スルガ銀行との提携をノジマが見直し、スルガ銀行との提携を解消すると言われていましたが、ここへきてスルガ銀行の株の譲渡先として、イオンの名前があがっています。
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スルガ銀行とノジマが提携解消
スルガ銀行とノジマは、2019年に提携を結んでいました。
これから新事業に乗り出すかという時に、提携を解消するという話が伝わったのは、今年5月頃のことです。
5月26日に、「ノジマが協議を申し入れ、保有するスルガ銀株の売却手続きに入る意向を関係者に伝えた」とニュースが伝えた通りです。
家電量販店大手のノジマ(横浜市)がスルガ銀行との資本・業務提携を見直す方向で協議に入ることがわかった。スルガ銀は、ノジマとの提携を支えに、不正融資問題による経営危機からの再建を進めてきた。しかし、路線対立が生じ、ノジマは保有するスルガ銀株の売却も考えているとみられる。―朝日新聞 5月27日
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スルガ銀行の株の18・52%を所有するノジマ
ノジマはスルガ銀行の筆頭株主として、スルガ銀行の株の18・52%を所有しています。
提携が解消となった場合は、この株をも手離すこととなります。
スルガ銀行が自社株買いで買い戻すというのも方法ですが、ノジマが、他に売却をする考えもあるということを、『選択』誌が伝えています。
イオンがスルガ銀行の提携先に
『選択』が新たな譲渡先として名前をあげているのが、ソニーグループ、岡三証券、以前にも名前の挙がっていた新生銀行、そして、有力候補と言われているのが「総合スーパーのイオン」です。
イオングループには、イオン銀行があるためのようで、その点で、スルガ銀行では既にネットワークが出来上がっているので、その「資産」が「のどから手が出るほど欲しい」ということですので、イオンの側の積極的な姿勢がうかがえます。
イオンの異業種提携に金融庁が反対か
ノジマの撤退の話が出てから既に3か月が過ぎていますが、話がはっきりしないのは、やはり金融庁の意向が働いているためのようです。
「異業種による株取得は慎重に判断せざるを得ない」(関係者)
というのがその理由です。
そもそも、家電量販店であるノジマがスルガ銀行と提携を結ぶことも、金融庁も難色を示していました。
「異業種企業に銀行を再建することができるのか」と問題視、最終段階になって、金融システムの安定を気にした金融庁が銀行による支援にこだわりをもっていたのは知られるところです。
新生銀行に関しては、既に包括提携を結んでいますが、新生銀行が譲渡となるのか、それとも第三者の新しい企業が名乗りを上げるのか。今後のニュースに注目が集まります。