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スルガ銀岡野一族の"華麗なる人脈”の裏でスマートデイズ計画倒産「詐欺師」とのつながり

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週刊新潮27日号には、スルガ銀行の岡野一族の「“華麗なる人脈”も虚しい「スルガ銀行」存亡の秋」というタイトルでした。

その内容は、というと慶応ボーイだった岡野光喜元会長と、ハイクラスソサエティーの人脈に加えて名だたる政治家たちの名前も連なっています。

しかし、一方で、3年前にスマートデイズ関連の融資をストップしていた岡野会長の実弟故岡野喜之助副社長への内部告発文書では、一連の融資問題に関しての「黒幕」の存在が示唆されていました。

岡野一族の人脈とは、そしてその黒幕とは誰だったのかについて書いてみます。

 

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名家だった岡野一族

岡野一族は、本店のある静岡県沼津市においては知らない人のいない名家とされています。沼津市の公園内には、スルガ銀行創始者からの岡野一族の銅像が複数建てられています。

また、沼津市の高級住宅街の分譲はじめ、地域にも様々な貢献をしてきており、これまでたたえられてきた一族であったというのは間違いはありません。

また、その人脈については、岡野元会長が慶応大学出身であり、慶應大学OB会の慶應連合三田会副会長の肩書を持つということもあって、慶大内にも大きな影響力を持っていたということで、湘南藤沢キャンパス内にスルガ銀行のATMを置かれていることも伝えられています。

2006年に、慶應連合三田会の関連で岡野夫妻が媒酌となった元フジテレビアナウンサーの千野志麻さんと故・福田赳夫元総理の孫で、ゴールドマン・サックス勤務の横手信一さん結婚式においては、森喜朗元総理や当時は官房長官だった安倍晋三総理の姿も出席をしていました。

岡野元会長が、現在住んでいる家賃が120万円と言われる東京の億ション、そこに、慶應OBやOGを招いて開く食事会を催した縁で結婚に至ったということです。

さらに、新婦であった千野さんはスルガ銀行本店がある沼津市出身で、建築士の実父は市議会議員であったというような地元のつながりもあったようです。

岡野家は政略結婚で人脈を拡大

岡野家は代々政略結婚を進めるのが常だったと言われており、他に知られているところだけでも、3代目の岡野喜一郎の妻が、文化放送取締役の娘、4代目岡野喜久麿の妻が 「さいか屋」という神奈川県川崎市に本拠地を置く東証2部上場企業の社長の3女。

岡野元会長の前妻は伊勢丹元社長の小菅丹治さんの長女。さらに、商業施設『マルイ』創業の青井家とも縁戚関係にあるということです。

そのようにして人脈という以上の「親族」という血脈を拡げてきた岡野家の関連企業(ファミリー企業)は、スルガ銀行の子会社とは別に、20社以上に上るのです。

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融資をした岡野一族の関連会社は10社

スルガ銀行が融資や取引をしていたとされるのは、そのうち10社で、ファミリー企業への融資は、金融庁に指摘を受けるまで、一時は1200億円を超えていました。

それでも2018年3月末時点で融資残高は500億円弱に上り。スルガ銀行の融資残高(約3.2兆円)の1.56%に当たる金額です。

8年3月末時点の大株主上位10社のうち4社がファミリー企業で、4社合計で15.46%の株式を保有。
持ち株数と持ち株比率は以下の通りとされています。

・エス・ジー・インベストメント(株):12,702、5.48%
・スルガ総合保険(株):10,999、4.74%
・エス・ジー・アセット(株):6,750、2.91%
・一般財団法人スルガ奨学財団:5,401、2.33% ( https://biz-journal.jp/2018/09/post_24736_2.htmlより)

しかし、今回の不祥事で、岡野元会長らは保有株を手離すと既に報道されています。

既に岡野元会長は辞任していますが、親族企業への私的流用が判明しました。今後は日銀が考査に入り、経営の全貌が解明されるはずです。その内容次第では、岡野氏が特別背任に問われる可能性もあると言われています。

そして、スルガ銀行の存続に関しては、金融庁が打診する受け皿には静岡銀行を筆頭に、横浜銀行を傘下に置くコンコルディア・フィナンシャルグループ、そしてりそなホールディングスなどの名が挙がっているということです。

そうなると、スルガ銀行は実質的にも、創業家岡野一族の手を離れることになるでしょう。

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スルガ銀とスマートデイズとの関わりはなぜ?

そもそも、このような「華麗な人脈」と言われる一族の経営する銀行に、なぜ、計画倒産の詐欺まがいのシェアハウスビジネスが関わってしまったのか。

いくら、収益をあげるためだとしても、その点が大きな疑問です。

副社長の故岡野喜之助氏は、「融資を中止させた」ことは間違いないのですが、会社経営の知人に言わせると、

「会社というのは、いくらトップと言えど、すぐさまそういうことができるところではない。それができたとしたら、あらかじめ『詐欺行為への加担が承知であったから』」

と断定して譲りません。

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スマートデイズ社に黒幕の存在

内部告発文書によると、スマートデイズには、黒幕と言われる人物がおり、それを通告する部分は次の通りです。

「スルガ銀行の取引先、スマートライフの実質的経営者は、90年代半ばに相次ぎ破綻した住宅金融専門会社に関連した詐欺に問われ、逮捕、起訴された。その後、不動産業をはじめ数社を経営したが、すべて会社を計画倒産させている。実質的経営者は、元妻名義で法人を設立し、スマートライフに出資し、株主となっている。会社の経営権を握っており、スルガ銀行の担当者とも直接やりとりしている」

この「実質的経営者」なる人物は誰かは、この後の記事で記そうと思うのですが、このような人物が岡野一族の誰とどのような接点があったのか、あったとすれば、一部の末端の行員の暴走ではなく、最初からスルガ銀行も計画倒産まがいのビジネスへの加担を承知であったのか。

また、この「お客様相談室当て」にファックスされた内部告発の文書は、そもそも誰宛に書かれたものだったのか。

これらの疑問点は引き続き調べて、明らかになり次第またお伝えしたく思います。

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