レオパレス21が建設したアパートの調査が進むにつれて不備のあるアパートの数が拡大。今回調査をした7割に界壁などの問題があることがわかりました。
調査はまだ全部のアパートの半分が済んだところで、今後も不良アパートが増加する恐れがあります。
スポンサーリンク
レオパレスアパートの施工不良数拡大
レオパレス21建築基準法の基準に合わない施工不良のあるアパートを建設した問題で、当2月初公表されたアパートの 界壁などの施工不良数は1324棟とされていました。
しかしここへ来て、施工不良があったアパートの数はさらに増加しています。
2月公表の1324棟、さらに3784棟
一番最初にレオパレスの施工不良があるとして公表した数の棟が1324棟
それとは別に各自治体が調査を行った総数が、 2月時点で1895棟となっていました。
今回、新たに施工不良が見つかったのは3784棟だということで、予想を越えて拡大しています。
レオパレスアパートの施工不良数これまでの数
報道されている数をまとめておきます。
調査対象となるアパートの数 3万9085棟
常に行われた調査の数(界壁の調査) 2万285棟
建築基準法違反 1324棟
施工不良があった数 1万4599棟
今回の施工不良内容
・界壁がない 7085棟
・界壁に隙間や穴がある 7514棟
レオパレスが自ら全棟調査をすると言っているアパートの「全棟」の総数はというと、3万9085棟です。
そのうち、3月までに、問題となる界壁の調査を行ったものが、2万285棟。
その約7割の1万4599棟に問題が見つかるという結果になりました。
アパートの種類と建設時期など
・2月までの調査で判明した分
1994~2014年着工「ゴールドレジデンス」など10シリーズ1324棟に建築基準法違反
・今回の公表
10シリーズを含む全52シリーズ(91~18年着工) 3784棟の施工不良
問題のあるアパートの総数と割合
問題のある物件の総数 1万4599棟(アパート全棟の 4割弱)
・今回調査の調査が済んだ2万285棟のうちでは、7割超が問題ありとの結果
アパート全棟の調査状況
調査はまだ全物件の3万9085棟のうちの 約2万棟
新たな施工不良アパートの転居は?
これらの物件の補修と転居はどうなるでしょうか。
レオパレス側によると「一定の防火性能は確保されている 」として、耐火性に問題がある物件ではないということで、入居者に撤去要請を行わないということです。
しかしあくまでこれは解析に対しての調査であり、今後さらに天井や外壁に関しての調査を誘うと、問題のある物件はさらに拡大する可能性があり、その場合は前回見つかったアパートと同じく、補修が必要になれば転居も十分考えられます。
困ったことにレオパレスアパートの場合、 別のアパートから別のアパートに転居をさせるということも行われていたようで、移った先のアパートの方にも、今後何らかの不備が見つかる可能性もないとは言えません。
転居の際には、調査済みのところに引っ越す必要がありますが、それらに対してもきちんとした案内や表示が欲しいところです。
進まないアパート入居者の引越し
それ以前に転居に関しては3月時点で2675戸の住み替えが済んでいないということです。
また、レオパレスのアパートには、管理をレオパレスが行うのでなしに、他の会社が管理をしているものや、中にはアパートオーナが自ら管理をしているものもあり、それら、レオパレス以外の管理のアパートが241棟あるとされ、転居の確認が取れていないということです。
この記事は、毎日新聞と朝日新聞を元にお伝えしています。
昨日の日経新聞の記事は、内容に若干の違いがありますので、合わせてご覧ください。