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レオパレスアパート外壁に違法発泡ウレタン「組織的な不正」コスト削減か

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アパート建設会社レオパレス21が建てたアパートに建築基準法違反の疑いが出ている問題で、7日、レオパレス側が法令違反の物件が1324棟あったという調査結果を発表しました。

当初取り上げられた施工不良の部分は界壁でしたが、その他にも違法な部材の使用が指摘されており、業界ではコスト削減を狙った「組織的な不正」 との声が出ています。

レオパレスのアパートの一体どの部分が建築基準法に違反しているのか、毎日新聞の報道を元にお伝えします。

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レオパレス 外壁に違法部材で「組織的な不正」の声

賃貸アパート大手「レオパレス21」(東京都中野区)の物件で施工不良が新たに見つかった問題で、同社が施工不良の物件で使用した外壁などの部材が、建築基準法で認められていないものだったことが国土交通省などへの取材で判明しました。

当初の報道では「界壁」だけが問題かとも思われましたが、その他にも違法な部材の使用が、複数指摘されるに従って、法令違反が意識的なものとの見方が強く、業界では「組織的な不正」 との声が出ています。

レオパレス社長は否定もコスト削減か

レオパレスの 深山社長は、7日の記者会見で、「作業効率を上げるのが一番の狙いだった。コスト削減が目的ではない」と述べましたが、施工不良の箇所が複数にわたること、耐火性に劣る違法な部材を使っていた可能性があり、コスト削減の目的が疑われています。

レオパレスアパートの施工不良内容

判明している施工不良の内容、違法な部材については以下の通り。

・天井  二重に張るべき材料が一重しかない (641棟)
・天井部分の界壁  天井部分の界壁がない (同じ)
・部屋部分の界壁 遮音基準を満たさない材料が使われている (771棟)
・外壁 外壁の内部にグラスウールを挟むべきなのに発泡ウレタンを詰めた(925棟)

 

アパート外壁に「グラスウール」でなく低耐火性「発泡ウレタン」

このうち、発泡ウレタンについて、レオパレス社はアパートの外壁の内部に使う部材について、自治体などにはガラスを溶かして繊維状にした「グラスウール」などを用いると申請していたが、実際には「発泡ウレタン」を用いていることが判明しました。

グラスウールは断熱性・耐火性が高く、建築基準法で使用が認められているが、発泡ウレタンは耐火性が劣り、外壁への使用は認められていないものだそうです。

レオパレス社は発泡ウレタンを使った理由について「価格は安くないが、作業効率が高い。法令違反の認識はなく、現場の施工管理体制が不十分だった」と説明。

しかし、専門家はこれにも疑問を呈しています。

レオパレス外壁「発泡ウレタン」使用の専門家コメント

発泡ウレタン使用について、現場監督経験のある建築関係者は

「ありえない話だ。現場は設計図と部材が異なることに気付いていたはず。施工不良は長期にわたり件数も多く、うっかりミスなどではない。組織的に行われていた可能性が高い」

不動産コンサルタント会社「さくら事務所」の長嶋修会長は

「発泡ウレタンの方がグラスウールより価格が安い。コスト削減のため意図的に安い部材を使っていたのではないか。そうでなければ、わざわざ部材を変える必要はない」

と指摘。

レオパレスの部材には「耐火性能がない」国交省が確認要請

国土交通省は、「規格外の材料を使っており、耐火性能があるとは言えない状態」であることを危惧し、問題の物件がある都府県などに対し、同法の違反状況の確認と、同社による今後の改修が仕様に合ったものになるかの確認をするよう要請しました。

レオパレスアパート施工不良最多の千葉県

千葉県は、同社が昨年公表した天井裏の界壁が未設置だったケースについて、今も確認作業を続けており、担当者はその見落としについて、

「施工不良物件は、いずれも天井裏や床下の点検口が設置されていない。目視できる部分が限られており、写真で確認したとみられるが、写真に問題がなければ、確認済証を交付せざるを得ない」

と説明しているということです。

レオパレス施工不良アパートの数、県別一覧は下の記事に⇒

「もはや詐欺的」レオパレスアパートオーナー自力で対応

レオパレスのアパートオーナー の中には、 レオパレス社に不具合を伝える連絡をしても、「件数が多すぎていつ調査できるかわからない」と言われその後も調査ができていないため、 自ら対応を迫られているケースもあります。

あるオーナーは、入居者にはオーナー自身が調査すると説明。対応に追われた上で、「もはや詐欺的だ」と 語っています。

レオパレスの入居者への対応のずさん

住民の中には昨年 「当社施工物件における界壁(各戸を区切る壁)工事の不備について」という文書を受け取った人や、部屋の施工点検が行われた人もいますが、いずれもその後会社から連絡はなく、現在も窓口に電話をかけてもつながらない状態であるということです。

今後のレオパレスの対応への懸念

そもそも、前の記事「レオパレスの界壁問題とは?ガイアの夜明けが追い詰めた3回の番組内容」で書いたように、界壁の未設置が発見されたのは、8年も前の2011年です。

その後の十分な対応がなされなかったので、このような事態に至ってしまったのです。

レオパレス側の今までの対応を考えると、今後の転居や住み替えにきちんとした対応がなされるのかが懸念されます。

また、アパートの所有者であるオーナーにとっては、施工不良部分の補修が、今後きちんとなされるのかが一番心配な点だろうと思います。

急な転居に必ずしも対応できない人も多く、混乱が予想されている状況です。

入居者の方には何の責任もありませんので、2月のこの時期に転居を迫られるのは、誠にお気の毒です。

速やかに事態が収束して、皆さまが早く落ち着いた生活ができますよう願っています。

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