大変というわけではありません。
実家が遠い場合は、空き家の管理は到底不可能です。
空き家の老朽化
なぜかというと、家は人が住まなくなると急速に劣化をします。
この家の老朽化は、単に年月が経ったということではなくて、主に通気が悪いところからくる湿気による劣化なのです。
この劣化を避けるには、最低でも週に一度は窓やドアを開けて風を通す換気が必要だと言われています。
タレントの松本明子さんの例のように、住んでいるのが東京で、実家のあるのが四国だったという場合は、移動は飛行機で行い、その交通費を含めて、維持費が1300万円に及んでしまったという話があります。
ただの換気のために、1千万円が飛んでしまうというのは、タレントさんでなければそうそうできることではありません。
空き家管理には費用がかかる
そもそも、空き家の管理には年間55万円費用がかかるという試算があります。
空き家があるというだけでも、固定資産税がかかります。
そして、上記の管理が自分でできない場合は、空き家の管理サービスを頼んだりしなければいけません。
換気は一番にしなければいけないことですが、その他にも雨漏りの予防や傷んだところの補修、水を出して水道管を錆びさせないようにする通水の作業、庭木があれば、選定や草取りも必要です。
空き家を管理するにはお金がかかるのです。
実家を賃貸に出す
実家を賃貸に出すというのは、立地の良い空き家であればおすすめです。
ただし、賃貸に適しているのはおおむね都市部の空き家です。
地方の場合は、賃貸に出して数年は借り手が見つかることもあるかもしれませんが、その間に空き家が劣化して補修が必要になったりすれば、一気に赤字になります。
賃貸経営をするには、それなりの知識と、それから家の管理の手間が必要です。
サラリーマン大家さんを楽しめるような人が向いています。
実家を更地にして土地活用をする
土地活用は需要がある土地の場合には利益を上げられるため、空き家の賃貸よりはおすすめです。
資金に余裕があり、立地が適していれば、相続税対策にアパート経営をする方もいます。
それほど資金がかけたくなければ、駐車場や田舎でも資材置き場など、都市部なら、コインランドリーやトランクルームなどは人気の高い活用方法です。
素人では何ができるのかの見極めは難しいため、土地を貸し出した上、サブリースでの運用がおすすめです。
資料の請求は無料なのでまずは目を通してみてください。
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一人っ子は実家の売却がおすすめ
上にあげたような方法はありますが、いちばんのおすすめはやはり売却ということになります。
実家の売却のメリット
売却のメリットは
- 実家が古くならないうちの方が高く売れる
- 価値が下がらないうちに現金化できる
- 親の財産を最も良い形で受け取れる
ということが考えられます。
空き家は都会でも地方でも今はたいへん売れ行きが悪くなっています。
特に築40年台の空き家となると、リフォームをした家や、新築のローコスト住宅に負けてしまうため、どうしても売れ残ってしまうのです。
そうなると、嫌でも空き家の管理をしなければならなくなり、最悪の場合は、そのまま売れない空き家が残ってしまうことになります。
空き家になるとさらに費用が
実家が1円もお金にならない上に、空き家はやがて解体の必要が出てきます。
あとは固定資産税を支払い続けながら、持っている他はなくなってしまいます。
それを避けるためには、売れない地域の家は、できるだけ早く売ることが大切です。
相続と家売却タイミングは一致しない
実家の売却で大切なことは、相続と売れるタイミングです。
今は、高齢はケアが大変良い状態である場合は、大きな病気をしない限りは長生きすることが多いです。
私の祖父も父も老人ホームに入って90歳前後まで生きており、夫の父は91歳、母は現在87歳で存命中です。
つまり、ほとんどの高齢者が、90歳まで生きるということを前提とした場合は、相続の発生するのはそれ以後ということになります。
売れない地域の実家は要注意
問題はその頃に、実家のある町の不動産売買の状況がどのようになっているかということです。
今これを読んでいるお子さんであるあなたのご両親はおいくつでしょうか。その後両親が90歳を超えるまでにはあと何年がありますか。
10年先、20年先となったら、売却を急いだほうがいいかもしれません。
一人での実家売却の体験
北関東の私の実家は、いまから5年前の売却時には、空き家18%と高率でした。
それからたった5年が経っただけで、今は、関東地方の空き家予備軍率の10位以内にワーストランキング入りしています。
今もし、これから相続が発生したというタイミングであったら、もう空き家は売れなかったと思うのです。
相続が発生するのを待っているのでは遅いのです。
うちの実家は当時はまだ「1200万円までは出す」という人がいたのですが、それから10年間売れないで空き家のまま置いたために、売却時は数百万円にしかなりませんでした。
実家がいくらで売れるかチェック
今のうちに、実家のある家の空き家率をチェックした方がいいです。これは自治体のページなどで確認ができます。
また、周辺の不動産が売れているかどうかは、一般的な不動産サイトでもわかりますので、いくらくらいの値付けがされているかも確認してみましょう。
そして、都市部などの売れ行きが落ちない場合を除いて、地方都市や、郊外型住宅団地になる空き家は、ご両親が生きている間に「生前に売却をする」という方法で売却をすることが望ましいです。
うちの場合は、夫の実家は2軒あった家の1軒を既に業者買取で売却しました。
買取にしたのは、売却に時間を掛けずに親が健康な生前中に売却するためです。
所有者である親が認知症などを患ってからでは、売却はできなくなるのでその点も要注意です。
生前の売却についてはそのメリットを下の記事に記していますのでご覧ください。
一人っ子の実家売却のまとめ
一人っ子の実家売却のまとめ、以下のようなことを再度チェックしてみてください
- 自分で実家に住まないなら空き家にして管理ができるかどうか
- 賃貸や土地活用で収益を上げられるか
- 相続のタイミングと家の築年数を合わせてチェック
- 家がいくらで売れるのかもチェック
- 売れるタイミングを逃さないためには生前売却を
その上で早めの売却活動を開始するのが得策です。
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