売れないと言われていた世田谷区の家とマンション、価格が下がっていると言われていましたが、8月あたりから、世田谷が再び人気を盛り返し、完売するマンションが続いているというのです。
世田谷区の何が効を奏したのでしょうか。
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世田谷区の新築マンションが完売に
完売したと伝わったのは、世田谷区の駅近の新築分譲マンションで「プラウド世田谷砧」含め他3つのマンションです。
駅から7~8分、そして、2LDK、3LDKが6000万円台から1億円。
落ちたと言っても、けして安い値段ではありません。
7000万円台で購入できる3LDK
櫻井幸雄さんが言うのには、7000万円台で購入できる3LDKというのが、郊外拠点駅の駅近マンションの水準だそうです。
すなわち、武蔵小杉駅や横浜駅、国分寺駅、浦和駅、市川駅でも、駅から徒歩3分以内のマンションであれば、「3LDKが7000万円台」というのがへいきんだそうです。
そして、今回の世田谷の新築マンションも、ほぼそれと同じ条件、規模のマンションとなっています。
とにかく駅近というのが、今やマンションを購入する際の必須の条件です。
その距離であれば、今後も容易に資産価値は落ちないとして、安心して購入できるのでしょう。
なぜ世田谷が再び人気に?
世田谷の人気の理由は、武蔵小杉駅や横浜駅、国分寺駅、浦和駅、市川駅に比べて、都心へのアクセスが良いという点です。
要するに、駅から近ければ、都心への通勤には圧倒的に通勤時間は短い。
また、通勤時間帯が広くなることで、混雑する時間帯を避けるなどの融通が利きます。
世田谷のブランドイメージ
また、「世田谷」といえば、やはりそのブランドイメージは動かしがたいものがあります。
都心の華やかさには程遠いものの、郊外の落ち着いた住宅地であり、しかも23区内というのですから、このまま捨て置かれるのももったいないのは当然です。
特に「二子玉川」は、若い人の間でも「ニコタマ」の愛称で知られ、ブランド価値は今でも高いエリアです。
私の実家を買い取りに来た、東京の不動産業者が、うちの近辺を見て「世田谷みたいなところですね」と言ったのには、大いにうれしい気がしたものです。
便利さでは地方とは比べ物にはなりませんが、区画が整理された住宅地の雰囲気として、印象に似通ったところがあったのでしょう。
人気が復活する図式
櫻井さんは人気の落ちた住宅地エリアが再び、”復活”をするには次のようなパターンがあると述べています。
「あそこはダメ」と言われて、人が遠ざかる。すると、不動産価格が下がり、再び注目する人が出てくる。改めて観察すると、「そんなにダメではない。むしろ、この価格ならお買い得ではないか」という見直しが入る。それで、人気が再燃する、という動きだ。
つまり、世田谷もこれにピタリとはまったということですね。
同じような場所として、櫻井さんは多摩川をあげています。多摩川は郊外の住宅地なので、浮き沈みは当然なのですが、高級住宅地とも言われてきた世田谷は、なぜ人気が落ちてしまったのでしょうか。
住宅地の高さ制限
世田谷区に戸建てが多くマンションが少ない、その理由は、世田谷区が高さ制限を用いたからだそうです。
家を所有する人には、武蔵小杉の既存住宅のように、マンションが林立する中の家という事態を避けられるのは、良いことには違いありません。
しかし、そのために、世田谷区は住宅が老朽化しても後に住む人がおらず、開発もできないため、老朽化した戸建ては売れ残ることになってしまいました。
世田谷区の中古住宅の価格は?
世田谷区の戸建てのリノベーション物件を見てみると、リノベーション物件なら、5000万円以下、築浅なら6000万円代ですので、駅の真ん前でなくてもいいから、戸建てに安く住みたいという場合は、おすすめのエリアでもあります。
駅前の新築マンションの完売により、駅前が活性化されれば、住みやすい町として中古住宅も候補に浮上する可能性も十分あります。
中古市場も人気の今、新築分譲が新たな火種となって、町を勢いづけてくれることを祈ります。
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