コロナショックで、不動産価格の下落をひそかに期待するところでしたが、不動産屋さんに先日内見の折、コロナの影響を聞く機会がありました。
ところが、コロナ不況の予想に反して、不動産の売買、特に中古住宅の売買は盛況であるという意外な答えが返ってきたのです。
コロナの影響で不動産価格は
私はこの5年位、中古住宅または新築に住み替えようと、2つの県の4つの市の不動産価格を、毎日チェックしています。
いずれも北関東県で「住みよい町」のランキングの高位に入っており、つくばエクスプレスで都心までの距離が30分前後の町です。
夫婦で毎日見ていますので、大きな変化があればすぐわかりますが、今のところ、ネットで見ている限りは、物件数は増えてきているものの、価格にはそれほど大きな変化はないように思えます。
それで、先日、ネットで見つけた候補の中古住宅の内見に出かけてきました。
コロナ下の中古住宅の内見に行ってきた
コロナ以上に暑さの方がすごく、内見の際には冷房は望めないわけですが、コロナ下の出物があるかもしれないと自らを励ましながら行ってきました。
つくばエクスプレスの駅まで徒歩圏の物件で、利便性は抜群に良いところです。
それでいて、価格は安めなのですが、それはコロナのせいではなくて、土地に段差があることと、駐車場が1台であるという点でお得であったのだろうと思います。
コロナ状況下の不動産屋は忙しい
内見の予約は当日に行いました。まあ、コロナ下なので、不動産屋さんも暇だろうと思ったわけですが、意外にも、午後4時半でなくては空いていないとのことでびっくり。
しかも、週末ではなくて、火曜日なのです。
もしかしたら、価格がお手頃の物件なので希望が殺到しているのかと思いましたが、そうではなくて、理由はすぐにわかりました。
不動産屋に売れ行きを聞いたら
対象の物件を見せてもらい、ひとしきり説明を受けた後で、コロナの影響はどうかを尋ねたら、意外な答えが返ってきました。
夫:「コロナで不動産屋さんんも暇ではないですか」
不動産屋:「それがむしろそうでもないんです」
えっ、そうなのか。
不動産屋:「一時期はさすがに、皆さん外に出かけなかったのでその時期の問い合わせは減ったのですが…」
コロナで不動産屋がで忙しい理由
その営業マンは、同じくつくばエクスプレスの主要駅の有名な不動産店で、その課長さんです。
その人が言うに、とにかく、新築、中古共に問い合わせが激増しているというのです。
夫:「増えているというのはなぜでしょう」
不動産屋課長:「うーん…一言でいえば、暇なんでしょうね」
皆がテレワークで家にいる、そのあいだじゅうパソコンも見ている。
なので、物件を検討する時間がこれまでと違ってたっぷりあるというのです。
コロナのリモートワークで家が必要に
その他にも、リモートワークで、自宅に職場に準じるワークスペースを作る必要性が出てきた。なので広い家とスペースが欲しいといった、実際の理由もありそうです。
駅前の駐車場に解約が激増
そして、もう一つ聞いてびっくりした点は、駅前の駐車場の解約が相次いで起きいていて、空いている状態だということでした。
「うちは駐車場管理もしているのですが」、今までは順番待ちの状態であったのに、がら空きとなるということはこれまでにはなかったと不動産屋さんも驚いていました。
つまり、駅まで車で行って、電車で都内に仕事に向かっていた人たちが、今は在宅勤務になってしまったので、駐車場が要らなくなってしまったということなのですね。
それにしても「解約」ということなので、一時的にではなく、今の状態が恒常的に続くという見通しなのでしょう。
そうなってくると、やはり、自宅にワークスペースを確保することが第一の課題となってきます。
すべての町で中古住宅の問い合わせが増していると言えるかどうかはわかりませんが、少なくても、つくばエクスプレス沿線の駅近で、都内に通勤可能なところは、ほぼ同じ状況になっていると予想できます。
これが、このあとどのように価格に反映してくるのかはわかりませんが、売買を活性化するために、値引きをするという情報もあります。
現時点では現場の不動産屋さんの談話だと、住宅購入の問い合わせは、これまで以上に増しているという話なのは間違いありません。
新築住宅の着工数が減っているのは事実なのですが、不動産の売買が盛況であるというのは買い手にとっても悪いことではなさそうです。
コロナを機に、空き家の売買も今まで以上にやりやすくなることを期待したいところです。