スルガ銀行が、今日、旧経営陣に損害賠償請求の訴訟を起こしたというニュースです。共同通信社、および朝日新聞の速報よりお伝えします。
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スルガ銀行、前会長らに賠償提訴 旧経営陣9人、35億円求め
スルガ銀行は12日、不正融資問題で多額の損失を招いたとして、創業家出身の岡野光喜前会長ら旧経営陣9人に総額35億円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こしたと発表した。
不正の温床となったシェアハウス向け融資のうち、回収不能になるものが「注意義務違反と相当因果関係を有する」と結論づけた。
賠償金額は岡野兄弟が35億円
賠償は連帯で支払いを求め、岡野氏と、同氏の実弟で副社長を務めた故喜之助氏がともに35億円。
米山社長ら11憶円
米山明広前社長、麻生治雄専務ら7人が11億円となっている。法的責任の有無などは外部弁護士らでつくる委員会の調査を踏まえ判断した。
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共同通信社の速報は以上です。
朝日新聞からより詳しい記述がありますので、これより下にお伝えします。
岡野光喜前会長旧経営陣の計9人に35億円の損害賠償
シェアハウス融資で多数の不正が発覚したスルガ銀行(静岡県沼津市)は12日、一連の融資不正問題で同行の信用を失墜させ、多額の損失を招いたなどとして、創業家出身の岡野光喜前会長兼最高経営責任者(CEO)ら現・旧経営陣の計9人に対して総額35億円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。
元首脳らの責任追及のため、銀行本体が提訴する異例の事態となった。
岡野光喜会長、喜之助兄弟が35億円
請求額は、岡野前会長と、実弟の故・岡野喜之助元副社長に対しては連帯して35億円、米山明広前社長ら現・旧取締役6人と元執行役員1人に対しては連帯して11億円を求める。
シェアハウスローンの責任を指摘
経営陣の法的責任をめぐっては9月14日付で同行に設置された「取締役等責任調査委員会」(委員長=小沢徹夫弁護士)が調査。
9日に銀行へ提出された報告書では、岡野前会長について「(シェアハウスローンの実行を差し止める)義務を怠った点について、監視監督義務違反が認められる」とするなど、訴訟の対象となった9人がいずれも、ローンの問題性に気づきながら必要な措置を取らなかったと認定した。
有国現社長は義務違反なし
一方で、役員のうち、現社長の有国三知男氏(問題当時は取締役)や、現旧社外取締役3人は義務違反などはなかったとされた。
また、現旧監査役についても、「監査役としての義務違反は認められない」として損害賠償を求めないことも決めた。
・岡野光喜氏(前会長)、岡野喜之助氏(故人、元副社長、請求対象は相続人)に対しては連帯して35億円
・米山明広氏(前社長)、白井稔彦氏(前専務)、望月和也氏(前専務)、岡崎吉弘氏(元専務)、柳沢昇昭氏(前常務)、八木健氏(取締役)、麻生治雄氏(元専務執行役員)に対しては連帯して11億円