村上ファンドレノがレオパレス全取締役の解任要求　村上世彰氏批判

村上ファンドがレオパレス全取締役の解任を要求したというニュース、村上世彰氏が運営する旧村上ファンド系の投資会社、レノのレオパレスに対する株主提案についてお知らせします。

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村上ファンドがレオパレスに全取締役の解任を要求

レオパレスの株を多数保有する村上ファンド系の会社「レノ」が、レオパレスに対して、株主提案として全取締役の解任の要求を行ったことがわかりました。

レオパレス側の発表で、株主提案の議案を諮る臨時株主総会の招集を求める通知を受け取った際に、上記の株主提案を受けたということです。

株主提案の内容

株主提案の内容は、「宮尾文也（ぶんや）社長ら取締役１０人全員を解任し、レノ側が推薦する取締役３人を選任するよう求める」というものです。

村上ファンドの解任要求の理由

村上ファンド側が、レオパレスに、取締役らの退任を求める理由は

「経営陣に将来を見通す力が欠けている。大胆な刷新が不可欠と考えた」

と話しています。

レノの現在の保有株数

旧村上ファンドの運営するレノの保有するレオパレスの株は、一時１６％と言われていましたが、現在は、共同保有分を含めレオパレス株を１４・４６％保有しています。

レノは村上世彰氏が運営の会社

レノは旧村上ファンドの代表、村上世彰（よしあき）氏が運営する投資会社です。

株を買い増しして保有する目的は、純粋な「投資」と言っていました。

レオパレスに解任を求める理由は

また、朝日新聞の取材で、村上世彰（よしあき）氏は、レオパレスに取締役の退任を求める理由を下のように話しています。

おおむねの言い分としては、「経営のガバナンス（統治）がなっていない」「経営陣は信用できない」という批判を述べています。

宮尾文也社長の回答を批判

今年５月に、村上氏が今期の業績予想を下方修正しないかどうかを問いたところ、レオパレスの宮尾社長は「修正はしない」と回答。

しかし、その後、業績予想を引き下げたということに対し、批判を述べています。

「レオパレスの現経営陣は信用できない」

また、レオパレスの施工不良にといて、施工不備物件の調査の遅れや消極的な情報開示などを含め、「経営陣は信用できない」とも述べたということです。

全取締役との協議に応じなかった

村上氏側は宮尾氏を通じて、全取締役との協議を求めたが応じなかったということも述べています。

レオパレス株主の同意が得られるか

経営陣の刷新については、他の株主の過半数の賛同が得られなければ成り立ちませんが、それについては「他の大株主と共闘は約束していないが、提案を喜んでいると思う」

また、他の株主が推す人材を取締役候補にするなどの連携を検討する考えも示しているということです。

レオパレスの他の株主は？

現時点でわかっているものについては、アルデシアインベストメントが、一時点で、１６％を超える株を保有しており、アルデシア他を含めての協議となりそうです。

村上氏は、レオパレスを批判する一方で、レオパレスのビジネスについては「本来、安定して利益を出せる会社で社会のインフラだ」と述べており、今後の動向が注目されます。

レオパレスと村上ファンドその後

レノは上記の通り、レオパレスに取締役10人全員の解任を求めていましたが、１か月後に突然、その株主提案を撤回すると発表しました。１月末のことです。

レオパレス側への一報は、直接の連絡ではなく、レオパレスの役員が、レノのHPを見て、株主提案への変更があったということがわかったといいます。

結局、この提案は、なくなったとみられています。

その理由は、同じくレオパレスの株の１６．１%を保有するアルデシアインベストメントが取締役全員の解任に難色を示したことが理由とみられています。

アルデシアは、現経営陣が退陣すると、施工不良問題で国側との調整が困難になり事業改善が進まないことを懸念したと、関係者の談話で伝えられています。

レオパレスの宮尾文也社長は、レオとの問題を含め、レオパレスは単独で再建を目指すという意思をインタビューで語りました。

インタビューの内容は下の記事をご覧ください。

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