スルガ銀行の株主総会の様子が、日経ビジネス他で伝えられました。
開催は6月29日、「物々しい雰囲気」そして「怒号」とは、実際にどのような様子だったのでしょうか。
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スルガ銀行株主総会 29日の様子
スルガ銀行の株主総会は、6月29日に開催されました。
経営再建中のスルガ銀行ですが、その前に、ノジマとの提携解消のニュースがありました。
もちろん、多くの株主たちの関心はそこにあったと思われますが、それについては説明がほとんどなかったようです。
スルガ銀行前でオーナーがデモ
さらに、株主総会より前、先月15日には、スルガ銀行の融資を受けた”被害者”たちが銀行前でデモを行った出来事も伝えられています。
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スルガ銀行前でデモ70人以上 SI被害者同盟とは
それらの未解決の事柄を含みながらの株主総会となったという事情があります。
日経ビジネスによると、シェアハウスの代物弁済で800人が和解。
借金がシェアハウスと引き換えにゼロになったということで、これで解決かと思われました。
しかし、これは、全部の被害者に対して行われたことではありませんでした。
スルガ銀の対応は8月末で終了
シェアハウスの代物弁済に至らなかった被害者も、いまだに450人以上いるということは驚きです。
そして、スルガ銀は今年3月、被害を受けた債務者への対応を8月末で終えると発表しており、その期限が迫っているという深刻な事情があります。
債務者への対応打ち切りは、被害者にとっては困難がこれからも続くことを意味します。
SI被害者同盟も参加
さらに、シェアハウスではなく、一棟マンションやアパートに融資を受けた人たちもいます。今回デモを行ったのは、それらの被害者弁護団に依頼する人たち140人以上の一部ということです。
一棟マンションは建物も単価も大きいためか、「1人当たりの負債額は、2億円以上」ということになると、シェアハウスの負債額を大きく上回ります。
経営再建中のスルガ銀行にとっては、未解決の問題がまだまだ残っていることになり、そのような中での株主総会だったのです。
6月29日 スルガ銀行の株主総会に弁護団と共に出席致しました。
会場の前列に警備員がズラリと並んだ物々しい雰囲気の中、弁護団からの質問も株主でもある我々の質問にも答えがなく、原案も一方的に採択されて打ち切られました。
スルガ銀行には誠意ある対応を今後も求めて参ります。#スルガ銀行 pic.twitter.com/2TkwD3SMH9— SI(SURUGA ILLEGAL)スルガ銀行不正融資被害者同盟 (@SiSuruga) June 30, 2021
スルガ銀行株主総会の「物々しい雰囲気」
先月、デモを行ったと伝えられたSIの方々も株主総会に出席しましたが、会場には警備員が配置、常にはない「物々しい雰囲気」であったと伝えられています。
また、株主の質問に答えがなかったというのは穏やかならぬことですが、上の事情を見ると、債務者への対応が「8月で終了」ということになると、スルガ銀行への交渉の道は閉ざされたことになり、これに対する株主としての反発が起こっても当然です。
これについては、スルガ銀行は株主との対話を最初から想定していなかったようです。
その時の様子を株主総会の参加者は、
質問をしなければ5分で終わる株主総会だった。『8月末での被害者への対応終了』については質問すらできなかった。動議が出ているにもかかわらず、スルガ銀は総会を打ち切った」―SS被害者同盟を率いる株主
100人近い株主被害者の怒号も
また、毎日新聞では、単に「打ち切った」だけではなく、その前に、被害者の”怒号”が上がったことも伝えています。
6月29日のスルガ銀行の株主総会では、株主との質疑応答の途中で、100人近い株主が「被害者の声を聞け」などと議長席に詰め寄った。議長を務めた嵯峨行介社長は着席を求めたが株主は席に戻らず、質疑は打ち切られた。―https://mainichi.jp/premier/business/articles/20210702/biz/00m/020/001000c
ノジマとの提携解消の話もなし
また、必ずしも被害者ではない、スルガ銀行の株主にとっても、せっかく決まったノジマとの提携解消のいきさつを聞きたかったとも思われますが、それについての説明もなかったようです。
社外取締役副会長に就任した野島廣司ノジマ社長が経営に参画するはずだったがスルガ銀と対立。株主総会を待たずに6月1日付けで副会長を辞任している。この件も嵯峨社長は言及しなかった。
そもそも、シェアハウス被害者の借金帳消しを決断。その時は英断を讃えられた嵯峨社長が、今回の株主総会で「反応はまるでロボットのようだった」というのが気になるところです。
いよいよ再建かと思っていた矢先、ノジマの支援を失った上、今後も責任追及が続くとなると、スルガ銀行の今後が案じられます。
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