大和ハウスの施工不良が再び見つかったというニュース、今度はマンションのスリット施工不良というものです。
スリットとは、耐震性を高める設備だそうですが、図面には書かれていたものの、実際の設置がなかったというものです。
今回の大和ハウスの施工不良について、各誌報道からお知らせします。
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大和ハウスに施工不良
大和ハウスは、国内では全国2000棟超の戸建て住宅や賃貸住宅で本来の仕様と異なる基礎や柱の施工を行っていたことを4月に発表。
現在は、外部調査委員会が当時設計に関わった人物に聞き取りを進めているところです。
マンションで新たな施工不良が発覚
住宅メーカー最大手の大和ハウス工業が販売した愛知県内の分譲マンション1棟で、耐震性を高める「構造スリット」(すき間)が十分に入っていないことがわかりました。
大和ハウスは、図面ではあるべき設備がない施工不良を認めたといいます。
これらの不良については、自社負担で是正工事をする方針だということです。
大和ハウスの自主検査で発覚
大和ハウスでは、建築後8~12年経ったマンションは外壁タイルを同社が自主的に検査することになっています。
その検査で構造スリットがないことがわかりました。
構造スリットとは
構造スリットは、壁の揺れを柱や梁(はり)に伝えないために設けるすき間のことで、緩衝材が入っているものだそうです。
大和ハウスマンション 施工不良の発覚の次第
今回の施工不良の発覚の次第は次の通りです。
昨年5月の赤外線検査で、タイルが構造スリットをまたいで貼られている不具合があることが判明。
10月の再検査で構造スリットがそもそも入っていないことがわかりました。
今年2~4月、住民説明会などを開催し、スリットを入れ直す是正工事を8月から実施することなどでマンションの管理組合と合意されました。
経緯をまとめると
・18年5月 マンションの自主検査で不具合が判明
・同年10月 構造スリットがないことが発覚
・同年4月まで 住民説明会
・19年8月から 是正工事実施の予定
大和ハウスは構造スリットがなくても「直ちに安全上の影響はない」と説明しているということです。
全国のほかの物件についても、「今のところ同様の事象はないが、タイル検査で今後判明した場合は対応したい」としている。
なお、このマンションについては、十数階建て。施工した業者は既に倒産しており、大和ハウスが売り主の責任として対応したというものです。
大和ハウス取締役など賞与20%減額
大和ハウス工業は3日、国内での住宅施工不正問題の他にも、中国での資金不正流用問題などを受け、取締役の賞与を減額すると発表。
取締役、樋口武男会長や芳井敬一社長ら代表取締役と取締役16人の賞与を20%減額、他の執行役員も10%減額することを明らかにしています。
6月25日の株主総会で議案として示し、承認を経て正式決定するということです。
また、6月25日付で、樋口武男会長兼最高経営責任者(CEO、81歳)がCEOを退任、代表権のない会長となることも正式に発表されることとなっています。
大和ハウスの施工不良をめぐる本日のニュースは以上です。