村上世彰氏率いる村上ファンド系の投資会社レノが、レオパレス全取締役の解任を要求してから1か月、村上氏が、その株主提案を撤回すると発表しました。
これでレオパレスの経営権をめぐる争いは収束したとみられています。今回の株主提案をめぐる動きについてお知らせします。
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村上ファンド系がレオパレスへの株主提案を撤回
レオパレスの株を多数保有する村上ファンド系の会社「レノ」が、レオパレスに対して、株主提案として全取締役の解任の要求を行ったということが、昨年末に伝えられました。
レオパレス全取締役の解任の要求は取り下げ
それから1か月余り、レノはレオパレスに、取締役10人全員の解任を求めていましたが、その株主提案を撤回すると発表。
取締役10人の解任と合わせて求めていた、新たに3人の取締役を選任する株主提案については、取締役候補を1人に絞る案に修正するとのことです。
これでレオパレスの経営権をめぐる争いは収束したとみられています。
村上世彰氏の要求とレオパレスの対応
レノは著名投資家の村上世彰氏が関与するファンドで、これまでの要求は、「宮尾文也(ぶんや)社長ら取締役10人全員を解任し、レノ側が推薦する取締役3人を選任するよう求める」というものでした。
村上氏は、要求の理由として、
「経営陣に将来を見通す力が欠けている。大胆な刷新が不可欠と考えた」
と自ら語りました。
それに対して、レオパレス側は「自己の利益を追求する目的」として反対していました。
レオパレス「想定外で困惑」
そこで、レオパレスは27日、レノの要請を受けて臨時株主総会を2月27日に開き、社外取締役を2人追加する会社提案を提出すると発表していたところでした。
村上氏率いるレノの要求は取り下げられたわけですが、上記の株主総会は、予定通り行われるということです。
なお、レオパレス側のレノの株主提案の変更についての今回の反応はというと、関係者によるところだと「想定外で困惑している」と伝わっています。
レオパレスは、上記の予定で対応を進めており、総会での支持を得るべく投資家訪問を始めようとしていたこともあり、突然の撤回に対してそのような反応となったと思われます。
レオパレスへの解任要求撤回の理由
レオパレスの株式はレノが14.46%を保有しています。
他には、オデイ・アセット・マネジメントが14.34%、アルデシアインベストメントが16.1%、それぞれ株式を保有しており、3社で発行済み株式数の約45%を保有することになります。
そのため、今回の株主提案も、アルデシア他を含めての協議となりそうな見通しでした。
株主提案が可決されるには総会に出席する株主の過半数の賛成が必要だということですが、
「アルデシアは現経営陣が退陣すると、施工不良問題で国側との調整が困難になり事業改善が進まないことを懸念。全員の取締役解任に難色を示した」(関係者談話)--日経新聞 28日
と伝わっており、それが急な撤回の理由であったようです。
いずれにしても、レオパレスの経営陣が急に変わるという恐れは、これでなくなったとみられています。
本日のニュース、村上氏のレオパレスへの株主要求撤回の様子は以上です。
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