コーセーアールイー、東証1部上場のマンション開発業者のマンションの子会社が、マンションの不動産投資で書類の改ざんを行い、不正な融資を受けていたということが発覚したというニュースです。
マンションの販売に際して、ローン申請書類の書き換えがあったということですが、どのような内容でしょうか。
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コーセーアールイー、改ざんの不正な融資
投資用不動産で、書類上の不正があったことが分かったのは、東証1部上場のマンション開発業者「コーセーアールイー」の子会社である「コーセーアセットプラン」です。
9日、コーセーアールイーが、ローン申請書類の書き換えの疑いが発覚したことを発表をしました。
コーセーアールイーの子会社が販売
対象物件は、コーセーアールイーの子会社が販売した福岡県内のマンションで、物件数は5件。
2016年から2018年の間のことで、融資の額は6620万円だそうです。
融資書類の改ざんの内容
その際の改ざんの内容はというと、オーナーの源泉徴収票などに記載されている収入の額を100万円程度引き上げたということと、賃料の金額を高く書き換えていたというものです。
外部からの通報で発覚、コーセーアールイーは決算の発表を延期する事態に陥りました。
コーセーアールイーに融資をした銀行名の一覧
その際に、コーセーアールイーに融資を行った銀行はどこかということですが、提携を結んでいるのは5行ですが、今回発覚したのは2つの金融機関であるとして、今の段階では調査中ということで、まだ公表されていません。
名前があがっている銀行は、ジャックス、オリックス銀行、福岡銀行、西日本シティ銀行、西京銀行です。
いずれも、取材に対しては「現在調査中」または「コメントしない」と回答をしているということです。
マンション投資の不正への危惧
これまで、不正な融資は、スルガ銀行のシェアハウス投資を皮切りに問題視されるようになり、金融機関の審査もこれまで以上に厳しくなっています。
続いての大きな不正はTATERUのアパート投資で、マンション投資については、これまで大きな報道はされてきませんでした。
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マンション投資は、投資用の物件としてはアパートよりも安定したものともされています。
マンション投資の好調の理由は、アパート1棟よりも価格が安いということ、売却をした際の売却益も期待できるということで、金融機関も意欲的であったといいます。
しかし、今回の報道で、マンション投資に関しても、関係者は危惧の念を抱く事態となりました。
コーセーアールイーは外部の専門家に本件の調査を委託し、まとまり次第調査結果を公表する予定であるということで、被害が拡大しないことを祈るばかりです。