レオパレスの入居率が80%台に回復したというニュースです。
レオパレスのオーナーさんには、やや安心できる結果となりました。
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レオパレスの入居率が回復
レオパレス21、アパートの施工不備関連の全棟調査はほぼ終わったものの、11月に入居率が8割を割る”逆ザヤ”状態が3か月続き、先行きが危ぶまれていました。
しかし、7日の発表で、その後の入居率が80.19%と伝えられ、4カ月ぶりに80%割れの状態から回復したことがわかりました。
これで何とか実際の賃料からオーナーに賃料支払いをしても、収益がマイナスになる”逆ザヤ”を避けられます。
アパートの入居率が85%になる必要も
入居率が80%を越えて、これでもう安心かというとそうではなく、繁忙期の3月には、計画通りの入居率(85%)を確保できることが必須だそうです。
アパート賃貸だけなら入居率80%で黒字になるのは間違いないようですが、それだけではなく本社経費などを含めた会社全体では85%程度が「安心できる」水準だそうです。
3月の入居率で85%が達成できれば、
「来期は年間平均でも85%近い水準が見込める」
との予測がつくようです。
なお、入居率は3月が一番高く、それ以外の月は、マイナス1%くらいで普通だそうです。
85%以下で強まる株主の圧力
逆に、もし、この数値が達成できなければ、株主の圧力が強まるといわれています。
村上ファンド系のレノが、全取締役の解任を求める動きを見せたばかりです。
撤回をして事なきを得ましたが、再度同じ要求が出る可能性もあります。
レオパレスの入居率の回復要因
入居率が上向いたのは、今年1月になってから。
昨年12月の入居率を1.28%上回りました。それまで下降を続けていたため、上昇は11か月ぶりだそうです。
入居率が回復した要因は日経新聞によると
- 10月にほぼ全棟調査が終了して入居できるアパートが増加
- 賃貸募集を月1万戸ペースで拡大
- 法人からの引き合いが強い(戸数の6割を契約)
宮尾文也社長のコメント
7日のレオパレス社長宮尾文也氏のコメントです。
この1カ月間の入居率の伸び率は、問題が起きる前の水準に戻ってきた。手応えを感じている。全事業を対象に抜本的に事業戦略を見直す。
レオパレス、4月に事業計画を発表
また、4月には、事業ごとに強化や縮小、他社とのアライアンスなどを検討、公表する見通しだそうです。
入居率の回復と同時、同日発表の12月末の現預金は793億円とされています。
ただし、7~9月期の116億円に続いて、10~12月期で102億円と、現金の流出は止まっていません。
OYOホテルがレオパレス買収の動きは?
一時は、ソフトバンクが出資のOYOホテルが、レオパレスの買収に動くとみられていましたが、OYOホテルの方が、今度は事業を縮小する様相です。
いずれにしても、入居率が回復したのは、オーナーさんにとっては良かったですね。
現在はレオパレスの株が上昇している模様です。