受水槽で泳いだ動画をアップして世間を騒がせた、マンションの水道作業員の容疑者2名はその後どうなったのでしょうか。
受水槽で泳いだ本人と撮影者、これらの作業員2人は身元が特定されて、書類送検となりました。
2人とも容疑を認めているということですが、この後は処罰などがあるのでしょうか。報道よりお伝えします。
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受水槽で泳いだ動画をアップした容疑者たち
目次
受水槽で泳いだ動画をネットにアップした人物は2名、泳いだ人と、それを撮影した人物の2人が特定されました。
1人は、福岡県糸島氏の水道関連工事の3次下請け業者の男(30)、もう1人は4次下請け業者の男(28)だということです。
2人は、福岡市志免町のマンションで、水道工事業者として出入りしていましたが、マンションに供給するための水をためるタンクの受水槽の中でパンツ一枚になって遊泳。
「めっちゃきもちいい」などといって、ピースサインをする様子をもう一人が撮影するというものでした。
この場合の容疑は、「偽計業務妨害容疑」というもので、警察署は2人を書類送検。
起訴を求める「厳重処分」の「意見」というものがついているそうです。
最初のニュース:
受水槽で泳ぐ動画で大和ハウスがおわび 犯人は協力会社従業員
偽計業務妨害罪とは
偽計業務妨害罪とは、虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233)だということです。
この場合の「流布」というのは、とは「犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む」ということなので、ネットで動画をアップしたり、ネットでの発言などもこれに当たるものとなりそうです。
大和ハウス工業の「業務を妨害」したことに
では、この場合は、誰が被害者なのかというと、これによって大和ハウスが被害を被ったために、「元請け業者の大和ハウス工業福岡支社の男性支社長(61)の業務を妨害した」疑いということになるそうです。
大和ハウスが被害を届け出
そもそも福岡県警に今回の被害の届け出をしたのが、容疑者を雇っていた下請け会社に工事を委託していた大和ハウス工業です。
容疑者らが泳いだマンションは、福岡市志免町のマンション、それが、大和ハウスの管理するものだったために、大和ハウス工業株式会社と、大和ハウスリビング株式会社が、報道機関にお詫びの文書を公表。
その他にもマンションの管理会社が、急遽飲料水のペットボトルを全約20戸に配布するなどしました。
マンション住民にも「被害」
翌日12日に受水槽を清掃して水質検査を行い、その際は、マンションの全戸が断水。
福岡県も13日、受水槽内の水が飲料に適しているか検査に駆け付けたといいます。
また、マンションの住民たちも、断水中は勿論水は使えなかったわけですが、水が出る状態であっても、「この後水質検査を行う」ことを聞かされては、飲料水として使うことは勿論、その水で調理をするということも到底できなかったと思われます。
それを含めると、”被害にあった人”は、とうてい1人や2人とはいえず、検査や水の入れ替え、2人を雇っていた会社と清掃に要した作業員、市の水道課職員の手配を含め、費用も相当なものとなったと思われます。
一体何のために受水槽で遊泳の動画を?
容疑者たちはそもそも何のために動画を取ったのでしょうか。
泳ぐ行為それ自体に意味があるものではなく、動機はもちろんいたずらなわけです。
3次下請け業者の男は「どうせ清掃するのだから、泳いで他の2人を笑わせようと思った」。
4次下請け業者の男は「アップすれば面白いといった出来心でやった」と話しているということです。
なお、ふたりが動画をアップしたサイトは、TikTokという短編動画投稿サイトで、投稿したものがさらにツイッターに拡散されて騒ぎとなりました。
3人目は立件を見送り
さらに、その場には、もう一人20代の2次下請け業者の会社員もおり、その人物は、泳ぎと撮影には加わらなかったようですが、おそらく、作業員に清掃を支持する立場にいたと思われます。
「積極的な関与はなかった」として立件を見送ったということですが、なぜその人物がそれらの行為を止めなかったのか。
あるいは、動画に撮っているところを見ていながら、なぜ放置していたのか、その辺りの供述はまだ伝わってきておりません。
大和ハウスのイメージダウンに
いずれにしても、この動画の投稿で、建築したアパートや戸建ての不備が明らかになっていた大和ハウスは、直接の施工不良などではないといえ、動画の公開が大きなイメージダウンにつながってしまいました。
何しろ、「飲み水の中で泳ぐ」という動画の実物を見せられたわけですから、そのマンションに住むでなくても、見る人誰にでも不快の念を起こさせるものでした。
それを思うと、文字通りすみませんでは済まない話です。同様の被害が起らないように、きちんとした処置を取っていただきたいと思います。
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