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武蔵小杉のハザードマップで浸水・洪水地域がどこか確認を

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武蔵小杉のハザードマップはどうなっていたのか、19年の台風で地下が浸水、水没したマンションはどこにあったのでしょうか。

ハザードマップとは何か、ハザードマップの効用と地図でわかること、どこでもらえるのかもお知らせします。

家を購入の時にはチェックすることが必須です。ぜひ知っておいてください。

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武蔵小杉のタワーマンションで浸水被害

台風19号による被害で、神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺が冠水。

武蔵小杉にある11のタワーマンションのうち、47階建タワーマンションと、22階建てのマンション2棟に浸水被害があったことが報道されました。

武蔵小杉タワマンが浸水で停電と断水に

何のマンションの地下に電気室があり、電気系統が水に浸かったため、マンションが停電。同時に受水槽と、電気で水を高層階に持ち上げることができないため、水についても断水となりました。

タワーマンションの住民は電気も水もないタワーマンションで、電気が復旧するまで不自由な生活を強いられています。

15日、浸水のあったタワーマンションでは住民説明会が 開かれ、復旧まで早くて1か月、長ければ3か月になるとの修復までの見込み期間が伝えられています。

停電でエレベーターが使えない

停電のためエレベーターも使えないので、タワーマンションの中でも高層階の人たちは、水や荷物を持って数十階上の部屋までの移動が困難です。

そのため、周辺のホテルに泊まって復旧を待ちながら生活している人たちもいるようです。

住民の大半は、浸水被害は予想外であり、「新開発エリアなのにどうしてこんなに水が溜まってしまったのかきちんと知りたい」、また、「今後もこのようなことがあるなら、その対策を」との声が上がっています。

住民の人たちは、地震はともかく、タワーマンションで水の被害が起きるとは思っていなかったということのようです

武蔵小杉は「水が出やすいところ」

しかし、昨日の朝のニュース番組で、住宅の専門家、不動産コンサルタントの長嶋修さんは

元々武蔵小杉の辺りというのは多摩川の周辺であり水が出やすいところではあるんです

ハザードマップを見るとそういう地域であるということが分かるんですよね

と発言されました。

解説

ハザードマップとは
自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。

洪水や浸水などの水の害については、浸水区域の他、浸水深(しんすいしん)、つまり浸水した場合にはどのくらいの深さになるのか、そして滞っている水が引くまでの時間の目安も確認できる

 

それでは、武蔵小杉のハザードマップはどうなっているのでしょうか。

ハザードマップについての基本情報は下の記事に。

武蔵小杉のハザードマップと浸水エリア

 

今回、浸水被害にあった多摩川流域の住居は、3箇所、そのうち、武蔵小杉で浸水があったマンションは2か所の2棟です。

下に説明する浸水のある場合の深さの予想は

・青い色のところが、10m以上
・ピンク 5m以上
・オレンジ色 3m以上
・黄色 0.5m以上

をそれぞれ示しています。

ハザードマップで見るべきは「最大浸水深」

最大浸水深の目安は、上の通り。

一階部分がすべて水に漬かるのは、黄色の部分です。

ハザードマップはそのように色分けされて示されています。

 

武蔵小杉の水没地域とハザードマップ

詳しく言うと、1階の住民の一人が亡くなられた高津区のマンション、それから、半地下の病院内と設備が水につかってしまった歯科医院、その他が、武蔵小杉のマンション2棟となります。

もちろん、その他にも戸建やタワーマンションでないマンションにも被害が推測できます。

それぞれの被害を述べます。

二子玉川の歯科医院の半地下に浸水

二子玉川駅近くの、オカムラ歯科医院、こちらは病院が1階よりも低い、半地下のところにあるため、そこから浸水。

医療機器が水没して、被害額は4000万円となりました。

高津区のマンション 浸水で死亡者が

マンションの1階で死亡者が出たところは、高津区というところです。

多摩川駅から200mのところだということですが、60代男性が、娘さんに無事を伝える電話をしたあとに、急激な浸水があったと見られ、その50分後に死亡が確認されました。

そして武蔵小杉に関しては位置は、上記の被害にあった2地点よりは、多摩川からはかなり離れています。

実際のハザードマップを見てみましょう。

 

武蔵小杉のハザードマップの最大浸水深

こちらは、実際の川崎市のハザードマップです。

色で示されているのは、先ほどの「最大浸水深」、つまり、浸水が起こったときに、どのくらいの深さになるということです。

上記地図で、ベージュの色になっているところが、0.5~3m未満の深さになるところ。ピンクの色になっているところが、3.0~5mです。

武蔵小杉は、ところどころこのピンクの色、つまり最大浸水深が3~5m未満だということがわかります。

 

浸水した武蔵小杉タワマンの場所

今回被害にあったマンションの位置をこの地図上に示すと、矢印のあった場所が、それぞれの場所です。

googlemapより

地図の上部にあるのが、47階建てのマンション、名称、「パークシティステーションフォレスト武蔵小杉」の場所。

googlemapより

その右下にあるのが、22階建てのマンションの方で、このマンションが貼っているのは、ピンクのエリアになります。

もちろん、それだからといって、必ずしも同程度の浸水が起こるかどうかは、個々の建物の条件によります。

もう一つのマンションと冠水被害の大きかった武蔵小杉駅前も、ピンクエリアではないのになぜ被害が起きたのか、これについては、また別な記事でお知らせします。

ハザードマップの確認の必要性

ハザードマップについて、市民防災研究所の理事 坂口隆夫さんは下のように

昨年の西日本豪雨の倉敷市も、浸水地域とハザードマップは一致していた。ある程度、信用して、知らなければいけない
--元麻布消防署長で市民防災研究所理事の坂口隆夫さん

ハザードマップは、ネットで誰でも見られますが、ポータルサイトの利用状況は、災害発生の前後にアクセスがj急増するが、普段は多くはないというのが実情です。

もっとも、利用したいのは、普段からの災害対策の他に、住宅の売買、特に新しく家を購入する際には、確認することが望ましいです。

これまでは、東日本大震災後は、特に地盤についてが注目されましたが、地震についてだけではなく、これからは台風に伴う浸水被害の点からも確認の必要があります。

さらに、戸建てだけではなくて、マンション、それも高層階のマンションほど、浸水後の停電に伴う被害が大きいことがわかり、これらの”都市型水害”への対策も望まれるところです。

ハザードマップの入手の仕方

「市町村の名前」と「ハザードマップ」で検索すると、インターネット、スマホで確認ができます。

または、市役所などに行って、「ハザードマップをください」というと、無償で配布してもらえるそうですので、今後は大いに利用して参考にしたいものです。

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