(株)ホーメストが11月27日に東京地裁へ自己破産を申請したというニュースです。ニュース速報よりお伝えします。
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ホーメストの経営状況
ホーメストは、一般個人の注文住宅案件を主体に展開していたほか、相続対策や土地の有効活用提案を絡めたアパートやマンションの建築、入居希望者が集まって結成した組合が事業主となり建設するコーポラティブ住宅の建築工事などを行っていました。
東京23区を主な営業エリアとして、横浜市や川崎市、千葉県や埼玉県のほか、支店のある札幌市周辺の案件も手がけ、不動産事業も行っていた2016年3月期には年売上高約13億8900万円を計上するまでに。「ホームホーマーホーメスト」のキャッチコピーのCMでお茶の間にも名前が知られるようになりました。
不動産部門で経営状況が悪化
しかし、次第にホーメストは不動産部門で経営状況が悪化。現時点での負債は2018年3月期末時点で約9億1100万円と伝えられています。
経営悪化の原因はシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営していたスマートデイズ社の破綻でした。
経営悪化の原因はスマートデイズ「かぼちゃの馬車」の破たん
近時はシェアハウス事業「かぼちゃの馬車」を手がけていた(株)スマートデイズ(東京都中央区)からの新築工事案件を受注し業容を急拡大させていたが、スマートデイズ社は不動産オーナーへの賃料不払いなど経営状況が急変。2018年5月に破産手続き開始決定となりました。
スマートデイズ社の物件を施行していたホーメストも、その影響を受けて、一部工事が完工できなくなったほか、オーナーからの入金が止まる事態に発展したことから資金繰りが悪化。
3月以降、下請け会社への支払いに支障を来す事態に陥っていましたが、先行きの見通しが立たなくなったことから、事業継続を断念し、今回の措置となったということです。
以上速報よりお伝えしました。
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「ホーメスト」について
元・東証1部上場の殖産住宅相互(株)( 2002年1月、民事再生法)の新築営業部門を(株)ペイントハウスが買収し、「ホーメスト」ブランドで展開していたが、同社の経営不振から都内の不動産関連業者が同事業を買収して、新生「ホーメスト」として2006年(平成18年)9月に当社が設立された。
(株)ホーメスト(TSR企業コード:297208608、法人番号:2010401064649、中央区銀座6-2-1、設立平成18年9月22日、資本金1億円、八島睦社長)は11月27日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は井田大輔弁護士(赤坂総合法律事務所、港区赤坂2-17-60、電話03-3586-8211)ほか2名。
負債総額は9億1175万円(平成30年3月期決算時点)。