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スルガ銀行が虚偽の報告 会議の有無と内容の改ざん日銀の考査

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スルガ銀行が、日本銀行の考査で虚偽の報告をしていたというニュースです。

日本銀行が昨日公表をしたもので、虚偽とする内容は詳しくわかりませんが、またしてもスルガ銀行の不祥事が明らかになりました。

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スルガ銀行が虚偽の報告

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日本銀行は11日、平成26年12月と30年2~3月にスルガ銀行に実施した考査で、事実と異なる虚偽の内容が含まれた議事録の提出があったと発表しました。

もう一つは、30年2~3月の考査では、各種会議の運営状況などについて事前に提出を求めた資料に、一部会議の存在や会議での報告内容が記載されていなかったものも見つかっています。

日本銀行は、契約違反に当たるとして、スルガ銀に経営管理体制の改善策を報告するよう要請したということです。

虚偽の内容は公表せず

スルガ銀行の報告に「虚偽が含まれていた」ことはわかっても、虚偽の内容は明らかにされておりません。

会議の記録内容の改ざんか、もしくは会議をしているのに、通常通り記録されず、会議をしていなかったことになっているということです。

解説

日本銀行の考査とは
考査は、オフサイト・モニタリングとともに、日本銀行が、当座預金取引の相手方である金融機関(取引先金融機関)の業務および財産の状況を把握するために行う活動の1つ、取引先金融機関に実際に立ち入って、経営実態の把握や各種のリスク管理体制の点検を、詳細かつ網羅的に行うとされている。

 

「かぼちゃの馬車」関連の会議か

実際に明らかになっていないので、何かが隠蔽されたのかどうなのかはわかりません。

会議の時期から推測すると、平成26年は西暦で2015年、その年のシェアハウスの状況はというとスマートデイズがかぼちゃの馬車を売るビジネスを開始したのが、2014年の頃と言われています。

その後、ガヤルドなど、複数の類似業者も参入しました。

そして、類似業者が賃料支払いを止めたのが2016年、スマートデイズの賃料不払いが、2017年、たった2年間のことです。

スルガ銀行内で内部告発の文書

その間に、スルガ銀行のトップ宛てに、内部告発文書が届きました。

スマートデイズ社の実質的な経営者、佐藤太治氏がどのような人物を伝えるものです。

それまでも佐藤氏の関わったビジネスが複数倒産しているのです。

この文書は、スルガ銀行の実質トップであった当時の副社長、岡野喜之助氏に届きました。

喜之助氏は即刻融資の中止を言い渡したとされていますが、16年に急逝しています。

あるいは、スマートデイズの類似業者が16年には、既に賃料をオーナーに支払わず、ローンの返済が滞るという事態になっていたので、その辺りが会議で報告されたのかもしれません。

いずれにしても、シェアハウス投資が全盛期から急落までの間のことです。

2017年にはシェアハウスの賃料不払いが発生

一方、日銀が公表したもう一つ、「平成30年(2017年)2~3月」の考査の時期というのは、既にスマートデイズ以外のシェアハウス業者の家賃不払いが起ってからのことではないかと思われます。

スマートデイズが賃料支払いを減額を始めたのが、17年10月、賃料支払いを停止したのが、18年1月でした。

いずれにしても、シェアハウス投資と何らかのかかわりがある時期に開かれた会議の内容や、あるいは、会議それ自体がなかったことになっていることが、今回わかったということでしょう。

数年でシェアハウス投資が暗転へ

内容については、憶測するのみですが、それにしてもこうして振り返ってみると、たった数年の間に、千人規模のオーナーがシェアハウス投資に集められたことに驚かざるを得ません。

全てのオーナーが被害者となったわけではありませんが、返済が困難になってしまったオーナーにとっては短いどころか、この先もまだまだ困難が続くのかもしれません。

なお、日銀考査は、日銀が金融機関との契約に基づき、業務や財務の健全性を把握するために行う立ち入り調査で、今回の報告の不足に罰則等はは伴わないということです。

また、「9月中」とも時期を名指されていた、創業家関連企業との関係の整理も、10月に入ってもいまだ報告がない状態です。

こちらについても、引き続き動きがあればお知らせします。

 

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-スルガ銀行